消印は1920年! 100年前に投函されたハガキが届く(米)

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2020年09月15日 05:52  Techinsight Japan

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1920年に投函されたハガキ(画像は『The New York Times 2020年9月11日付「Dated 1920, a Postcard Finally Gets Delivered」(Brittany Keech)』のスクリーンショット)
米ミシガン州在住のある女性宅の郵便受けに今月8日、1920年の消印が押されたハガキが配達された。女性は100年も前に書かれたハガキが今になって届いたことに驚きながらも、「家族に渡せれば」と受取人の家族を探しているという。『The New York Times』『FOX 17』などが伝えている。

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米ミシガン州ベルディングに住むブリタニー・キーチさん(Brittany Keech、30)は今月8日、自宅の郵便受けにダイレクトメールや請求書などと一緒に古いハガキが投函されているのを見つけた。「ハガキなんて珍しいわ」と注意して見てみると、消印が1920年10月29日であることに気付いて目を丸くした。

現在の米国内のハガキには35セントの切手が必要だが、1世紀前のそのハガキの切手は1セントで米初代大統領ジョージ・ワシントンの横顔が印刷されていた。

ブリタニーさんは「そのハガキは郵便物の一番上に置かれており、裏面にはハロウィンの魔女、黒猫、カボチャなどが印刷されていました。ちょうど100年前のハロウィンの2日前に投函されたもののようです」と明かすと、「宛名はロイ・マックイーンさん(Roy McQueen)で、ミシガン州のジェームズタウンの郵便局で受け付けられたものでした」と続けた。


色褪せたハガキは、

「親愛なるいとこへ。お元気ですか? 私たちは元気だけど、母は膝の調子がよくないの。こちらはとても寒いのよ。私はちょうど歴史の授業を終えたばかりで、もうすぐ寝るところ。父は髭を剃っているわ。これから母があなたの住所を教えてくれるのよ。そうしたら今日はもう休むわ。祖父母が元気だといいのだけれど。それから私たちに手紙を書くのを忘れないでね。ロイはまだズボンを直してもらっていないみたい。フロシー・バージェス(Flossie Burgess)」

と英語のきれいな筆記体で書かれており、差出人は学生のようだ。

ブリタニーさんはハガキを受け取ったその日のうちに、地元のFacebookグループ「Positively Belding」で「この人を知っていますか?」と質問を投げかけており、すでに数人からロイさんについての情報が寄せられているという。

なかでも系譜学を趣味にしているロビー・ピータースさん(Robby Peters)は、こう明かしている。

「1920年の国勢調査によると、ロイさんはブリタニーさんの自宅がある場所に住んでいました。1887年にカナダから移住し、ノラ・マードックさん(Nora Murdock)と結婚しています。手紙の送り主はノラさんの女きょうだいの娘フローレンス・フロシー・バージェスさん(Florence ‘Flossie’ Burgess)である可能性が高いようです。」

またこのハガキは多くのメディアにも取り上げられており、ブリタニーさんは反響の大きさに驚きながらもこう語った。

「私が引っ越してきたのは2年前なので、前の家主の手紙が届くことはありました。でもまさか100年前とはね…。調査は今も続行中ですが、もし家族が見つからなかったらハガキはベルディングの博物館に寄贈しようと思っています。」

ちなみに『FOX 17』によると、郵便局に持ち込まれる古いハガキや手紙はフリマやアンティークショップ、ネットなどで購入されたものであることが多く、ハガキに切手が貼られて宛先の住所が明確であればできる限り配達されるという。

画像は『The New York Times 2020年9月11日付「Dated 1920, a Postcard Finally Gets Delivered」(Brittany Keech)』『Brittany Keech‎ 2020年9月8日付Facebook「Ok so i received this in the mail today.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

このニュースに関するつぶやき

  • そういやむかし雑貨屋でこういう古い絵葉書買って実家に置いてあるな。調査依頼してみようか。
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