次世代「フェアレディZ」のデザインを過去モデルと比べてみた

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2020年09月20日 11:02  マイナビニュース

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日産自動車が公開した「フェアレディZ プロトタイプ」は、歴代「Z」の何を踏襲し、どこを進化させたのだろうか。日産でグローバルデザイン担当専務執行役員を務めるアルフォンソ・アルバイサ氏の言葉を基に、エクステリアの新旧比較をやってみたい。

○「Zプロト」に流れる「S30型」のDNA

アルバイサ氏が「すごく大事なポイント」として強調するのがシルエットだ。「フェアレディZ プロトタイプ」の開発にあたって、同社デザイナー陣は歴代モデルのスケッチを数え切れないほど描いたという。そうして完成した車両を見てみると、フロントのロングノーズ、センターで盛り上がるルーフライン、そして、なだらかに傾斜するリアデザインは、初代モデル「S30型」の影響を強く受けていることが見て取れる。

オマージュはそれだけにとどまらない。如実に表れているのがフロント部分で、アルバイサ氏をして「すごく『240ZG』(S30型系)っぽい」といわしめる完成度だ。ボンネットフードのバルジ形状やLEDヘッドライトのティアドロップ形状、そして、ボンネットフードとフロントフェンダーでグリルを作りだす手法は「S30型」に通じるものがある。

「240ZG」はヘッドライトにカバーを装着し、ドーム型レンズによって円状のリフレクションを作りだしていたが、「フェアレディZ プロトタイプ」はこのユニークな特徴を継承。それがLEDヘッドライトの上下を囲むような2つの半円デザインで、ドーム型レンズに光が反射してできる丸い輪を表現しているという。

○ルーフに“刀”を装備する「Zプロト」

「フェアレディZ プロトタイプ」のサイドビューで印象的なのが、ルーフに取り付けられた長い金属モールだ。これは歴代「Z」には見られない試みだが、アルバイサ氏によれば「刀のような形状」がルーフラインのアクセント付けに一役買っているとのこと。リアに向かってやや下がり気味にサイドを走る独特のキャラクターラインでは、獲物に向かって今まさに飛びかからんとする動物のようなボディーの“動き”をうまく表現できたとする。

続いて、アルバイサ氏が「私が本当に『300ZX』(Z32型系)のことを好きだったんだなと分かっていただけると思う」と語ったリア部。その言葉通り、カプセル形状のLEDテールランプが上下に配置されているなど、「Z32」から着想を得ているのは明らかだ。後方に張りだした力強いリアフェンダーを見ていると、次期「フェアレディZ」のパフォーマンスに対する期待度が高まってくる。

最後に、ボディーカラーにも触れておきたい。「フェアレディZ プロトタイプ」は美しいイエローをボディーにまとっているが、これについてアルバイサ氏は「(過去にも)300ZXにイエローはあったが、昔の技術では光沢がそれほど出せず、非常にパールっぽい光沢があった」と回顧。続けて、「現在は塗装技術が向上したため、色彩豊かなイエローで、かつ美しいパールの光沢が実現できた」と説明した。
○「フェアレディZ プロトタイプ」の実車を見るチャンス

歴代フェアレディZのDNAを随所に受け継ぎながら、さらなる進化も確認できた「フェアレディZ プロトタイプ」。実物を見たいというファンも多いことだろう。そんな声に応えて、日産は「ニッサン パビリオン」(神奈川県横浜市)にて10月4日(日)まで実車を公開する。併せて、9月24日(木)までの期間限定とはなるが、日産グローバル本社ギャラリーでは歴代のフェアレディZ(6世代分)の車両展示も実施。生産モデルのほか、より貴重な試作車やコンセプトカーも展示されているので、横浜を訪れた際はこちらも忘れずにチェックしてほしい。

安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。twitter:@andYSYK。 この著者の記事一覧はこちら(安藤康之)
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