クアット含有消毒剤は人体に害はないのか?

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2020年08月14日 08:01  妊活・卵活ニュース

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安全性を検証する必要性
アメリカ化学会(ACS)は、「Chemical & Engineering News」にて、4級アンモニウム化合物(QUAT:クアット)含有の消毒剤は、細胞および動物に対して安全であるかを検証する必要性があると発表した。

クアット含有消毒剤とは
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の世界的大流行(パンデミック)に直面し、これまで以上に消毒剤の重要性が増している。

消毒剤のなかには、クアットを含む製品も少なくない。クアットは化合物であり、通常、4つのアルキル基あるいはベンジル基に結合する4価の正電荷をもった窒素原子を最低1つ有する。クアットを含有する消毒剤は、タンパク質構造や脂質膜を破壊し、バクテリア・菌、ウイルスを死滅させる効果がある。

クアットは、1930年以降から今日まで使用され続け、スプレー消毒剤、清拭用ワイプ(消毒・除菌シート)、ハンドソープ、ハンドサニタイザーに含まれる。また、目薬、界面活性剤に用いられる。

クアットと不妊・発達障害における関連性
近年、クアットの毒性が指摘されており、動物モデル実験や細胞実験において、化合物が生殖能力に悪影響を及ぼすことが確認された。また、クアットと発達障害の関連性も認められ、細胞プロセスを崩壊させ、発達障害を引き起こす要因になるといわれる。

新型コロナウイルス感染症のパンデミック下では、妊活中および妊娠中の女性をはじめ、これまで以上に消毒剤を使用する頻度が増した。それゆえ、安全性を検証する必要性があると強調する。

(画像はACSより)

ACS

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