セ界トップを独走する巨人・岡本和真…ゴジラ以来となる日本人本塁打王への期待

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2020年08月20日 15:13  ベースボールキング

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ベースボールキング

巨人・岡本和真
◆ セ・リーグの本塁打王争いを快走中!

 今シーズンから「2代目若大将」を襲名した巨人の岡本和真選手が20日の阪神戦で2戦連発となる18号ソロを放ち、3安打猛打賞の4打点と活躍。本塁打と打点の2部門でリーグトップに立つなど、セ・リーグ首位をひた走る巨人のなかで、開幕からただひとり打順が変わることなく、不動の4番としてチームを牽引している。

 特に「18本塁打」は、日本ハムの中田翔とならんで12球団トップの数字。セ・リーグでは、2位の鈴木誠也(広島)とビシエド(中日)に6本の差をつけている。シーズンはまだ半分以上が残っているものの、本塁打王を争う候補のひとりであることは間違いない。もちろん、打点王との2冠にも期待はかかる。

 岡本は2018年に、史上最年少となる22歳で打率3割、30本塁打、100打点を達成。昨シーズンは若干成績を落としたものの、それでも2年連続となる30本塁打を記録し、チームを優勝へと導いた。

 これまでにも、フレッシュオールスターMVP(2016年)やファーム日本選手権MVP(2016年)、クライマックスシリーズMVP(2019年)など、短期決戦におけるMVPを受賞してきた岡本だが、打撃タイトルに関しては獲得したことがない。

 ブレイクしたのが2年前ということを考えれば、当然と言えば当然かもしれない。しかし、岡本はなんといっても「巨人軍の4番」。そろそろ打撃タイトルを獲得し、若大将としての「箔」をつけた姿も見てみたい。


◆ 巨人では17年間ぶりの……

 現状、最も獲得のチャンスがありそうな「本塁打王」の歴代獲得者を振り返ってみると、巨人では王貞治(15度)、松井秀喜(3度)、長嶋茂雄(2度)、青田昇(1度)、ラミレス(1度)、ローズ(1度)と6人が獲得している。

 とはいえ、青田が本塁打王となったのは1951年で、2リーグ制初期の頃。ONも本塁打王に輝いたのは1960年代、1970年代となっており、40年以上も前になる。直近では2010年のラミレスで、タイトルを獲得すれば巨人の本塁打王は10年ぶりだ。また、日本人選手の本塁打王という部分では、2002年の松井秀喜以降、17年間にわたって誕生していない。

 ちなみに、松井が初めて打撃タイトル(本塁打王、打点王、最高出塁率)を手にしたのは「1998年」。これは奇しくも、今年の岡本と同じ高卒6年目にあたる。松井は、この年を境に毎年のようにタイトルを獲得。2002年には日本人選手として16年ぶりとなる50本塁打を記録し、本塁打王に。さらにはチームを日本一へと導き、翌年からMLBの舞台へと羽ばたいていった。

 岡本は巨人の4番として、“大先輩”松井と同じ高卒6年目での初タイトルなるのか――。 若き4番のさらなる飛躍にも期待しつつ、残り半分ほどとなった今シーズンを楽しみたい。

▼ 巨人の歴代本塁打王
2010年:ラミレス 49本
2004年:ローズ  45本
2002年:松井秀喜 50本
2000年:松井秀喜 42本
1998年:松井秀喜 34本
1977年:王 貞治 50本
1976年:王 貞治 49本
1974年:王 貞治 49本
1973年:王 貞治 51本
1972年:王 貞治 48本
1971年:王 貞治 39本
1970年:王 貞治 47本
1969年:王 貞治 44本
1968年:王 貞治 49本
1967年:王 貞治 47本
1966年:王 貞治 48本
1965年:王 貞治 42本
1964年:王 貞治 55本
1963年:王 貞治 40本
1962年:王 貞治 38本
1961年:長嶋茂雄 28本
1958年:長嶋茂雄 29本
1951年:青田 昇 32本

このニュースに関するつぶやき

  • ドームラン量産球場が本拠地だもんな。鈴木誠也やビシエドに比べたら圧倒的に有利な条件www
    • イイネ!4
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