ナミビアでは象の糞の売買も!(画像は『TimesLIVE 2020年8月19日付「Uhm, no, elephant dung does not cure Covid-19: Namibian government warns against fake news」(Image: 123RF/Byrdyak)』のスクリーンショット) アフリカ南西部にあるナミビアの信仰療法では、象の糞に火をつけてその煙を吸うと頭痛、歯痛、副鼻腔炎を治癒すると言われている。そんな象の糞療法はナミビアで絶大な信頼を置かれているのか、この国に2万2千頭以上も生息している象の糞が新型コロナウイルスに効くという噂が出回り、ソーシャルメディアにて高額で売買されていることが発覚、政府は警告を促している。『TimesLIVE』など複数のメディアが伝えた。
ここ数日、象の糞が新型コロナウイルスを治癒するという噂が出回っているナミビア。象の糞の適正価格については不明だが、ソーシャルメディアで販売されている象の糞の値段は、重さにもよるがおよそ35〜50ナミビア・ドル(約210〜305円)で販売されており、高いものでは100ナミビア・ドル(約610円)で取引されたという件も報告されている。
噂だけなら笑って済ませられるかもしれないが、売買までされているとナミビア政府も動かざるを得なくなったのだろう。このほど保健省のカルンビ・シャングラ大臣(Kalumbi Shangula)が、象の糞は新型コロナウイルスに効果がないので買わないようにと注意を促した。またナミビアのある医師は、象の糞が頭痛などを含む全ての病に対して薬としての効果は全くないと否定している。
さらに環境省のロメオ・ムユンダ氏(Romeo Muyunda)は「象の糞を取ることは犯罪ではないが、国立公園から象の糞を持ち出すことは犯罪である」と述べている。国立公園で象の糞を持ち出した場合、1200ナミビア・ドル(約7300円)の罰金刑が科せられるという。そして「国民にとって今、新型コロナウイルスと闘うために必要なことはステイホームである」と呼びかけている。
画像は『TimesLIVE 2020年8月19日付「Uhm, no, elephant dung does not cure Covid-19: Namibian government warns against fake news」(Image: 123RF/Byrdyak)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)