ものづくりは「評価」より「没頭」を大切に しいたけ.さんがアドバイス

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2020年09月20日 11:35  AERA dot.

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写真占師、作家 しいたけ.
占師、作家 しいたけ.
 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

【絵でわかる】しいたけ.流“タイプ別トラブル回避法”

*  *  *
Q:興味があることが多すぎて何事も中途半端です。一つくらいがっつり完成させたいと思っていますが、どうしたらいいでしょうか。ネイルを再開したいけど目が悪くなってきてます。人形などを作って売りたいけど、いまいち納得できません。などなど……。ありすぎて書ききれません。(女性/アルバイト/43歳/ふたご座)

A:趣味でもプロでも、ものを作る人や表現をすることには、ラインが二つある気がします。一つ目のラインが「没頭・納得」のライン。ものづくりに集中してそれに触れている時間が幸せで、気づけば数時間経っちゃった、っていう。もう一つが「評価・発表」のライン。二つともものづくりには大事なんですが、今の時代、二つ目の「評価・発表」が重視されすぎじゃないかと思うんです。絵を描く人がツイッターにあげて、いいねがあんまりつかないと落ち込む。そういう話はよく聞くし、相談も結構多いです。

 ものづくりをする人が中途半端じゃなくやりたいと思ったら、やっぱり前者の「没頭」のラインを大事にしたほうがいい気がします。

 具体的にどうするべきか。僕の意見ですけど、始めてから半年ぐらいは他の人の作品を見ない。自分が今レベル5だとして、レベル10の人の作品を見てしまうと、よっぽど根性が据わっていない限り気落ちします。それよりもでき上がった自分の作品を何回も見て、例えばここの輪郭の描き方はうまくなる可能性があるなって、自分の作品だけに打ち込む。どう膨らませるか、どう削るか、自分の作品を見つめる時間に、楽しさや幸せがあるはずです。評価を焦りすぎなくて大丈夫です。

 中途半端に終わってしまう人や切り上げちゃう人は、心のツッコミが強すぎるような気がするんですよね。「何やってんの、私」という自分へのツッコミ。ふたご座もその傾向があります。没頭して一つの作品を作り続けられる人は、ツッコミは保留して、ちょっと路線がずれてしまってもやり続けることができる。

 例えば「ヒマワリの絵を描く」という課題があったとします。そのとき、ヒマワリの隣にいるトカゲの絵を描いちゃった人がいて、途中で「あ、課題はヒマワリだった」って気づくんだけど、「でもトカゲ楽しいからこのまま描いちゃえ」ってトカゲの絵を完成させる。課題の評価は0点かもしれないけど、完成させたという意味で、絵描きとしては一歩前に進んでいるはずなんです。没頭や集中の時間が長いほうが成功の確率はおそらく高いと思います。

 それでお伝えしたいアドバイスなんですが、まずは日々の中で「今日はいい没頭をした」という時間を増やしてみてください。例えばメロンを食べる時は、メロンにとことん集中する。20秒でいいから「メロンだけおいしく食べた」っていう幸せ感と共に没頭する時間があると、のちのち作品にもつながると思います。

しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気

※AERA 2020年9月21日号

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