『半沢直樹』とリアルの交錯 鬼越トマホークが「ハンザワーズ・ハイ」の影響を懸念

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2020年08月26日 11:51  Techinsight Japan

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「喧嘩芸」が人気を博している鬼越トマホーク(坂井良多、金ちゃん)
主人公の半沢直樹がある時は陰謀を企む上司、ある時は理不尽な権力に屈することなく追い詰めて非を認めさせる。半沢役の堺雅人が相手と睨みあい、叱責する姿にはスカッとするものだ。TBS日曜劇場『半沢直樹』の大きな見どころであるそのシーンをリアルに感じ、影響を受ける人が少なくないようだ。

お笑いコンビ・鬼越トマホークのスキンヘッドのほう、坂井良多は8月25日のTwitterで、自身のマネージャーについてつぶやいている。『半沢直樹』を観るとテンションが上がってしまい、月曜日に出勤すると「上司に楯突いちゃうんですよ!」と話していたという。

『半沢直樹』とリアルが交錯するケースには、鬼越トマホークのマネージャーのように自身が影響を受けるパターンと、ドラマの展開を現実の社会情勢に重ねる場合があるようだ。

出向先の東京セントラル証券から東京中央銀行に戻った半沢直樹に課せられたのは、破綻寸前である帝国航空の経営再建だった。しかし新たに国土交通大臣に就任した白井亜希子(江口のりこ)が“帝国航空再生タスクフォース”を立ち上げて、帝国航空に債権を保有している銀行に「一律7割の債権放棄」を提案したことで半沢と対立関係になる。

現実では2009年9月、日本航空の経営再建のため国土交通大臣直轄の“JAL再生タスクフォース”が設置された。また関西電力の役員たちが高浜原発を巡り多額の金品を受け取っていた問題で今年3月16日に経済産業省が業務改善命令を出せば、8月19日にはANAが東京都大田区にある研修施設を閉鎖して売却する計画を発表したりと『半沢直樹』のエピソードに似た出来事が多い。

Twitter上では“JAL再生タスクフォース”が設置された当時を思い出して「半沢直樹がリアルすぎる」という声や、「半沢直樹でやってた業務改善命令、関電の時とそっくり」、「こういうシーンが現実と交錯しているから、半沢直樹のリアル感をUPさせている」などの声が見受けられた。

一方では自身の職場で「ちょっとしたクーデター劇、目の当たりに経験した」と明かすツイートがあり、「リアル半沢直樹の倍返しどころじゃない返し技見ちゃいました」という。他にも「私の所属する会社がリアル半沢直樹状態」という声や、「前からソリが合わなかった上司と激しめの口論になった…ついに異動の提案も出されたけど歓迎した。リアル半沢直樹みたいで上等です」という体験まで飛び出した。

鬼越トマホーク坂井は、マネージャーが『半沢直樹』に感化されて「上司に楯突いちゃう」という状況を「これはよくない…日本中の部下が自分の実力を見ずにハンザワーズ・ハイになってる…」と懸念する。吉本興業はタイでも展開しているので「俺らごと飛ばされたらどうする…タイの国王に喧嘩芸やるのか…」と心配になったようだ。

画像2枚目は『鬼越トマホーク 金ちゃん 2020年7月13日付Instagram「今日仕事で那須川天心くんの試合を間近で観てきましたわ!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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