チェン、澤村…的確補強から伝わるロッテ優勝への本気度

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2020年09月21日 19:14  ベースボールキング

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写真ロッテに加入したチェン・ウェイン[提供=千葉ロッテマリーンズ]
ロッテに加入したチェン・ウェイン[提供=千葉ロッテマリーンズ]
◆ チェンを獲得

 ロッテは21日、中日やメジャーのオリオールズなどで活躍したチェン・ウェイン投手の獲得を発表した。

 チェンは球団を通じて「マリーンズに入団できて、とても嬉しく思います。日本一になれるように全力で頑張ります」と意気込み、「ZOZOマリンスタジアムはなんといっても風ですね。風を上手く生かした投球が出来ればと思います」と決意を述べている。

 また、チェンの加入について井口資仁監督は「ずっと映像でチェックしていた投手。キレのある変化球に伸びのあるストレート。優勝争いをしている中、左で貴重な戦力として大いに期待をしています。起用は先発でと考えています。ペナントレース、最後の苦しい時にローテーションに入ってもらえると、これほど頼もしいことはない。優勝を引き寄せてくれる存在と思っています」と今後を見据えた。

 9月19日に来日したチェンは、今後は2週間の隔離期間を経てチームに合流する予定となっている。


◆ シーズンオフから続く積極補強

 ロッテはシーズンオフから補強に積極的だ。FAで楽天から美馬学、ソフトバンクから福田秀平を補強し、ハーマン、ジャクソン(現在退団)、楽天を戦力外となった西巻賢二、FAで楽天に移籍した鈴木大地の人的補強として小野郁を獲得した。

 松本球団本部長は昨年12月の取材で「今(2019年)シーズンを戦って何が足りなかったのかというところを分析してやっています。何よりもAクラス争いではなく、優勝争いをするために、的確にやっています」と語っていた。

 そうした姿勢は、年が明けてからも変わらない印象だ。シーズン開幕前の3月に阪神を自由契約となっていた鳥谷敬、シーズンが始まってからは巨人からトレードで澤村拓一、そして今日発表されたチェン・ウェインを獲得するなど、意図の読み取れる明確で的確な補強を見せている。

 鳥谷に関していえば、今でこそ安田尚憲が4番を務めているが、2月、3月序盤の練習試合、オープン戦で突き抜けて活躍している若手選手が少ない状況があった。安田も鳥谷が入団する前の一軍練習試合、オープン戦の成績は16試合に出場して、打率.191、1本塁打、10打点という状況だった。

 松本球団本部長は「キャンプ、練習試合、オープン戦と戦ってきまして、その中で内野のところの補強、厚みをもたせたいというのがひとつとして挙げられます」と鳥谷を獲得した経緯を説明していた。


◆ 澤村をトレードで獲得

 9月7日には優勝を目指すため、香月一也と交換トレードで実績のある澤村を獲得。8回の男を務めていたジャクソンが7月9日に退団後、勝ち試合の7回を担当していたハーマンが8回を任されていたが、7回の男が不在だった。唐川侑己が8月9日のオリックス戦以降、勝ちパターンの7回を担当し、新たな“勝利の方程式”が確立されたが、連戦が続く中で厚みが足りないことは明白だった。

 開幕から救援陣は、1週間に4登板以上、6連戦中の3連投(月曜日の休日を挟んで3連投はある)がほとんどなく、連投が続けば、小野や東妻勇輔といった若手投手も勝ち試合で起用した。そういった投手たちの好投もあり優勝争いを演じている現状があるものの、1試合の重みが増す終盤戦に向けて、経験豊富な澤村をトレードで補強できたことは大きい。

 9月16日にはセットアッパーのハーマンが『右手第2指伸筋腱損傷』で一軍登録を抹消されており、澤村の加入により“勝ち試合の継投”で頭を悩ませる機会が少なくなったのは間違いないだろう。20日の日本ハム戦では同点の9回に守護神・益田がマウンドにあがり、2点をリードした10回には、抑えの経験もある澤村が走者を出しながらもしっかりと「0」で締めた。


◆ 先発を補強

 今回のチェン・ウェインの補強は、井口監督が語ったように、先発の層を厚くする目的で行われたもの。

 先発は種市篤暉、西野勇士が故障により今季絶望となっている。開幕から石川歩、美馬学、小島和哉、岩下大輝の4人が先発ローテーションをしっかり守り、種市の離脱後には二木康太、中村稔弥が先発に加わった。

 ローテーションの枚数は揃っているものの、ファームを見渡すとローテ投手にアクシデントがあったとき、代わりに昇格させる候補が少なかったのも事実。ファームのローテーションを見ても9月に入ってから二軍戦で5イニング投げた投手は有吉優樹、石崎剛、育成の本前郁也、森遼大朗の4人しかいない。6イニング以上となれば、支配下登録選手だと有吉しかいない状況だった。

 チームの危機管理、リーグ優勝を目指すうえで、チェン・ウェインの獲得は的確な補強だったと言えるだろう。外国人枠に目を向けても、今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で一軍の外国人枠は5人ながら、開幕してから5人枠をフル活用できていた期間は短い。

 さらにジャクソンの退団、レアードの離脱以降は、ハーマン、チェン、マーティンの3人、もしくはハーマン、フローレス、マーティンの3人が一軍登録という形で、ハーマンが故障で登録抹消された現在は、チェンとマーティンの2人のみ。外国人の枠も問題がない。

 リーグ突ッパに向けて、シーズンオフから続く“的確な補強”。チェン・ウェインが期待通りの活躍を見せれば、悲願のリーグ突ッパも見えてくる。


文=岩下雄太

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  • 補強しない広島カープに優勝する気なし
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