WEC:全6戦に縮小された2021年暫定カレンダー発表。開幕はセブリング。モンツァで初開催

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2020年09月19日 01:01  AUTOSPORT web

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2021年の暫定カレンダーが発表されたWEC世界耐久選手権。アメリカのセブリングで開幕する。
ル・マン24時間レース期間中に行なわれたACOフランス西部自動車クラブのプレスカンファレンス内で、FIA WEC世界耐久選手権の2021年『シーズン9』の暫定カレンダーが発表された。事前の噂どおり来季は6ラウンドに縮小して開催される。

 シーズンは3月19日にアメリカ・フロリダ州のセブリングでの1000マイルレースで幕を開ける。これは、2018/19シーズンに初めて行なわれ、2020年も開催予定だったIMSAとのダブルヘッダーイベントとなる。2021年からの新規定、「ル・マン・ハイパーカー(LMH)もこのレースがデビュー戦となる。

 ただし、今後の新型コロナウイルス感染拡大の状況次第では「プランB」としてヨーロッパ内での6時間レースも検討中であると、FIA WEC CEOのジェラール・ヌブーは述べている。

 その後シリーズはヨーロッパ戦が続く。第2戦はおなじみの時期となる5月1日、ベルギーのスパ・フランコルシャン。そして6月のル・マン24時間が第3戦として開催されることとなった。

 7月には初開催の地、イタリアはモンツァで6時間レースが行なわれる。モンツァでは2017年、開幕前のテスト“プロローグ”が行なわれたが、2012年に復活したWECにおいてレースが組み込まれるのは初めてだ。

 日本のファンにとっては、新型コロナウイルスの影響によって2020年の開催がキャンセルされた富士戦がカレンダー入りしたのは、嬉しいニュースだろう。ハイパーカーを日本で目にすることができるのは、2021年の9月となる予定だ。ただし、現状このスケジュールはJAFからFIAに登録申請されたカレンダー上において、全日本スーパーフォーミュラ選手権の岡山戦とバッティングしている。

 そしてシーズンは11月、バーレーンで閉幕を迎えることとなっている。

 なお、セブリングとル・マン以外のレースはすべて6時間レースとなり、2019/20シーズンに見られた4時間や8時間といったフォーマットは消滅。また、2019/20カレンダーからはシルバーストン、上海、CoTA(当初予定ではインテルラゴス)が落ちる形となった。

 また、シーズン前の公式テストは、セブリングにてレース直前に2日間行なわれる。

 ヌブーはこのカレンダーについて、次のように述べている。

「我々はマニュファクチャラー、チーム、パートナーに耳を傾け、現状よりも少ないイベント数でカレンダーを構成し、現在の経済危機に対処できるようにした」

「うまくいけば2022年以降ということになるが、健康と経済をめぐる状況が許すようになったら、将来的にはイベント数を再び増やしたい」

「このカレンダーは、可能な限りもっとも費用対効果の高いパッケージをチームに提供するため、ロジスティクスに関するロードマップも考慮したものだ」

 この暫定カレンダーはFIAエンデュランス・コミッティに提出された後、FIA世界モータースポーツ評議会で承認されて正式なカレンダーとなる。

 また、今後のCOVID-19のパンデミックの状況、ならびに他のFIA世界選手権のカレンダーに応じて、さらに変更される可能性があるとしている。

■FIA世界耐久選手権(WEC) 2021シーズン暫定カレンダー
Rd.DateEventTest3月13〜14日セブリング(アメリカ)13月19日セブリング1000マイル (アメリカ)25月1日スパ・フランコルシャン6時間(ベルギー)36月12〜13日ル・マン24時間(フランス)47月18日モンツァ6時間(イタリア)59月26日富士6時間(日本)611月20日バーレーン6時間(バーレーン)

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