2020年のEWC鈴鹿8耐の中止を鈴鹿サーキットが発表。1978年からの連続開催が途絶える

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2020年08月12日 17:11  AUTOSPORT web

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2019年鈴鹿8耐第43回大会のスタートシーン
8月12日、株式会社モビリティランドは10月30日〜11月1日に三重県・鈴鹿サーキットで行われる予定だった『2019-2020 FIM世界耐久選手権(EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会』を新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催を中止すると発表した。

 “真夏の祭典”として7月16〜19日にスケジューリングされていた2020年の鈴鹿8耐は、ヨーロッパを中心とした海外チームが多数参戦しているという特性や、新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、10月30日〜11月1日に延期される判断が4月27日に下された。

 しかし、FIM世界耐久選手権のプロモーターであるユーロスポーツ・イベンツと合意に達したことから、鈴鹿8耐の主催者であるモビリティランドは鈴鹿8耐第43回大会の開催中止を決断した。中止の理由は国内外における新型コロナウイルスの感染拡大状況や各地域での防止対策などを踏まえ、現段階で海外からの渡航に関する規制解除の見通しが立っておらず海外チームの入国が難しい状況にあるためだ。

 台風の影響を受けレース時間が短縮されたこともあるが、延期や中止になった例は過去にはなく今回が初めてとなり、第42回大会で連続開催が途絶えることになった。

 1978年に初開催されてから、夏の一大イベントとして多くのファンに親しまれている鈴鹿8耐。昨年は4日間合計でMotoGP日本GPより多い10万9000人を動員している。

 2019-2020シーズンのEWCは8月29〜30日の第3戦ル・マン24時間から再開。その後は9月19〜20日にボルドール24時間が第4戦として開催され、全4戦のチャンピオンシップが行われる予定だ。

 株式会社モビリティランド代表取締役社長田中薫氏は「ファンのみなさまやこのレースに関係するすべての方々とともに、11月1日に“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレースの開催に向けて準備を進めてきました。しかし、日本では新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大を続けており、現状、日本での海外からの入国制限について解除の見通しが立っていないことを鑑みて、苦渋の決断ではありますが、開催をキャンセルすることといたしました」とコメントを発表している。

「改めまして、当初の7月から11月に延期させていただいた鈴鹿8耐を楽しみにしてくださっていたファンのみなさまにお詫びいたします。また、このレースに関係してくださっているすべてのみなさまにおかれましても、誠に遺憾ではございますが、どうか、この決断をご理解いただき、ともに前に進んでいただきたく思います。最後に、私たちは、2021年の鈴鹿8耐をファンのみなさまにより一層楽しんでいただけるよう、全力で準備を進めて参ります」

 新型コロナウイルスの影響で日本で行われる予定だったモータースポーツの世界選手権イベントの中止は、10月末に富士スピードウェイで開催予定だったWEC世界耐久選手権、ツインリンクもてぎで開催予定だった2輪レースの最高峰MotoGP日本GP、鈴鹿サーキットで開催予定だった4輪レースの最高峰F1日本GPに続くものとなる。

このニュースに関するつぶやき

  • 主催側に陽性者が出て中止は続出してるからこの規模のイベントを進めても開催は困難、英断です。それの対極に何もしない?いや注視だけしてるアフォ総理がいる。
    • イイネ!8
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