8月MVP・DeNA佐野の3打点“猛打ショー”にラミレス監督「期待に応えてくれている」

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2020年09月09日 23:50  ベースボールキング

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ベースボールキング

DeNA・佐野恵太
◆ 4番キャプテンが躍動

 DeNAが頼れる4番・佐野恵太の活躍で、苦手としていた阪神・青柳晃洋を攻略。スタメンに左打者6人を並べたラミレス采配も的中し、6試合連続となる2桁安打で6得点を奪って阪神に快勝した。

 1点を先制された1回裏、3番・ネフタリ・ソトの二塁打で追い付くと、8月の月間MVPを受賞した佐野恵太が「コンパクトにスイングすること」を意識した一打が三塁線を抜く勝ち越し二塁打に。5回には一死一三塁の場面で低めのツーシームを「自分のスイングで素直に打ち返せた」と納得の一振りが右中間を深々と破り二者を迎え入れた。

 チームとしては青柳相手に今季2敗、佐野自身もここまで8打数1安打に抑えられていた右腕からの価値ある3打点。これで3試合連続猛打賞を記録するなど、絶好調をキープするキャプテンがチームを勝利に導いた。

 苦手としていたサイドスローの青柳相手に6人の左打者を並べ攻略したラミレス監督は「梶谷が4安打、佐野も3安打、神里も打った。左打者がチームを牽引してくてた」としてやったりの表情。打のヒーロー佐野には「凄くよくやってくれている。チャンスに強く、タフなシチュエーションで期待に応えてくれている」と賛辞を送った。


◆ 上茶谷が6戦目の初勝利!

 投げる方では先発した上茶谷大河が快投を披露。「前の試合同様、先取点を取られて悪い流れにしてしまった」と、初回の失点を悔やんだが、「裏に逆転してもらい良いリズムで投げられた」と打撃陣に感謝しながらのピッチングで、7回1失点と試合を作り今季初白星を手にした。

 これまでは「変化球に逃げがちだった」が、ファームに落ちた時にも拘って磨いたストレートを中心に打者を翻弄。カット、ツーシーム、カーブなどの変化球も低めに制球できていた。

 ラミレス監督も「ストレートと変化球のコンビネーションが良く、100球を超えても149キロを出していた。昨年を含め今まで見た中でベストパフォーマンス」と、投のヒーロー上茶谷を絶賛。快勝劇に笑顔を見せていた。

 真夏の一大イベント「YOKOHAMA STAR NIGHT 2020」のテーマ「SUPER NOVA」を体現するような爆発力で快勝したベイスターズ。あすのイベント最終日、お揃いのユニフォームを身につけて応援するファンに白星を届け、負けなしの状態で首位に食らいついて行きたいところだ。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
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