魔物を呼び出しそう…今後、甲子園で“魔曲リスト”に入りそうな応援曲は?

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2020年08月09日 16:00  AERA dot.

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写真甲子園の人気を支えるアルプススタンドでの応援 (c)朝日新聞社
甲子園の人気を支えるアルプススタンドでの応援 (c)朝日新聞社
 近年、高校野球の人気を支えているものの一つに各校がスタンドで披露する応援曲がある。最も有名なものは智弁和歌山(和歌山)の「ジョックロック」。これまで劇的な逆転や、ビッグイニングを生み出したことなどから甲子園ファンの間では魔曲として知られている。

【写真】アルプススタンドに向かって一礼。熱戦を繰り広げた高校球児たち

 最近では、2年前の第100回大会で旋風を巻き起こした金足農業(秋田)が応援曲として使用していた「タイガーラグ」もファンから魔曲と呼ばれている。秋田県の高校が伝統的に使用している曲だが、準々決勝の近江戦、逆転サヨナラ2ランスクイズの場面で演奏されていたことを覚えているファンも多いだろう。昨年も「タイガーラグ」を使用した中京学院大中京(岐阜)が劇的な逆転勝利を収めたことで、より魔曲としてのイメージが付いた。

 この他にも龍谷大平安(京都)の「怪しいボレロ」や、天理(奈良)の「ワッショイ」などが魔曲として有名だが、今回は新たに甲子園の“魔曲リスト”に入りそうな応援曲を紹介したいと思う。

 まず、最初に思い浮かぶのが広陵(広島)の「チアソング」だ。第99回大会で準優勝した広陵のオリジナル曲で、同大会で話題を独り占めにした中村奨成の打席でよく流れていたのが印象深い。スタンドで応援する生徒らがスクールカラーのタオルを振る姿にも迫力があり、相手チームを飲み込むような雰囲気を醸し出す。4度の準優勝があるものの、夏の全国制覇がない同校が頂点に立つようなことがあれば、「チアソング」も魔曲として認定されるだろう。

 続いて、紹介したいのは近江(滋賀)の「Fire Ball」。第100回大会では、“金農フィーバー”の引き立て役となってしまったが、あの試合(準々決勝)で逃げ切り、勝利を収めていれば「タイガーラグ」ではなく、近江の「Fire Ball」が魔曲として有名になっていたかもしれない。原曲は米国のラッパー・ピットブルのヒット曲。ラップソングを応援に取り入れるあたりセンスも感じられ、すでに「近江のFire Ballが好き」というファンも全国的に存在する。甲子園に映えるサックスブルーのユニフォームとともに、今や近江の代名詞的な存在である。

 その他では、高松商(香川)の「プリティフライ」も魔曲として有名になりそうな候補。この曲も近江の「Fire Ball」と同じく、洋楽が原曲で、米国のパンクバンド・オフスプリングのヒット曲が元である。2016年の選抜準決勝の秀岳館戦、延長11回の勝ち越しの場面で演奏されたことから、すでに魔曲と呼ぶファンもいるほどだ。これまで春2回、夏2回の甲子園優勝を経験している古豪が、また甲子園で印象ある躍進を遂げれば、さらに知名度を増し、魔曲としてファンの間で話題になるのは間違いない。

 先述の3曲は、すでに甲子園で実績がある強豪のものであるため、知っているファンも多いと思うが、まだそこまで知られていない学校の曲を挙げるとすれば、奈良大附(奈良)の「青のプライド」だ。これまで春夏ともに1回ずつの出場のみだが、プロ野球ロッテの応援曲をプロデュースしていたことでも知られる、ジントシオ氏が提供したこの曲にはすでにファンもついている。甲子園での唯一の勝利を収めた2018年の選手権大会では、曲名がツイッターでトレンド入りしたほどだ。

 奈良大附のような新興勢力の応援としては、中央学院(千葉)の「シダックス・ファイヤー」も魅力溢れる曲だ。2018年に“二刀流”として注目を集めた大谷拓海を擁して、春夏ともに甲子園出場を果たした中央学院。曲自体は、同校の相馬幸樹監督が所属した社会人野球シダックスが使用しているもの。千葉には“美爆音”の習志野の応援が全国的に有名だが、中央学院の「シダックス・ファイヤー」も全国区になるだけの要素を兼ね備えており、チームの活躍次第で魔曲認定される可能性を秘めている。

 最後に番外編として取り上げたいのが、PL学園の「ウイニング」と「ヴィクトリー」だ。部員の暴力事件など、相次ぐ不祥事で2016年から休部(事実上の廃部)となっている同校の野球部だが、かつては清原和博、桑田真澄のKKコンビなどを擁し圧倒的な強さを誇ったチームだった。その強豪を強烈に後押しし、相手チームが聞いただけでも縮み上がってしまいそうな迫力があったのが、この2曲である。

 近年は大阪桐蔭が大阪代表として全国で他の追随を許さぬ強豪ぶりを発揮し、「you are スラッガー」「かっせー!パワプロ」など応援曲でも存在感を示している。とはいえ、いまだに大阪の強豪といえば、PL学園を思い出す高校野球ファンも多い。

「ウイニング」と「ヴィクトリー」はともにまだ魔曲という概念が存在する前に甲子園を席巻したPL学園の応援曲だけに、若いファンは知らない人も多いのではないか。最近ではOBの桑田らを中心に再び野球部を復活させようとする動きもある。現在は、PL学園のOBが監督とコーチを務める佐久長聖(長野)がPL学園の応援曲を演奏しているが、“本家”がこの2曲を再び甲子園で演奏するようなことがあれば、広い世代に知られる魔曲となるかもしれない。

 今年は残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏の全国高校野球選手権が中止となった。選抜の代替大会は明日10日から始まるが、もちろん無観客での開催となる。だが、高校野球には各学校の応援は欠かせない要素。来年は、春夏ともに甲子園が開催されること、そして通常通りアルプスで各校の応援合戦を楽しめるような環境が戻ってくることを切に願いたい。








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  • 牡牛座のアルデバラン氏曰く、魔曲とは…海魔女のソレントが奏でるの「デッド・エンド・シンフォニー」のことらしい((x_x))
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