青井阿蘇神社の水没奉納刀77振を救え マンガ「ドリフターズ」も協力するクラウドファンディングスタート

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2020年08月13日 12:11  おたくま経済新聞

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青井阿蘇神社の水没奉納刀77振を救え マンガ「ドリフターズ」も協力するクラウドファンディングスタート

 熊本県人吉市の青井阿蘇神社が、2020年7月の豪雨被害で水没してしまった御神刀・奉納刀剣77振の修復費用を集めるプロジェクト「水没奉納刀 1000年先まで遺すプロジェクト」を、8月13日12時からクラウドファンディングサイト・CAMPFIREで開始した。修復にはおよそ3千万円ほどかかるが、プロジェクトではまず500万円を目標にしている。


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 青井阿蘇神社は平安時代初期の創建から1200年以上の歴史をもち、2008年7月に本殿以下5棟の歴史的建造物が国宝に指定されている。


 2020年7月に発生した豪雨災害では、神社全体が壊滅的な被害をうけている。水没は全体におよび、一時鳥居の半分ほどの高さまで達したようだ。そして発生から2日後に、水が引いたがれきの中から刀剣類を救出したところ、酷い状態だったという。


 すでに刀職赤松太郎一門の申し出により、応急処置が施されているものの、赤松太郎一門の見立てでは「泥水にまみれた刀身の錆は深刻で、今後は研磨師による早急な処置が必要かと思います」とのこと。


 クラウドファンディングのリターンは、マンガ「ドリフターズ」の主人公・島津豊久公が、人吉球磨に450年前より伝わる古流剣術・兵法タイ捨流の使い手であるという縁により、作者の平野耕太氏および少年画報社も協力している。


 まず、全ての支援者には復興後に開催が予定されている「水没奉納刀展(仮)」の拝観チケット「1000年チケット」が用意されている。1000年チケットは有効期限が2023年〜3023年の千年間。子孫でも期限内であれば何度でも使用可能とのこと。次に5千円からの支援者には新調する白鞘か木箱に支援者の名前が墨書きで残される権利も加わる。


 そして上記に加え2万5千円からの支援では、マンガ「ドリフターズ」が協力したリターンが受け取れる。種類は「タイ捨流×ドリフターズ 本染めてぬぐい」「お豊鐔」「首置いてけ刀」「平野耕太先生描きおろし 和紙複製画」。それぞれ支援金の額により異なるので、詳しくはプロジェクトページで確認してほしい。


 なお、刀の真贋は青井阿蘇神社1200年の歴史の中で、専門家による鑑定を受けていないものもあるという。しかし、全て奉納された御刀であり青井阿蘇神社にとっては宝物であることに変わりなく、その点の理解も呼びかけられている。



<引用・参考>
国宝青井阿蘇神社 水没奉納刀 1000年先まで遺すプロジェクト(Twitter:@aoisan_okatana)
CAMPFIRE「国宝 青井阿蘇神社 水没奉納刀 1000年先まで遺すプロジェクト」


(宮崎美和子)


このニュースに関するつぶやき

  • マンガ「ドリフターズ」も協力?! あぁ『タイ捨流』繋がりなのね!? それにしても、ここでも『首置いとけ』って… 好きですけど!
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