『半沢直樹』大和田が震え、黒崎が敗れた。最恐ラスボスとの対決迫る

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2020年09月20日 16:01  女子SPA!

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女子SPA!

写真(C)TBS
(C)TBS
 堺雅人(46)演じる主人公の半沢直樹が、銀行マンとして巨大な組織に立ち向かうさまを描いたドラマ、日曜劇場『半沢直樹』(TBS系、毎週日曜夜9時〜)。

 前話で、半沢は「タスクフォース合同報告会」で、債権放棄を拒否することに成功したものの、政界のドン・箕部幹事長(柄本明)を怒らせてしまい、中野渡頭取が国会で参考人招致されるかもしれないという危機を招いてしまうのでした。

◆大和田と半沢の握手。大和田の「おねしゃす」に爆笑

 箕部幹事長と東京中央銀行の紀本常務(段田安則)が、裏でつながっている証拠をつかみたい半沢は、第8話で宿敵・大和田(香川照之)とまさかのバディになりました。中野渡頭取の参考人招致をなんとしても阻止したい大和田は、半沢に「この世で、お前のことが一番嫌い」と言いつつも、「猫の手だろうと、犬の手だろうと、半沢の手だろうと、借りなければならんのだ」と、手を差し出します。

 これに対し、半沢は「人にものを頼む時に言う、大事な7文字を以前教えていただきましたよね?」と挑発。大和田は顔をゆがませ、「おお…お…おねしゃす…」と頼むのでした。
 小学生のような態度の大和田と、Sっ気全開の半沢に爆笑。半沢にとって、大和田は信用できない人物ではあるものの、中野渡頭取に対する忠誠心に偽りはなく、「私が差し出すこの手は、東京中央銀行の未来のためです」と、半沢も手を差し出すのでした。そして、二人は歩み寄り、ほんの一瞬ながらも手を握り合います。ここにて、宿敵同士のバディが結成。一瞬の握手が、なんとも半沢と大和田らしく、胸が熱くなりました。

◆次々と濃ゆ〜いキャラを味方につける

 ラスボスである箕部幹事長に立ち向かうため、半沢は大和田以外にも、融資部の福山(山田純大)や検査部の富岡(浅野和之)など、個性的なメンバーを仲間にしていきます。

 前作で半沢にやられた福山でしたが、今作でもお得意のタブレットを片手に、うざい挙動を繰り返すクセの強さは健在。

 そして、「東京中央銀行の生き字引」である富岡は、半沢や大和田に仕事のいろはを教えた先輩であるものの、現在は“出向待機所”と揶揄(やゆ)される検査部で、仕事中にスポーツ新聞を読む、クセの強いキャラクター。しかし、二人ともなんとも愛嬌たっぷりで、味方にいるととても心強く感じる人物です。

◆片岡愛之助演じる黒崎検査官、まさかの退場

 そして今回、半沢の永遠のライバル・金融庁の黒崎検査官(片岡愛之助)が、半沢に希望を託してまさかの退場。半沢同様に、箕部幹事長の周辺をかぎまわっていた黒崎でしたが、そのことが理由で異動させられてしまったのです。この知らせを受けた半沢は、黒崎のもとへと駆けつけます。

 駆けつけた半沢に、黒崎は箕部幹事長を追うヒントを与え、「あなたしかいないのよ。あなたのことなんて大っキライ! だから、最後まで私が大キライなあなたでいてちょうだい」と言い残すのでした。去りゆく黒崎に、半沢は深く一礼。この、一切無駄のない半沢と黒崎のやりとりに、筆者は思わず涙してしまいました。

「私の大嫌いなあなたでいて」という黒崎らしいセリフに対し、言葉なく、黒崎に頭を下げる半沢の姿が胸を打ちます。一瞬のやりとりですが、二人の関係性とそれぞれの思いが見事に込められていたように思います。

◆箕部幹事長のラスボス感、最高に高まる

 気に食わないことがあると、男性部下の股間をつかむという強烈すぎるキャラクターの黒崎ですが、黒崎の異動を受けて、残される部下たちはみな涙を浮かべていました。職場で黒崎が信頼されていたことがわかり、それに対し「なんて顔してんのよぉ。お世話になったわね」と、明るく言い残すだけの黒崎もまたかっこよすぎます。

 大和田も黒崎も強烈なキャラクターでありつつも、彼らの目的は登場当初から一切ブレることがなく、どんな手を使ってでも目的を成し遂げようとする姿勢は一貫しています。
 敵役ではあるものの、それぞれが確固たる正義とポリシーを持っており、それにより「敵」「味方」という対立軸を超え、敵役に魅力と深みを出しています。

 切れ者と評判の黒崎も敗れ去り、あの大和田さえも震えながら頭を下げていた箕部幹事長のラスボス感が、非常に高まった第8話。このラスボスに、半沢がどう立ち向かうのか。クライマックスにさらに期待が高まります。

<文/瀧戸詠未>

【瀧戸詠未】
ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。
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