13安打12得点のロッテ 全ては福田秀平のヘッスラから始まった!

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2020年08月15日 11:04  ベースボールキング

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ベースボールキング

ロッテの福田秀平(C) Kyodo News
◆ 気合いのヘッスラ

 13安打、12得点を挙げ快勝したマリーンズ。初回から一気に5点を挙げたが、トップバッターの福田秀平のヘッドスライディングから全ては始まった。

 福田秀は初回の第1打席、今季初先発の日本ハム先発・北浦竜次に対し、ファウルで粘りに粘って3ボール2ストライクからの9球目、144キロのストレートにバットを折れながらも、セカンドへの内野安打で出塁。一塁へのヘッドスライディングは、なんとしても塁に出ようという気迫が伝わってきた。

 続く中村奨吾の左安で一、二塁とし、3番・マーティンのレフトへの安打で二塁走者の福田が先制のホームを踏んだ。4番・安田尚憲の左安で満塁とすると、井上晴哉の犠飛、清田育宏の適時二塁打、菅野剛士の2点適時内野安打が飛び出し、初回から一気に5点を奪った。

 福田秀は8−0の3回二死走者なしの第3打席、2番手・西村天裕のストレートをライト前に弾き返し出塁すると、中村の安打、マーティンの四球で満塁となり、4番・安田の走者一掃の3点適時二塁打でホームに生還した。この日は5打数2安打だった。

◆ 2試合連続マルチ安打中

 今季ソフトバンクからFAで加入し、6月19日の開幕戦に先発出場したが、『右肩甲骨の亀裂骨折』により一軍登録を抹消。7月23日に一軍復帰を果たしたが、ヒットは1本出るものの、なかなか複数安打を打てず、低めの変化球に手を出し空振り三振するという場面が多かった。

 「9番・センター」で出場した11日の日本ハム戦の試合前練習中、打撃練習前の福田秀とティー打撃を始める前だったベテランの鳥谷敬と、話し合っている場面もあった。その効果があったかはわからないが、同日の試合では3打席全て四球を選ぶと、「1番・センター」で出場した13日の試合では、初回の第1打席に二塁打、5回の第3打席には本拠地・マリンで移籍後初となる本塁打を放ち、今季初のマルチ安打を達成。13日の試合後には、井口監督は福田について「この何日かボールが見えていた。塁に出れば機動力が使える選手。走れる選手がいないと、なかなかチームとして回っていかない」と評価した。

 そして、14日の日本ハム戦でも複数安打を放ち、現在2試合連続マルチ安打をマーク中だ。不動のトップバッター・荻野貴司が故障で離脱してからは、角中勝也とともに1番を任されている福田秀。状態があがってきてはいるが、1番での打率が.207、出塁率.303はやや寂しい。13日、14日の日本ハム戦のようにチームに勢いをつける打撃、中軸の安打などでホームに還ってくる姿を何度も見せて欲しい。

文=岩下雄太

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  • 通算255安打だが、期待して年俸1億2000万円で契約していますから、もっと働いてもらわないとね、困りますわ。昨年はソフトバンクで3600万円。荻野は、年俸7800万円。井上は、同5500万円。
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