がん公表おぎやはぎ小木博明、健康オタクで助かった? 腎細胞がん早期発見は機能温存も

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2020年08月14日 10:05  AERA dot.

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写真腎細胞がんを公表したおぎやはぎの小木博明(左)。自他ともに認める健康オタクだ(c)朝日新聞社
腎細胞がんを公表したおぎやはぎの小木博明(左)。自他ともに認める健康オタクだ(c)朝日新聞社
 お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明(48)が、腎細胞がん(ステージ1)により、17日から入院し、治療に専念することを所属事務所のホームページ上で発表した。自他ともに認める「健康オタク」の小木。頭痛の治療で入院した際に検査を受けたところ、腎細胞がんが見つかったという。

【イラストで説明】おぎやはぎ小木が受けると思われる手術の方法とは?

 腎臓にできるがんは、約9割を腎細胞がんが占め、60代前後の男性に多い。一般的に「腎がん」は腎細胞がんを指す。自覚症状としては、血尿、腹部のしこり、脇腹の痛みの3つが代表的で、症状が出たときには進行していることが少なくない。がんが小さい場合の治療法は、腎機能を温存できる部分切除術が主流となりつつある。腎がんの専門医に取材した週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院2019」の記事から一部抜粋して紹介する。

*  *  *
 腎がん手術では、がんができた側の腎臓を全摘する腎全摘除術、あるいは、がんのある部分を取り除く腎部分切除術がおこなわれる。がんの大きさが4センチ未満の場合は部分切除が勧められている。がんの場所や性質によって、全摘でも部分切除でも予後が変わらないと判断される場合は、4〜7センチ以下でも部分切除を選択することがある。

 部分切除は腎臓の正常な部分を残して機能を温存できることから、全摘に比べて、術後、CKD(慢性腎臓病)や心血管障害、脳血管障害などのリスクが低く抑えられる。加えて、人間ドックなどで4センチ未満の早期で発見される腎がんが増えたこともあり、部分切除は増加傾向にある。縫合などの手技は技術的には難しいとされる。

 全摘と部分切除の数のバランスがとれた病院がいいだろう。早期がんに対する部分切除の技術の高さに加え、進行がんに対する全摘症例も手がけていることになる。

 術式は、全摘で開腹手術・腹腔鏡手術が、部分切除ではこの二つに、2016年に保険適用になった手術支援ロボット「ダビンチ」による手術がある。ロボット手術は器具(鉗子)の可動域が広く、3D画像が鮮明であることなどから、腹腔鏡では難しいとされたがんに対しても、部分切除をおこなうようになってきた。

 横浜市立大学病院の槙山和秀医師は次のように話す。

「開腹手術を検討されるような症例でも、ロボット手術なら開腹せずに切除可能なこともあります。ロボット手術の保険適用で、部分切除の症例は増えたといえるでしょう」

 腎がんの患者数はそれほど多くないため、年間、30〜40例手がける病院なら、経験も豊富で実績を積んでいるといえるだろう。岩手医科大学病院の小原航医師は次のように話す。

「腎がんは大きさ、場所、性質など、じつに多彩です。患者それぞれに合った最適な手術をおこなうには、技術と経験値の高さが必要になるでしょう」

 ロボット手術を取り入れていない病院もあるが、腹腔鏡の症例数が十分であれば信頼できるだろう。ただ、開腹手術を勧められた場合は、ロボット手術を手がける病院でセカンドオピニオンを受けて、術式を再検討するとさらに安心だろう。

 なお、腎がんの手術に関して、週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2020』では、全国の病院に対して独自に調査をおこない、病院から回答を得た結果をもとに、手術数の多い病院をランキングにして掲載している。同ムックの手術数ランキングの一部は特設サイトで無料公開。「手術数でわかるいい病院」 https://dot.asahi.com/goodhospital/

(文/別所 文)

≪取材した医師≫
岩手医科大学病院泌尿器科診療部長・教授 小原 航医師
横浜市立大学病院泌尿器科准教授 槙山和秀医師

※週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2019』より







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