さとう珠緒、“元祖ぶりっ子” が原田龍二と本音で語った「孤独死への不安」

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2020年09月12日 11:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

(左から)原田龍二、さとう珠緒

 自らに課せられた苦難や自身の失敗を含めて、1度きりの人生を楽しむ漢・原田龍二(49)。過ちから1年がたった今は「すべての仕事に全力で取り組み、迷惑をかけた人たちに恩返しをしたい」と語る。

 今回、原田と言葉を交わすのはタレントのさとう珠緒(47)だ。ぶりっ子キャラとして一世を風靡し、同性から批判を受けたこともある彼女は、今何を思うのか─。

◆   ◆   ◆

『女が嫌いな女』1位に選ばれたときの心境

原田 珠緒さん、お久しぶりです!

さとう お久しぶりです!

原田 ちゃんと腰を据えてお話しするのは初めてなので、楽しみにしていました。

さとう 私も楽しみでした。よろしくお願いします!

原田 今回の対談テーマは、反省なんです。発端は、昨年僕が起こした女性スキャンダルなんです。率直に、女性の視点でどう感じたのかお聞きしたいです。

さとう うーん、内容というよりも、最近は男女のプライベートを暴く報道が加速していることが気になりました。芸能人以外でも、不倫している人なんてゴマンといるじゃないですか。私たちだけまじめにしなきゃいけないのかな、なんて窮屈さを感じました。

原田 そうですね。芸能人はまじめにする必要はないけど、今回で周囲に迷惑をかけてはいけないな、と痛感しました。

さとう たしかにおっしゃるとおりですね。でも、新型コロナのクレームや自粛警察にも共通しているんですけど、いろいろなことに文句を言う人が増えてる気がするんです。誰かと何かを比べて卑屈になったり、重箱の隅をつついたりする人が減れば不幸な人も減ると思うんですけどね。

原田 それが理想ですよね。僕は、あの一件以降、世間の意見がまったく気にならなくなったんですよ。好感度にとらわれて自分を見失うよりも、目の前の仕事や日々の生活を一生懸命やる、今はそれだけですね。

さとう すごくわかります! でも、計算でうまくいっている人を見ると「うらやましい」って思っちゃう(笑)。

原田 計算がうまい人もいますよね。でも、その人が幸せかどうかは本人にしかわからない。人は人、自分は自分と割り切ってます。

さとう 原田さん、すごく達観してますね……。

原田 珠緒さんもすごいですよ! ぶりっ子のキャラクターで同性から攻撃されても、そのスタイルを貫いた。芯の強さを感じます。男から見たら“ぶりっ子”はすごく可愛いと思うし、ぶりっ子をやりたくてもできない人が妬んでいたんじゃないかな。

さとう 実は『「女が嫌いな女」』で1位に選ばれたときは、どこの誰が答えたアンケートなのか、まったくソースがわからないから、あまり気にならなかったんですよね。

原田 たしかに、日本人全員のアンケートだったら参考になるけど、違いますよね。

さとう そうそう。ただ、私は「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」とか「ガールズちゃんねる」といった掲示板サイトを見るのが以前から好きなんですけど。私がぶりっ子だとかなんだとかといった話題が盛り上がってたときも、見てましたね(笑)。

自分を好きになる方法を知りたい

原田 珠緒さんは、ネットの情報を見るんですね。

さとう はい。アンケートと違ってコメントが読めるので、なんとなく相手の雰囲気がわかるし、意見にウソがない感じが面白くてつい見ちゃいますね。

原田 僕はネットの情報やSNSは見ないです。僕のプライベートまで知っている人の批判的な意見は聞きたいけど、そのほかはあまり参考にならないかなって思ってるんですよ。

さとう そうなんです。全然知らない人に何か言われても、ダメージは少ないですよね。

原田 知らない人の意見に振り回されている時間がもったいない。1回きりの人生だから、幸せも感じて辛酸も嘗めて、人が味わえない経験をするのが人生を楽しむコツだと思います。そのためには、ダメなところも含めて、自分を好きにならないと。

さとう 自分を好きになるって難しいです。どうしたらいいですかね。自分の好きなところを書き出してみるとか?

原田 それもいいと思います! 僕は、今いただいた仕事や家族、ご先祖さまに感謝して「お前、悪いことしちゃったけど、死ぬまで人生を楽しめよ!」って、自分に喝を入れてますね。 

 誰かを妬んでる時間もないし、1秒先、1時間先、1週間後……未来がテーマなので、振り返ってる場合じゃないんです。

さとう すごい前向き! 原田さんって、何食べてるんですか?

