「YouTubeはTVから覇権を奪ったのか?」同社No.2がその問いに回答 日本人クリエイターの更なる可能性にも言及

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2020年09月18日 08:40  ORICON NEWS

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写真独占インタビューに応じたYouTube副社長のロバート・キンセルCBO(チーフ・ビジネス・オフィサー)
独占インタビューに応じたYouTube副社長のロバート・キンセルCBO(チーフ・ビジネス・オフィサー)
 2005年のサービス開始から、わずか15年で巨大メディアへと急成長を遂げたYouTube。ヒカキンら専業YouTuberはもちろん、近年はテレビを主戦場としてきたタレントや人気アスリートたちも続々とチャンネルを開設しアメーバ式に拡大の一途を辿っている。ORICON NEWSは先ごろ、同社の副社長であるロバート・キンセルCBO(チーフ・ビジネス・オフィサー)に独占インタビューに成功。滅多にメディアに登場しないキンセル氏が、YouTubeの現在地について、さらに特異な広がり方を見せる日本の市場について真摯な想いを語ってくれた。

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■日本のクリエイターは世界の規範、“新たな才能”が続々と参入している

――現在日本では、YouTubeの影響力が年々高まりを見せています。キンセルさんから見て現状のYouTubeというプラットフォームをどのように評価していますか?
【ロバート・キンセル】 客観的に見て、目覚ましい成長を見せていると言って良いでしょう。特にアジア太平洋地域では、登録者数100万人以上のチャンネルは3,000以上に増加。これは、2018年から2019年にかけて180%以上の成長を見せています(2019年6月現在)。また、投稿されたコンテンツの時間総数も、2018年6月から2019年6月の間に40%以上増加しています。

――日本国内のYouTube市場については如何でしょう?
【ロバート・キンセル】 素晴らしい!の一言です。視聴時間や収益、そしてクリエイター(YouTuber)のエコシステムという点でも日本は非常に規範となる動きを見せています。私自身も日本が大好きなんです。コロナの影響でスムーズに行けないのが残念ですよ。

――現状、YouTube全体の視聴時間ですが、ジャンル別での内訳はどのような割合になっているのでしょうか?
【ロバート・キンセル】 総視聴時間については、全体の50%がクリエイター(YouTuber)によるコンテンツ、25%は各種メディアによるコンテンツ。残りの25%がミュージックアーティストによるコンテンツとなっています。メディアやミュージシャンは、YouTubeが普及する以前からコンテンツを発表していましたがYouTubeにより更に活動の幅と、新たな可能性を見出したと言えるでしょう。プラットフォームの飛躍的な拡大により、クリエイターにも多くの収益をもたらすことで、“新たな才能”が続々と参入する環境が整いました。

■日本人YouTuberの飛躍は、単に“楽しむ”だけでなく“学ぶ”コンテンツに価値を見出した点にある

――YouTubeでは「スーパーチャット」や「スーパースティッカー」、さらに「メンバーシップ」など、既存の広告収益だけではない、新しいサービスもスタートさせました。こちらの新サービスの手応えは?
【ロバート・キンセル】 非常に興味深い例が日本から幾つか出ています。そのひとつに挙げられるのが、日本のM.S.S Projectです。3月にLIVEストリームでコンサートを行いました。当時、自力でライブを行えなかった彼らにために、ファンがスーパーチャット、スーパースティッカーを介して、約1憶2000万円の支援を受けました。

――1憶2000万円は凄い。ファンの熱量を感じますね。
【ロバート・キンセル】 これは世界中で活動をする方にとっても非常に好例と言えるのではないでしょう。また、2020年度の5月の統計を見ると、スーパーチャットを使って売り上げを伸ばしているクリエイターTOP10の内、驚くことに7つまでが日本のクリエイターです。この結果を見ても分かるように、日本のクリエイターが非常にイノベイティブであり、広告以外の収益、スーパーチャット、スーパースティッカー、メンバーシップといった新たな手法で多くの収益を生み出しています。また、米国ですでに提供している「グッズ販売機能」も、日本でもリリースできるよう準備しています。

――YouTube内でクリエイターたちが独自に成長を見せている好例ですね。海外と比較してみて日本のYouTubeの特異な点はありますか?
【ロバート・キンセル】 日本におけるトレンドとして見られるのが、これまでの伝統的なメディアで活躍する有名人とYouTuberによるコラボレーションというものが挙げられます。例えばヒカキンさんと小嶋陽菜さん、こちらは2週間で約620万再生を記録し、SHOWケースとしても非常に秀逸でしたね。また、ヒカキンさんやフィッシャーズさんはYouTube発ですが、テレビなどの伝統的なメディアにも出演するなど相乗効果が見られます。同様の流れは世界に目を向けても、日本が最も加速度が高いと言えるでしょう。

