「庶民の暮らし分かる」=非世襲宰相に期待―「視野の狭さ」「意固地」懸念も

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2020年09月16日 07:30  時事通信社

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写真官房長官会見で笑顔を見せる菅義偉氏=14日午前、首相官邸
官房長官会見で笑顔を見せる菅義偉氏=14日午前、首相官邸
 自民党総裁となった菅義偉氏が16日、次期首相に指名される。無派閥、非世襲で「たたき上げ」議員の宰相誕生に、地方出身の会社経営者らは「庶民の暮らしが分かる」などと期待の声を上げる一方、有識者は「視野が狭く、意固地になる可能性がある」と懸念する。

 菅氏は上京後、働いて学費を稼ぎ法政大に進み、衆院議員秘書などを経て横浜市議から国政に進出。地元町議だった父を持つ菅氏だが、父が地方の首長や国会議員ではない党総裁の首相は海部俊樹氏以来初めてになる。

 熊本県の中学卒業後に集団就職し、働きながら夜間の専門学校に通った会社社長の竹森要さん(75)=千葉県鎌ケ谷市=は、菅氏と自らの境遇を重ね「すごく誇りに思う」と声を弾ませる。「ぜいたくが当たり前の人と違い、庶民の暮らしを分かっていると思うので生活に直結する政治をしてくれるのではないか」と期待を寄せた。

 アルバイトで生活費を賄う東京都立大3年の男子学生(21)も「お金がない学生の気持ちが分かるかもしれない」とし、「親の経済力で教育に格差が出ないよう、若者の未来を考えた政策を考えてほしい」と求めた。

 御厨貴東京大名誉教授(日本政治史)は、「問題点を把握するのがものすごくうまい」と菅氏を評する。携帯電話の料金引き下げに意欲を示すのも、「少し高過ぎるのではないかと誰もが思っていても政治の問題にする発想は普通出ない。たたき上げだから、国民目線で『これはおかしい』と思える」と語る。

 一方、御厨氏は「地方の現場を知っているから内政は強いが外交、防衛に関して経験がない。そこをどう補強していくかが一番大きな課題だ」と指摘。一般論として「たたき上げの人はどちらかというと、現実主義で堅実だが視野が狭い」と述べ、「頼むところは自らの力なのでやり方にこだわる。言われても変えず意固地になる可能性がある」との懸念を示した。 

このニュースに関するつぶやき

  • 心配せんでも立派な上級国民喜ばせ機に改造されてるわ^ ^
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  • 「たたき上げの人はどちらかというと、現実主義で堅実だが視野が狭い」――まるで世襲の人は視野が広いかのような言い草だが、それはどうかな?
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