――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
みなさんこんばんは。今回は、以前紹介した「2020年上半期に購入した高額商品ベスト3」の記事(<番外編2>参照)で第2位にランクインした、「エルメスのスカーフ額」の購入エピソードを紹介したいと思います。
昨年の冬からスカーフに並々ならぬ興味・関心を持ち、さまざまなスカーフを集めてきた私は、ある時、「何でこんなにスカーフが好きなんだろう」と考えました。
スカーフの魅力といったら、なんといっても色鮮やかな柄。シルクの光沢が美しい――そう、私、スカーフを“巻きたい”というより、“鑑賞したい”派。絵画のように眺めていたいんだ! と気づいたのです。
ちょうどその頃、私のお気に入りのYouTuberがお部屋紹介で「一目ぼれしたエルメスのスカーフを飾っているんですよ〜」と言いながら、額縁に入ったスカーフを紹介していました。
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これだ!!!! スカーフを額縁に入れて飾る「スカーフ額」! これこそあたしが求めていたものだわ! そう思い立ったら、すぐに行動に移したくなるのが千葉N子。今まで集めてきたスカーフたちをざっと並べてみました。額縁候補第1位に選んだのは、魚のスカーフ。別に魚に特別な思い入れは全くなかったんですが、グリーンとブルーの入り混じった絶妙な色合いに一目ぼれして購入したものです。
「スカーフ 額縁」でネット検索すると、2万円くらいでスカーフ額をオーダーできることがわかり、「2万円くらいならいいんじゃないの!?」とほくほくしながら「スカーフ額縁化計画」を練り始めました。
ところが、さらに調べていくと、「悪徳額縁店による雑な接着方法だと、早ければ1年、5年もたてば確実に100%、スカーフがたわんで、見た目が汚くなる」という恐ろしい事実を知る羽目に……。
私は「何枚も額縁にするわけじゃないし……、変な業者に当たるのだけはごめんだわ。ここは気合を入れて、こだわって作ろうかしら……」と、ある額縁屋に狙いを定めました。その額縁屋さんはたくさんの額装例を出していて、かなりこだわって作っている様子。「ここならカッコよく仕上がりそうだわ!」と思った私は、スカーフの画像とともに、「これに合う額縁を提案してもらえるとうれしいです」と、お店に早速メッセージを送りました。普通の額縁屋さんは2万円前後で引き受けてくれるらしいし、まあ……4万くらいまでなら払ってもいいよね……?
しかし、数日後、見積もりの連絡をもらった私の目玉はビヨヨ〜ンと飛び出ました。
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額縁屋さん「6万7,000円になります」
ちょっとあんた、スカーフが2万円くらいなのに額縁で約7万って!! ははは……いや、いいんですよ。本気でこだわりぬいたものなら、これから先ずっと部屋に飾るだろうし、いいと思うんです。問題は、この魚のスカーフに対する私の思い入れが中途半端な点。というのも、見積もりがくる数日前、友だちに「この魚のスカーフを額縁にするんだ〜」と言って見せたら、彼女はその瞬間、「だっさ!!!! 魚拓じゃん!!!! こんなもの飾るの!?」と言ってきやがったのです……。
そのときは、芸術のわからんヤツめ、と思ったのですが、その後、SNSにそのスカーフをアップしたときの周りの反応が微妙だったのが、妙に気になりました。誰一人として「可愛い!!」と言ってくれない。知り合いにも見せましたが「へえ。額縁って高いんだねえ」と、まったく魚のスカーフに触れようとしないのです。いや、確かによく見れば、魚の目は死んでいるし、怖いっちゃ怖い……のかもしれない。芸術がわからないのは、私のほうなのか……?
本当にこれでいいのだろうか……。急に7万円払うことが怖くなってきて、私は自問自答しました。やっぱり、額縁にするなら本気で気に入ったものがいいと思う。そのとき思い出したのは、去年ドハマりしたエルメスのツイリーの柄。柄にハマって色違いで4枚も集めたものの、私が着けると、デカいクマがちっちゃなネクタイをしているみたいでカッコ悪くて、結局全部売ってしまったのです。確か、あの柄の「カレ」(90cm×90cmの正方形)が出ていたはず。それを額縁にするのはどうかしら!? 思い立ったが千葉N子、すぐさま、5万5,000円でスカーフを入手しました。これで準備万端! さあ、再度額縁屋さんに見積もりをもらうわよーーー!!
額縁屋さん「こちらはサイズ感も大きいので45万700円となります」
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ぴえええええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!! スカーフと額縁で50万円かよ!! この額縁代を入れたら、現在のリボ額70万円弱也。そのほか、ジュエリーローンで150万円也。ふふ……なぜ毎月50万近く支払っているのに一向にローンが完済できないのかわかったよ……。あたいの物欲はどろっどろの真っ黒だよ。キャンバスに塗りたくったらすごい絵ができそうじゃない……? そして、「スカーフ額」をめぐる私の戦いは、まだまだ続くのでした……。