阿佐ヶ谷姉妹、「何となく」で13年 デビューの意外なきっかけ

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2020年08月14日 11:30  AERA dot.

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写真阿佐ケ谷姉妹/(写真左)木村美穂(妹)、(写真右)渡辺江里子 (撮影:大野洋介)
阿佐ケ谷姉妹/(写真左)木村美穂(妹)、(写真右)渡辺江里子 (撮影:大野洋介)
 30代半ば、ひょんなことから“姉妹”となった阿佐ケ谷姉妹のお二人。作家・林真理子さんとの対談で、お二人が“姉妹”となった意外なきっかけを明かしてくれました。

【写真】林真理子さんと阿佐ヶ谷姉妹の3ショットはこちら

*  *  *
林:お二人は本当の姉妹ではないんですよね。

江里子(姉):“なんちゃって姉妹”なんです(笑)。

林:テレビだとお顔が似てるけど、実物を見るとやっぱり違いますね。メイクとかで似せてるんですね。

美穂(妹):髪も同じ美容院で切ったりしてるんです。

林:薄ピンク色の素敵なドレスですね。ママさんコーラスという感じのドレスですけど、阿佐ケ谷で買ったんですか。

江里子:ようやくオーダーメイドでつくっていただきまして、これは西日暮里のほうで。

美穂:最初は阿佐ケ谷のダンス洋服屋さんで買ってたんです。2500円ぐらいのドレスを(笑)。

林:私はもちろんお二人のファンですけど、芸能人オンチのうちの夫も大ファンなんですよ。

江里子:わあ、それはすごくうれしいです。

林:私、テレビで初めてお二人を見たとき衝撃を受けちゃって。山梨の同級生みたいな感じで、なつかしいやらうれしいやらで(笑)。

美穂:「クラスに一人はいる顔だ」ってよく言われます(笑)。

林:最近の芸人さんは高学歴の方が多くて、お姉さんは明治大学を出て国語の教員免許を持ってらっしゃるそうですね。山梨だと、江里子さんみたいな先生がいっぱいいますよ。先生をまっとうして定年を迎えるみたいな感じの。

江里子:先生顔なんです。

林:美穂さんは音大を出てらっしゃるんですね。

美穂:ピアノ科だったんですけど、ぜんぜん練習してなくて、それでこんなになっちゃったんです(笑)。

林:お二人、何だかおかしいんですよね。ツッコんだり何か芸をやったりしなくても、いるだけでおかしいという感じで。

美穂:何なんでしょうね。

江里子:ヘンテコなんですよね。

林:ブレークっていつなんですか。

江里子:何かのきっかけで、というのはなくて、2018年に「THE W」という女性の芸人さんの大会でたまたま優勝させてもらったんですけど、そのあとも、「第7世代」の芸人さん(主に平成生まれの若手お笑い芸人)みたいに、寝るヒマもないほど忙しいという感じではなかったですね。

林:デビューはいつなんですか。

江里子:デビューは07年だったんですけど、テレビに出させていただいたのは08年のモノマネの番組で……。

林:あれが最初だったんですか。安田祥子さんと由紀さおりさんの「トルコ行進曲」のモノマネが。

美穂:そうです。そのときもドーンとブレークという感じではなかったですね。

江里子:そこから何となく始めてしまって、「何となく」が13年続いてきてしまったという感じです。

林:お二人はいつから芸能人になろうと思ったんですか。

江里子:知り合ったのが劇団の養成所なんです。東京乾電池という、柄本明さんとかベンガルさんがいらっしゃる劇団の研究所にそれぞれ応募して入らせていただいて。

美穂:20代前半ぐらいですね。

江里子:私が大学を卒業する年で、美穂さんはお仕事してたのよね。

美穂:短大を出てから、二子玉川の高島屋に入っている布団屋さんで1年ちょいぐらい。でも、接客にあまり向いてないなと感じまして、演劇がちょっと気になっていたので、劇団の養成所を受けてみようかなと思って受けたら受かりまして。それで布団屋さんはやめて養成所に通いました。

林:お二人とも女優さんを目指していたわけですか。

美穂:(江里子さんと顔を見合わせて)女優さんって言われると……ちょっと申し訳ないです(笑)。

江里子:「笑っていいとも!」の前身の「笑ってる場合ですよ!」というお昼のバラエティー番組がありまして。

林:はい、ありました。

江里子:高田純次さんとか東京乾電池のメンバーが番組にお出になっていたんですけど、タレントさんと役者さんの狭間にいらっしゃるというか、どちらもこなしてらっしゃる集団だったので、こういう劇団だったら楽しいんじゃないかしらと思ったんです。役者になろうとかお笑いに行こうという頭はぜんぜんなくて、今の大学生活から、もう一歩逸脱したところに踏み込んでみようかな、みたいな感じでした。

林:青春の思い出に、という感じですか。

江里子:それもあったかもしれないですね。大学4年生で行きまして、1年間の養成期間が終わったんですけど、二人とも劇団の選考試験みたいな卒業公演で残れなくて。

美穂:「卒業です」って言われて追い出されちゃったんです。

江里子:それで私はコールセンターでずっと働いて、美穂さんは……。

美穂:事務仕事をしてました。

江里子:阿佐ケ谷(東京都杉並区)でときどき会ってたんですけど、阿佐ケ谷の中華屋さんとか鰻屋さんに行くと「似てるね。阿佐ケ谷に住んでる姉妹として何かやったら?」って言われたのがきっかけで。だから名前が先だったんです。

美穂:私たち自身で名前をつけたんじゃなくて、鰻屋のご主人に「阿佐ケ谷姉妹で何かやったら?」って言われまして。

林:阿佐ケ谷というのが絶妙ですよね。同じ中央線でも、吉祥寺姉妹じゃおしゃれすぎるし、荻窪姉妹じゃ地味だし。阿佐ケ谷というと、どことなく文化の香りもする落ち着いた町という感じで、本当に絶妙だと思います。

江里子:確かに、今となっては絶妙な場所加減だったなと思いますね。

※【阿佐ヶ谷姉妹「コワイです、西麻布なんて」 地元愛を明かす】へ続く

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

阿佐ケ谷姉妹/(写真左)木村美穂(妹)。1973年、神奈川県生まれ。(写真右)渡辺江里子。1972年、栃木県生まれ。劇団東京乾電池研究所で知り合い、以降親交を深める。2007年、お笑いライブ出演をきっかけに正式にコンビ結成。16年、フジテレビの人気番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」の「第22回細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で優勝。18年、「女芸人No.1決定戦 THE W」優勝。「ヒルナンデス!」(日本テレビ)水曜日レギュラー出演中。著書に『阿佐ケ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(幻冬舎文庫)。

※週刊朝日  2020年8月14日−21日合併号より抜粋

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