室井佑月「合流新党に必要なもの」

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2020年09月17日 07:00  AERA dot.

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写真室井佑月・作家
室井佑月・作家
 作家・室井佑月氏は、自民党総裁選と「合流新党」に関する報道の違いを指摘し、野党にある提案をする。

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*  *  *
 この原稿を書いているのは9月7日。きっとそうなるだろうなと予想はしていたけど、テレビは8日に告示される自民党総裁選一色だ。ずっと自民党のCMを流しているような状態だ。

 いいや、その間に台風のニュースもあった。自民党総裁選の話題と台風の話題、ほぼそれだけ。

 もちろん、甚大な被害が予想される台風のニュースは大切だ。けど、これってどうなの?

 6日のNHK NEWS WEB「自民党総裁選 立候補表明の3氏 台風対応などで東京にとどまる」ってニュース。

「8日に告示される自民党総裁選挙に立候補を表明している、菅官房長官、岸田政務調査会長、石破元幹事長の3人は、台風への対応などで、6日はいずれも東京にとどまり、取材を受けたり、オンラインで支持を呼びかけたりしました」だ。

 で、各陣営が「がんばりまっす」みたいな意見をいってるのを載せている。

 まさか、これテレビでも流したの? まったく意味がないニュース。台風のニュースの中に自民党のCMを忘れずに流すとこうなるのか?

 それにしても7日に行われた立憲民主党と国民民主党などの合流新党の代表選挙の告示は、メディアの取り上げ方のさじ加減もあるのだろうが、巷の話題にもなってないような気がする。

 今までそれほど光が当てられてこなかった国民民主党の泉健太政務調査会長という人が、立憲民主党の枝野幸男代表に立ち向かうっていうんだから、もうちょっと話題になってもいいのにさ。てか、いつものメンバーで「自民党を倒し、政権交代を!」といわれても、「は、さようですか」と答えたくなる今日この頃。今まで注目してなかった人が前に出てきたというならば、「どうやって倒すの?」と聞きたくもなるではないか。しかも彼はまだ若い。

 と、ここまで書いてわかったことがある。野党である彼らに足りないのは、なんであるのか。それはメディアの人間に忖度させる力なんだけど(電通に流れる莫大な金なども?)、それが今はない。だとしたらその事実を補うために、多くの人を楽しませるサービス精神みたいなものが彼らには絶対に必要ではないだろうか?

 自民党が党員投票をしないで総裁選をするというなら、党員を含めた代表選にすべきだったし、自民党の妖怪オヤジらが蠢き出したら、こっちは古参を後ろにまわし、汚れの少ない新人をズラリとそろえるべきだった。自民党のやり方を見てから、変えたって良かった。

 こっちはメディアがお膳立てして盛り上げてくれないのだ。だとしたら、メディアが無視できないほど、人々の興味を引きつける工夫をしないと。

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

※週刊朝日  2020年9月25日号

このニュースに関するつぶやき

  • 必要なものは同じ野党でも維新みたいにちゃんと自分達の意見を出し、何かにつけて国会をサボらない 政治家としての当たり前の姿勢だ!
    • イイネ!6
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  • 「合流新党に必要なもの」=室井さんみたいに、頭のおかしな左巻きたちを駆除する「勇気」です、あ、そしたら、自分たち自身も駆除しなきゃいけなくなるね!
    • イイネ!41
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