虐待を受け、殺したいほど憎んでいる母親を介護する相談者「どこかでまだ認めてもらいたいと思っている」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト

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2020年09月07日 18:38  ねとらぼ

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写真「テレフォン人生相談」ハイライト。虐待を受けてきた家族からそれでも逃げられない相談者……
「テレフォン人生相談」ハイライト。虐待を受けてきた家族からそれでも逃げられない相談者……

 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは9月1日(火)放送の今井通子パーソナリティー回。



【画像】今回の相談内容



 虐待を受け続けてきた母親や兄に対する“怒りの感情”をどうしたらいいのかという相談。



●この家に女はふたりいらない!



 相談者は54歳(離婚歴あり)。夫54歳。息子中2。父91歳。母92歳。兄62歳。



 「親と兄から虐待を受けて生きてきまして、今の主人と結婚しましたら、とても心が健康的な人だったものですから、わけが分からなくなってしまいました」



 「どんな虐待を受けてきたんですか?」



 父親が3交代シフト制の仕事だったため、父親がいるときにはみんなで一緒に食事をとっていたものの、いないと一切食事を与えられなかったという。



 「『お兄ちゃんと私(母親)が食べるのを正座して見ていなさい』と。それが夕〜朝と続きまして。あとは、湯を沸かすガスで手をあぶって火傷(やけど)もしました。そういうことが日常的にありました。お風呂にも入らせてもらえませんでした」



 母親は、兄のことは非常にかわいがっていたというが、相談者に対しては「この家に女はふたりいらない」「もう少しお前がブサイクだったらご飯をあげてもよかった」「アナタは女の子なのよ、死になさい」などと言われていたという。娘に嫉妬し、敵意を向けるタイプの母親だったのだろう。



 ところで、こんな状況に父親は気付いていなかったのだろうか。一度、こんなことがあったという。



 「『なぜそんなにいじめるんだ』と父が母に言いまして、で、母が無言で。母を父が殴りまして、そのまま飲みに出ちゃうような人だったんですよ。逃げる父親だったんです、現実から」



 当然、中途半端に父親が相談者をかばうことで、母親の嫉妬心はますます燃え上がってしまう。



 「小学校に上がって、母は背が低い人だったので、だんだん背が近づいてくると、今度は兄も参戦しまして。兄と母で殴る蹴るをされました」



 さらにカセットテープでその様子を録音し、暴行を終えた後、ふたりで笑いながら聞いていたんだとか。母と兄……ちょっとヤバすぎない!?



