男性器の微生物叢には細菌性膣炎に関与する細菌がいる

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2020年08月12日 14:01  妊活・卵活ニュース

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男性器の微生物叢と細菌性膣炎
イリノイ大学シカゴ校の研究チームは、「Frontiers in Cellular and Infection Microbiology」にて、男性器の微生物叢とパートナーである女性の細菌性膣炎(BV)発症には直接的な関係があると発表した。合わせて、ペニスのマイクロバイオーム(微生物叢)によって、パートナーの細菌性膣炎感染が正確に予期でき、診断指標になると報告された。

細菌性膣炎は性感染症(STI)であり、膣内細菌のバランスが崩れ、変化することによって引き起こされる。15歳から44歳の女性が発症しやすく、世界中の女性のうち20%以上が感染している。抗生物質による治療効果は短期的であり、過半数以上は半年内に再発している。

それゆえ、細菌性膣炎の予期は予防・再発防止につながり、症状の治療に活かせると期待される。

男性器にいる微生物叢の構成と細菌性膣炎の発症における関係性
先行研究では、男性器にいる微生物叢が細菌性膣炎に関与する細菌である可能性を指摘していた。

今回、研究チームが、ケニア人カップル168組を対象に男女の生殖器に存在する微生物叢を調査したところ、細菌性膣炎の発症前・発症後に、男女の生殖器に存在する微生物叢を比較したところ、男性器にいる微生物叢の構成と細菌性膣炎の発症における関係性が認められた。

調査開始時、被験者の女性は細菌性膣炎を発症していなかったが、調査開始から1年が経過して31%は細菌性膣炎の症状が進行した。男性器にいる微生物叢の構成は個々によって異なるものの、ペニスのマイクロバイオームと細菌性膣炎の発症において直接的な関係があると判明した。

(画像はFrontiers in Cellular and Infection Microbiologyより)

Frontiers in Cellular and Infection Microbiology

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