明智光秀も顔負け? 「下克上」な菓子、アユが鵜に逆襲

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2020年09月17日 12:26  朝日新聞デジタル

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写真「下剋上鮎」のパッケージ=玉井屋本舗提供
「下剋上鮎」のパッケージ=玉井屋本舗提供

 「長良川鵜飼(うかい)」に着想を得た菓子が、ネット上で注目を集めています。その名は「下剋上鮎(げこくじょうあゆ)」で、鵜にのみ込まれ続けてきたアユが逆襲する姿になっています。NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に合わせて生まれた商品です。


■岐阜の老舗が販売


 販売しているのは岐阜市にある玉井屋本舗。鵜飼(うか)いのアユをモチーフにした「登り鮎」で知られる老舗です。


 昨年12月に発売された下剋上鮎は、鵜がアユをのみ込むのではなく、逆にアユが鵜をのみ込んでいます。岐阜ゆかりの戦国武将・明智光秀が、主君だった織田信長を討った史実がモチーフになっているそうです。


 今月に入ってツイッターで紹介されると、「この発想はなかった」「組織内へのお土産にはできない」といったコメントが寄せられ、話題になっています。


■発案者に聞きました


 「『麒麟がくるの放送が決まったことで岐阜が脚光を浴びる。何か新商品を考えてほしい』と依頼を受けて企画しました」


 そう話すのは白木佑典さん(34)。現在はエンターテインメント開発の会社を立ち上げていますが、依頼を受けた時はゲーム会社の社員で、有志として参加しました。


 ご当地商品といえば、既存の商品のパッケージやラベルを変えただけのものが多いと感じていた白木さん。老舗菓子店の伝統を守りつつ、若者にうける商品を作ることで新しいファンを開拓しようと考えました。


 そんな中で思い浮かんだのが長良川鵜飼。鵜とアユの関係を逆転させることで、麒麟がくるに登場する明智光秀を関連づけられることに気づき、アユが鵜にかみつくデザインに決めました。


■作り方にもこだわりが


 製造にあたっては、アユと鵜の生地をそれぞれ別々につくることに。


 一体成型すれば手間はかかりませんが、生地を変えて色も変えることでそれぞれの存在がはっきりわかり、下克上している感じが出せると考えました。


 また、かみつかれている鵜の表情は「やられた」ではなく、あえてとぼけたものにしたそうです。


 「若者を意識したので、なんとも言えない緩い感じの方が楽しんでもらえるのではないかと考えました」


 日によっては看板商品である登り鮎を超えるほどの売れ行きで、定番になりつつあります。


 発売から1年近く経っても話題になることについて、白木さんはこう話します。


 「今回盛り上がった理由は調べてもわかりませんでした。推測になりますが、新型コロナウイルスの影響もあって日本全体が耐えている雰囲気の中で、たまったうっぷんや渇望が下克上という要素につながっているのかなと感じています」


    ◇


 下剋上鮎は黒糖味、抹茶味の2種類。大1個入りが500円、小4個入りが1千円、小12個入りが3500円(いずれも税抜き)で、玉井屋本舗やそのオンラインショップ、JR岐阜駅構内などで販売しています。(若松真平)


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このニュースに関するつぶやき

  • 明智光秀じゃなく長井規秀や伊勢新九郎じゃないの?明智光秀は下克上じゃなくクーデターでしょ
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  • 今日、9月17日は織田信長が斎藤氏から奪い取った『稲葉山城』を『岐阜城』と改称した日。タイムリーな記事(笑) ドラマも始まったし、岐阜城麓のドラマ館も再開された。地元の盛り上りに期待。
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