――確かに、人気YouTuberたちがテレビやラジオなどのテレビやラジオなど伝統的メディアで活躍する姿も、よく見る光景としてすっかり定着しましたね。
【ロバート・キンセル】 YouTubeには非常に多様なコンテンツがあるということも、日本人クリエイターの成功の一因だと考えています。単に“楽しむ”ということだけでなく、様々なことを“学ぶ”という視点のコンテンツの増加もこの流れに拍車をかけたと言えるでしょう。例えば、1年間で150万登録者数を獲得した竹脇まりな(宅トレ系クリエイター)さんも非常に興味深いクリエイターです。彼女の話題が挙がると、自然と笑顔になってしまいます(笑)。

――日本人YouTuberも隈なくチェックしているんですね! 正直驚きです(笑)。
【ロバート・キンセル】 あとは教育系クリエイターで「とある男が授業をしてみた」を運営する葉一さんも素晴らしい! 世界の見本となるクリエイターアプローチだと思います。その他にも漁師さん、農業従事者さん、それから大工さんなど、様々なクリエイターたちがYouTubeを使って、自身の職人技を多くの人に教えることが出来るのは素晴らしいことではないでしょうか。

■テレビは競合ではない 多様性を持ったコンテンツを提供するための重要なパートナー

――日本ではいまや、テレビにとって代わり最も影響力のあるメディアと考えるユーザーも多いです。キンセルさん自身、テレビから覇権を奪ったという認識はありますか?
【ロバート・キンセル】 いやいや(笑)。日本においては、特にテレビの影響力が高いので、覇権を奪ったとは全く思いませんよ。ですが、各テレビ局がYouTubeチャンネルを始めたということは非常に嬉しく思います。その利便性や相乗効果を理解し、テレビ局発の独自コンテンツとして成長することを期待しています。また、現在のような非常事態に対してもユーザーと繋がる方法のひとつとしてYouTubeを活用していってくれることを望んでいます。

――テレビを競合として見ていないと。
【ロバート・キンセル】 その通りです。我々として今後行うべきことは、テレビを競合として見るのではなく、ユーザーに対し多様性を持ったコンテンツを提供するための重要なパートナーとして考えています。そのためにも我々は、広告収益だけでない新たな収益構造を構築し、パートナーの皆さんにより還元していけるよう努めることが大切だと思います。

■差別や誹謗中傷コメントへの対応は? 非常に厳しいアクションを取ることが我々の使命

――なるほど。ただ、YouTubeのメディアとしての影響力は絶大です。近年、日本ではSNSを中心に誹謗中傷コメントで悲しい出来事も起こっています。これはYouTubeにおいても“対岸の火事”ではないでしょう。
【ロバート・キンセル】 仰る通りです。日本で起きた悲しい出来事に関して私自身もよく知っており、謹んでお悔やみを申し上げたい。このようなことが繰り返されないよう、我々YouTubeとしては非常に厳しいガイドラインやポリシーを設けています。差別やいじめに繋がるような動画があった場合、また同様のコメントがあった場合は非常に厳しいアクションを取ることが定められています。また、専任の対策チームを常に監視の目を光らせており、今後も責任を持って取り組んでいきます。それがユーザーの皆さんの安全性、健全性の向上につながると確信しています。YouTubeに今後も多くの才能溢れるクリエイターに参加してもらうためにも、これは我々の使命と言えるでしょう。

 多忙な中でオンラインインタビューに応じてくれたロバート・キンセル氏。取材を終えて感じたのは、氏が有能なビジネスマンであるのはもちろん、いちユーザーとしてYouTubeを、そしてクリエイターを愛しているということ。瞳を輝かせながら日本人YouTuberを語る氏を見ていると、なるほど魅力的なビジネスマンのもとには魅力的なクリエイターが自然と集まってくることが改めて実感できる。今後YouTubeから、新たなスタンダード足りうるコンテンツがどのような形で生まれるのか? そして、日本においてYouTubeがどのような立ち位置を形成していくのか? 引き続き注目していきたい。

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  • 漫画系Youtuberの差別好きな割に陰謀論大好き事実誤認パクリだらけ自分棚上げぶり見てると感覚がマヒしてるだけでちっともテレビを超えていない。
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