2歳戦を制するものが馬券を制す 鈴木ショータの2歳馬通信簿

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2020年09月17日 16:02  日刊SPA!

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写真鈴木ショータ氏
鈴木ショータ氏
―[元敏腕競馬TMの期待値マシマシ話]―

 6月に2歳新馬戦がスタートして、はや3ヶ月が経過した。以前の記事「来年のダービーに向けて始まるJRA新馬戦。狙うべき2歳馬のポイントを達人が解説」で取り上げた注目の2歳馬たちの現状を踏まえて、さらに秋競馬の2歳馬戦線を展望していく。次のレースでおいしい当たり馬券を届けてくれそうな馬、今後G気鮠,舛修Δ頁呂泙婆嵳紊靴討い襪里如△海海脳匆陲靴診呂燭舛魍个┐董△爾匳競馬を満喫していただきたい。

◆九州のスターは今後も狙える!

 今や「九州産の星」として、多くのメディアでも取り上げられているのが、ヨカヨカ(父スクワートルスクワート、母ハニーダンサー、牝)だ。マイナーな九州での生産馬であることに加え、九州地方の方言で、『いいよ、いいよ』という由来であることも人気の秘密だ。

 6月にデビューを果たし、現在3戦3勝と、その実力をいかんなく発揮している。新馬戦で記録した1.10.8というタイムは、同時期の稍重馬場の新馬戦としては、歴代3位の好タイムであった。1位の1.10.4カオスモス、2位の1.10.5マイネショコラーデは、ともに重賞で連対する活躍を見せており、ヨカヨカも今後、重賞戦線で活躍できることは約束されたようなものだ。

 実際に、新馬戦で2着に下したモントライゼは、次のレースで、後続に1.7秒もの大差をつける圧勝をしており、重賞の小倉2歳Sでも2着に好走。数字的に見ても、破った相手馬の活躍を見ても、今後の活躍を期待せずにはいられない。しばらく休養に入り、来春の桜花賞を目標に、調整が進められている。「九州産」という先入観は捨て、次走以降も積極的に馬券で狙っていっていいだろう。

◆敗因はハッキリ。むしろ狙い続けたいアスコルターレ

 アスコルターレ(父ドゥラメンテ、母アスコルティ、牡)は、右回りと軽い馬場なら、今後もおいしい馬券を取らせてくれる可能性が高い。

 6月の新馬戦で、デビュー勝ち。ほぼ馬なりでの楽勝で、レースの上がり3F34.2秒は、2歳の新馬or未勝利戦としては、歴代最速のタイムで、まだ余裕があったことが感じられる。迎えた2戦目のダリア賞では、2番人気に推されるも5着と敗退。敗因は、初めての左回りと、重馬場だったと推測できる。

 調教が行われる栗東トレセンは、通常右回りで、新馬戦も右回りの阪神を経験したことで、馬が右回りの走りを強く記憶したと考えられる。左回りのダリア賞では、直線は左側にヨレる走りで、ジョッキーが満足に追うことができなかったほどだ。

 また、重馬場発表の通り、力の要るタフな馬場だったことも、敗因と考えられる。今年から産駒がデビューしたドゥラメンテ産駒はまだ68走しかしていないが、道悪のようなタフな馬場は苦手だと予想できる。

 独自で、レース当日の馬場状態を記録しているのだが、ドゥラメンテ産駒は、「タフな馬場」と認定した日には、複勝率20.7%、複勝回収率36%と低い数値であった。それ以外の「平均〜軽い馬場」だった日は、複勝率41.7%、複勝回収率105%! 複勝率が倍にアップするだけでなく、馬券的な破壊力も十分なのだ。

 このデータからも、ドゥラメンテ産駒のアスコルターレは、道悪を苦手にしている可能性が高く、ダリア賞の敗戦は参考外としていいだろう。ダリア賞前には、デビュー前よりも優秀な坂路タイム53.4-37.8-24.5-11.9仕掛け(デビュー前53.6-38.1-24.4-12.1一杯に追う)を出していただけに、決して力負けではない。

 血統的にも成長力がある一族で、おじのサトノルークスは、3歳秋になって、セントライト記念2着、菊花賞2着と重賞で穴をあけた。おばのタッチングスピーチも、3歳秋にローズSで重賞初勝利を挙げ、エリザベス女王杯でも3着に好走した。

 アスコルターレも、まだまだ今後の成長が見込め、本格化を楽しみに声援を送りたい。

◆デビュー前から話題だった馬はどうか

 スワーヴエルメ(父ドゥラメンテ、母アイムユアーズ、牡)は、新馬戦では2着に敗れたが、すぐに勝ち上がることができそうだ。

 同馬も父にドゥラメンテを持ち、デビュー戦が重馬場だったことは不運だった。それも開幕週で内が有利な馬場のなか、外を回って2着なのだから悲観する内容ではない。時計や上がりタイムも優秀で、先着を許したタウゼントシェーンも、おそらく今後活躍してくる実力馬。レベルの高かった新馬戦として覚えておきたいレースだ。

 クルーガーの全弟ヴェルナー(父キングカメハメハ、母アディクティド、牡)は、デビュー戦は1番人気4着と、辛酸をなめた。結論から言うと、推奨した手前心苦しいが、まだ馬券的に狙える状況ではなさそうだ。

 デビュー前の5月の時点から、調教タイムが詰まってこず、大きな成長が見られない。関係者の話では、「全兄のクルーガーより、気持ちがぴりぴりしている」とのことで、テンションが上がりすぎるため、強い調教ができないのだと察することができる。

 レースでも他の馬を嫌がるような素振りを見せており、精神的に幼さを残している。素質は確かだけに気持ちの面が整ってくれば活躍が期待できそうだが、しばらくは静観が妥当かもしれない。

 前回の記事で、最後の1頭に名前を挙げたダノンザキッド(父ジャスタウェイ、母エピックラヴ、牡)は、超大物になりそうだ。

 6月28日の新馬戦は、馬なりで2着馬に0.5秒差をつける圧勝劇だった。その走破タイムが、歴代のG鞠呂燭舛鬚靴里哀織ぅ爐覆里澄6月の新馬戦の歴代上位タイムを調べると、以下のようになった。
1.48.7アーネストリー(宝塚記念1着)
1.48.7ダノンプレミアム(朝日杯FS1着)
1.48.8マイネアロマ
1.49.1ロジユニヴァース(日本ダービー1着)

 ダノンザキッドが記録したタイムは1.48.3。それも、稍重馬場を馬なりで。2着に下したワンダフルタウンが、次走で後続に1.3秒差をつけ、レコードタイムまで出していることも、さらに期待を高まらせる要因だ。個人的にはPOGでも指名をしている馬なので、この先、G気鬚いつ勝ってくれるのか、今から楽しみでならない。

―[元敏腕競馬TMの期待値マシマシ話]―

【鈴木ショータ】
元「競馬エイト」トラックマン(栗東担当)。学生時代には中央、地方を全場渡り歩き、フランス、香港、ドバイまで駆け回っていた、根っからの現地観戦好き。『競馬伝道師』として週刊大衆やモンドTV「競馬バトルロイヤル」などでも活躍している。

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