原田 食べ物ですか!? 普通の食事ですよ(笑)。

さとう そっか。すごくポジティブだから食べてるものが違うのかと思いました(笑)。

原田 食事にはあまり気を遣ってないけど、身体を動かすのは好きです。帰宅後に近所を走る時間をいちばん大切にしてますね。

さとう じゃあ、運動がいいのかな。私もこれからは身体を動かします!

原田 ぜひ! ジムに行かなくても十分、気持ちいいと思いますよ。

さとう なんだか、私まで元気になってきました。

孤独死していたらどうしよう……

さとう 前向きな原田さんにお聞きしたいんですけど、私はアラフィフで独身なので、将来、孤独死したらどうしようかっていうことが心配なんです。それは嫌だから結婚したほうがいいか、でも結婚して明日相手に嫌われたらどうしよう、とかいろいろ考えちゃって……。どうすれば老後の不安が拭えますかね?

原田 結婚が人生のゴールじゃないですから、ひとりでいるのも正解ですよね。でも、意外と結婚してみたら、安心感が心地よくなるかもしれないですよ。パートナーのことを7割くらい知っていれば「明日嫌われるかも」なんて不安はなくなるんじゃないかな。

さとう そうか、相手への理解が足りないのかな。

原田 何より、珠緒さんはおひとりだから、いろんなことにチャレンジできますよ! これから200年生きるならもっと真剣に悩むけど、長くてあと40年ですから、人生楽しんだ者勝ちです。

さとう あっという間ですよね。でも、原田さんはすっごく長生きしそう!

原田 わかります!? 長生きしたいな、と思ってるんですよ。いろんな人に迷惑をかけたから、恩返ししないといけないし、100歳になっても全裸で温泉に入って「じいさんがんばってるね」って言われたいです。

さとう 今、原田さんが楽しみにしてることって何ですか?

原田 酒もタバコもやめたし……今は、仕事ですね。今日も珠緒さんに会えるのを楽しみにしてきたし、家に帰ったら家族がいて、ゆっくり寝られる。今が人生でいちばん充実してるかもしれないです。

さとう 自然体ですね。

原田 もともと、おばけも暴力団も怖くない性分なんです。スキャンダルが怖いと思っていた時期もあるけど、昨年の不祥事で、それも通り抜けて、今は何も怖くないです(笑)。

さとう えー! 

原田 あ、でも不慮の事故だけは怖いですね。工事現場を通るときは、資材が落ちてこないか、頭上を確認しながら歩いてます。珠緒さんは怖いものありますか?

さとう 虫が怖いです。でも、虫も一生懸命、生きてるんですよね。

原田 そうですね。危険な虫もいるから注意はしてるけど、なるべく生き物の殺生はしないようにしてます。

 そういえばこの前、亀を助けました。

さとう え? どういうことですか!?

原田 近所にある川沿いを走っていたときに、ひっくり返った亀の甲羅が道に落ちてたんです。近くにいた釣り人が釣った亀が逃げないようにひっくり返してたみたいで、それを戻して川に放しました。

さとう すごーい! 亀が恩返しに来て、竜宮城に連れて行ってくれるかもしれないですね(笑)。

原田 乙姫様の誘惑に乗らないようにしないと! タートルトラップは怖いですから(笑)。とにかく、生き物を大事にしていきたいですね。

さとう 今日は、すごくいいお話聞いちゃいました。ありがとうございました!

原田 こちらこそ、ありがとうございました!

【本日の、反省】珠緒さんは“自分”をしっかりお持ちの女性ですよね。彼女は年下だけど、過ごしてきた時代も僕とほぼ同じだし、芸能界で残っているから精神的にも強いはず。だからこそ、妬まれても自分の個性を生かして生き残れたんだと思います。孤独死が心配、とおっしゃってたけど、すでに人生を楽しんでいて、さらに充実させたい、と感じているのかも。人生を満喫できる力がある人。僕も前向きですけど、珠緒さんも前向きだと思います!

《取材・文/大貫未来(清談社)》

はらだ・りゅうじ…1970年、東京都生まれ。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、トレンディードラマから時代劇などさまざまな作品に出演。芸能界きっての温泉通、座敷わらしなどのUMA探索好きとしても知られている。現在、YouTubeチャンネル「原田龍二の湯〜チューブ!」を配信中!

さとう・たまお…1973年、千葉県生まれ。1995年『超力戦隊オーレンジャー』(テレビ朝日系)のオーピンクで脚光を浴びる。“ぶりっ子キャラ”で人気を博す。『王様のブランチ』(TBS系)の司会を務め、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京系)でもマドンナとして活躍。現在、バラエティー、ドラマ、舞台で活躍中。

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