「裁判は調書依存と実感」=えん罪防止に制度改革を―元厚労事務次官の村木厚子さん

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2020年09月21日 07:31  時事通信社

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写真インタビューに答える元厚生労働事務次官の村木厚子さん=11日、東京都中央区
インタビューに答える元厚生労働事務次官の村木厚子さん=11日、東京都中央区
 大阪地検特捜部の主任検事による証拠改ざんが明らかになった郵便不正事件で、無罪が確定した元厚生労働事務次官の村木厚子さん(64)は時事通信のインタビューに応じ、「裁判は密室での取り調べと調書に依存していると実感した」と振り返り、えん罪を防ぐための制度改革がさらに必要だと強調した。

 村木さんは捜査段階から一貫して無実を主張。大阪地裁が無罪判決を出した11日後、証拠改ざんが発覚した。検察側はすぐに控訴を断念し、村木さんへの謝罪に追い込まれた。

 無罪確定後、検事総長から「ありがとう」と声を掛けられたという。「無理をしている自覚はあったけど、中からは変えられなかったのだろう。組織を見直すいいきっかけになったのでは」と話した。

 法相の諮問機関、法制審議会の特別部会委員として取り調べの録音・録画(可視化)の導入などの刑事司法改革に関わった。可視化は昨年、裁判員裁判対象事件や検察の独自捜査事件で義務付けられたものの、「10年たってやっと一歩。全事件で可視化してほしい」と適用拡大を訴える。取り調べへの弁護士立ち会いも次の課題として挙げる。

 164日間に及んだ自身の勾留の間、「裁判が始まっていないのになぜ罰を受けているんだろう」と感じた。「勾留や身体拘束は最大の人権侵害なのに緩く運用されてきた面がある」と長期勾留の是正も求めた。

 事件の背景については「検察組織は同質性が高く、それが暴走にも世の中とのずれにもつながる」と指摘。「検察官のモラルだけに頼らない仕掛けの導入が引き続き必要だ」と語った。 

このニュースに関するつぶやき

  • ( ´_ゝ`)本当に良く頑張りましたね。他人事じゃないよね。
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  • 年とったねー。お元気そうで。そういや、逮捕されたのは麻生政権末期だったけど、裁判のほとんどはミンス政権の期間でしたね。
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