 「それでもお母さんに振り向いて欲しくて、でも振り向いてくれなかったので、21の時に20歳年上の人を連れていって『結婚します』と言ったら『どうぞ』って言われて」



 母親の気を引くため、当てつけのように結婚したものの、3カ月で離婚。その後、今の夫と出会ったようだが、この夫はすごくいい人そうだ。



 「『イヤなことはイヤだって言っていいんだよ』と言われた時に、『え、こういう生き方ってあるんだ』と思ったらわけが分からなくなってしまいました」



 今の夫と結婚したことで幸せになったのかと思いきや、まだまだ不幸からは逃げられない。その頃から両親が金の無心をしてくるようになったのだ。



 そんな状況を救ってくれたのも夫だった。



 「『金のことで文句を言うつもりはないが、イヤなことはイヤだと言え。戸籍上の縁が切れないなら、事実上もう会いたくないと言え』と背中を押してくれました」



 両親からの金の無心を断り、事実上縁が切れた形となったが、そんな相談者について兄は『(相談者が)占いにハマっておかしくなった』と親戚中に言いふらしていたという。



 「ホントに、孤立無援になりました」



 「まあでもご主人とは変わりなくでしょ?」



 「ええ、すごく大事にしてくれます」



 そんな親や兄、親戚連中と縁が切れてむしろよかったんじゃないかと思うが……。しかしまだまだ相談者は不幸から逃れられない。



 「両親の介護がはじまって、近くにいる私が在宅で看る形を取りました」



 「『取らされました』じゃなくて?」



 「父が死んだ時に後悔したくないって思いが先立ちました。きっと無視をしていたら私の性格だったら、悶え死ぬような苦しみを味わうだろうなと思って」



 最近になってようやく施設に入れることができたものの、自宅介護の時よりも負担が大きくなっているという。



 今井がここまで聞いて、「もう後ろを振り向かず、ご主人と一緒に行った方がいいような気がしてるんじゃないかと思うんだけど」と返す。



 「そうしたいんです。したいの……したい……」



 「だけど、反対の方にも引っ張られちゃうわけですよね」



 「この感情の整理をして、“怒りの感情”じゃなく生きていきたい。毎日苦しいので」



●まだ両親や兄に認めてもらいたいと思っている



 この日の回答者は弁護士の坂井眞。



 「怒りの感情っていうのはお兄さんに対するもの?」



 「そうです、今はすごいですね」



 兄は介護の手伝いをしないのはもちろん、父親名義になっている実家(今が空き家)を勝手に売って、全部自分のものにしようとしているという。兄よ、相変わらずヤバイな。



 「とにかく私、兄としゃべりたくないので、黙って聞くしかなかった……」



 これに関しては、たとえ両親が正常な判断をする能力がないとしても、成年後見人をつけるなど、適切な方法を取らない限り、(合法な手段では)財産を勝手に売るということはできないとのアドバイス。



 その上で、今、怒りの感情を抱いているのは兄に向けてだけなのかを確認した。



 「(母親を)殺したいなとは思ってますけど、息子がかわいいので殺しません」



 「ああ、やっぱりそれがあるんだね、お母さんに対しては」



 「でも、主人が言うんです。『もうママ(相談者)の方が強いんだから、殺さなくたっていずれ死ぬから。もうあのときのママじゃないんだよ』って」



 「その通りだと思うんだけど、殺したいと思ってるのになんで一生懸命介護してるんですか?」



 「物理的にも、とても施設から近いところに住んでいて『何かあったらお嬢さんに連絡する』という条件で入れた施設なので」



 「とんでもない目に遭っちゃって、心に傷を受けた。で、幸いにして今、それを変えていくだけの環境はあるんだから、じゃあどうしたらいいかってのは私のね、ちょっと専門じゃないから何とも言えないんだけど。日常的な気持ちの小さなことから変えてくしかないのかなと思うんですけどね……。ちょっと今井先生にバトンタッチしようかな」



 確かに、弁護士に相談する内容ではないとは思うが、珍しいバトンタッチ宣言が飛び出した。今井通子が引き取る。



 「まず第一、過去は変えられません。だけど未来は変えられるので。そこのところ(復讐?)はきっぱりあきらめてください」「それと、イヤイヤ介護するのやめなさい」「自分を認めなかった親の介護ができる自分を褒めてあげて。それが大切!」



 「はい」



 「ただね、利用されているかもしれないから、そこだけはよくチェックしておいてね」



 坂井も口をはさむ。



 「それは僕もその通りで。だから僕なんか、引き受けなきゃ良いのにって思いますよ、弁護士的には」



 「主人も先生とすっかり同じ事言います」



 「立派になる必要なんてないんだから『散々いじめられた人の面倒なんか絶対に看たくない』と言えばいい」と夫もアドバイスしてくれているというが……。



 「今さら言えないんでしょ?」と坂井。



 「怖いです」



 今井通子は、「それは怖いんじゃなくて相談者にその気がないからだ」と語る。残念ながら相談者は、心のどこかでまだ両親や兄に認めてほしいと思っているのだ。



 「だったらそれを転換して自分自身の自信とか強さに組み込んじゃいなさいっていう話なの。だけどまだお兄さんたちは何かにつけてアナタを利用しているから、そこだけは目を皿のようにしてチェックして!」



 こんな家族、「縁が切れてラッキー!」としか思えないが、それでも「認めてもらいたい」と思い続けているとは。幼少期に認められなかったトラウマがそれだけ強いのだろう。今の夫がメチャクチャ相談者の気持ちに寄り添ってくれる人のようなので、そこだけは救いだ。



 しかし母親の立場からすると、小さい頃から虐待してきた娘(相談者)に介護され、愛情をかけてきた息子(兄)には実家を勝手に売られようとしているとは因果! 親の愛情を受けて育ったからといって、まともな人間になるとは限らないんだね。



 この両親が亡くなったとしても、その後の遺産相続で兄ともめることになりそうだな……。



(ねとらぼGirlSide/北村ヂン)


このニュースに関するつぶやき

  • こういう兄貴は全国にごまんと居て、被害に遭っている妹もごまんと居る だから通り魔さんは成人の男を狙ってください(笑)
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  • 問題は兄ですね!
    • イイネ!17
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