第104回インディ500プレビュー:短い走行時間でのマシン仕上げがキーポイント。琢磨は2度目の偉業なるか?

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2020年08月11日 17:01  AUTOSPORT web

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写真12日からプラクティス走行がスタートするインディ500。今季は無観客で開催
12日からプラクティス走行がスタートするインディ500。今季は無観客で開催
 プラクティス開始2日前となる8月10日、ようやく第104回インディアナポリス500マイルのエントリーリストが発表された。33のグリッドに対してエントリーも33台。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で観客を入れないプラクティス、予選、レースとなる今年のインディ500は、予選の醍醐味のひとつであるバンプアウト合戦を見ることもできないようだ。この難しい時勢に33台のフルグリッドが叶うことを脅威と感じ、喜ぶべきなのかもしれないが……。

 エントリー33台の中にはインディ500ウイナーが8人含まれる。3度の優勝経験を持つのはエリオ・カストロネベス(2001年、2002年、2009年)。その他の7人は1勝のみで、スコット・ディクソン(2008年)、トニー・カナーン(2013年)、ライアン・ハンター-レイ(2014年)、アレクサンダー・ロッシ(2016年)、佐藤琢磨(2017年)、ウィル・パワー(2018年)、シモン・パジェノー(2019年)だ。

 パジェノーは2年連続優勝のチャンスがあり、カストロネベスには4勝目実現という大きな目標がある。実現すれば彼はA.J.フォイト、アル・アンサー、リック・メアーズと並んで史上最多タイの4勝を挙げたドライバーとなり、栄誉あるクラブの4人目のメンバーとなれる。


 また、今年もF1チャンピオンに二度輝いたフェルナンド・アロンソがザ・グレイト・スペクタクル・イン・レーシングに参戦する。インディ500への挑戦は通算3回目だ。昨年はカーリンとコラボレーションしたマクラーレン・レーシングから参戦するも予選落ちとなった。

 今シーズンのエントリーは、シュミット・ピーターソン・モータースポーツとパートナーシップを結んでインディカー・シリーズに参戦する新体制のアロウ・マクラーレンSPに変わる。F1のモナコGP、ル・マン24時間レースを制してきている彼の目標は、世界の自動車レースの“トリプルクラウン ”達成だ。それを成し遂げているのはグレアム・ヒルただひとりだ。

 今年もルーキーの競争は苛烈となっている。アロウ・マクラーレンSPのオリバー・アスキューとパトリシオ・オーワード、デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウのアレックス・パロウ、エド・カーペンター・レーシングのリナス・ヴィーケイが栄えあるインディ500ルーキー・オブ・ザ・イヤーの座を競い合う。

■インディ500優勝候補は?
 エントリーリストを見ると、アンドレッティ・オートスポートが提携チームを含め7台ものマシンをエントリー。その中にはハンター-レイとロッシというふたりのウイナーも含まれ、マイケル・アンドレッティ率いるチームは今年も優勝候補に数えられる。

 しかし、いちばんの優勝候補はチーム・ペンスキーだろう。過去6年、アンドレッティ・オートスポートと優勝を3回ずつで分け合っている彼らは、トータル優勝回数が18回。インディ500におけるキングは今年も4台体制。そのうちの3人が優勝経験者で、3人の優勝回数を合計すると5回にもなる。

 第三の勢力はチップ・ガナッシ・レーシングだ。インディ500での優勝経験と、5回ものシリーズ・タイトル獲得歴を誇るディクソンをエースに、フェリックス・ローゼンクヴィストとマーカス・エリクソンという実力も将来性もある若手を起用する好体制。

 今年の開幕戦テキサスで圧倒的な速さを示した彼らは、インディ500でもプラクティスのスタートからライバル勢を凌ぐスピードを見せる可能性は大きい。

 アンドレッティ・オートスポートから参戦しインディ500日本人初制覇を成し遂げた佐藤琢磨。今回で11度目のインディ500参戦となる。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、琢磨と好調のグラハム・レイホールに加え、スペンサー・ピゴットが参戦し3台体制で挑む。トップ3チームを脅かすマシンを仕上げられるのか注目だ。

 プラクティスは8月12日(水)にスタートし、8月15日(土)と16日(日)が予選。8月21日(金)がファイナルプラクティスとなるカーブデイ。今年は決勝スタートまでに行われる走行が例年より少なく、予選日を含めても全部で6日間しかない。

 予選前の金曜日はハイパワーになるエクストラブーストで走る日とされてきたが、今年はエクストラブーストで“走ってもよい日”と変更される。予選セッティングも重要だが、そちらは天候も見ながら夕方などに短時間行い、決勝用セッティングに重きを置く戦い方が主流となりそうだ。


 少ない走行時間を最大限活用し、マシンを高いレベルにファインチューニングできたチームが勝利に大きく近づく。より多くの走行時間が得られるという意味で、予選2日目に走る権利を得る=トップ9に入ることの持つ意味も大きくなってくるだろう。

 昨年はシボレーエンジンがパワーでアドバンテージを持っていたが、今年はどうなるか?

 日本では、第104回インディ500を8月24日午前2時からGAORA SPORTSで生中継が予定。日本期待の佐藤琢磨、そして注目のフェルナンド・アロンソがどのような結果を見せるのか、こうご期待!

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