8歳娘の写真が「ラブドールのモデルにされた」と母親が訴える(画像は『Child Rescue Coalition 2020年8月31日付「A MOTHER’S STORY: DAUGHTER’S PHOTO STOLEN & LIKENESS TURNED INTO A CHILD SEX DOLL」』のスクリーンショット) SNSの普及によりほとんどの人が自分の写真や家族、子供の写真などをネット上に公開しているが、世の中には成りすましや写真の盗用などが横行しているため危険を承知の上で投稿する必要がありそうだ。このほどアメリカに住む女性が、オンラインショップで娘にそっくりなラブドールを見つけて衝撃を受けたという。『Child Rescue Coalition』『7NEWS.com.au』などが伝えた。
米フロリダ州を拠点とするテレビ局『NBC 6 South Florida』で今月2日、娘の写真が盗用され「ラブドールのモデルに使われた」と訴えた母親のニュースに多くの関心が集まった。
母親の名前はテリさん(Terri)とだけ伝えられており、彼女にはカットちゃん(Kat)という8歳になる娘がいる。カットちゃんは分類不能型免疫不全症(CVID)を患っており、度々入院しながらも時にはキッズモデルとして活動していた。
ところが8月12日のこと、テリさんは友人から送られたメッセージを見て驚くこととなった。メッセージは大手通販サイト「Amazon」にカットちゃんとそっくりな人形の写真があることを伝えるものだった。写真の人形はテリさんがFacebookに投稿したカットちゃんの写真のものと顔の表情、髪型からポージングまで酷似していたのだ。テリさんはこのように振り返っている。
「友人からメッセージを受け取り、写真を見た瞬間に堪えきれず泣き崩れてしまいました。今まで味わったことのない感情が入り交じって完全に心が折れてしまったのです。写真の人形は私が撮った娘の写真と非常によく似ていました。これは自宅で撮ったものですが、履いている靴下からポーズ、ぬいぐるみの位置でさえ同じでした。」
「一部の病的な人が娘の写真を勝手に使って、小児性愛者が不当に扱うための物を作るとは想像もしていませんでした。そんな不適切な子供のラブドールをAmazonが販売していることにもショックを受けました。私はずっと『アメリカではこれが合法なのか?』と自問自答していました。」
自分の娘にそっくりなラブドールが誰かに購入されるなど想像するだけでもおぞましいと感じたテリさんはアメリカ版Amazonに連絡し、その4日後には販売ページが削除されたとのことだ。しかしテリさんは『NBC 6 South Florida』で「できるものなら、その人形を全て燃やしてしまいたい」と涙ながらに語った。
テリさんは現在、フロリダ州ボカラトンを拠点とし児童を性的虐待から救う非営利団体「Child Rescue Coalition(CRC)」と手を組んで、違法に児童ポルノの商品を売買する組織や個人を特定するため、またはそれを阻止するための活動に加わっている。
アメリカでは現在、フロリダ州、テネシー州、ケンタッキー州が幼児型ラブドールの売買や所持を法律で禁じているが、CRCの代表であるカーリー・ヨースト氏(Carly Yoost)はテリさんの件に関して「これは実際の子供がモデルとなっており、架空の人物として作られた人形ではないんですよ」と問題視している。
画像は『Child Rescue Coalition 2020年8月31日付「A MOTHER’S STORY: DAUGHTER’S PHOTO STOLEN & LIKENESS TURNED INTO A CHILD SEX DOLL」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)