Microsoftの新型Surfaceを予想する

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2020年09月22日 12:03  ITmedia PC USER

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写真IFA 2020で講演するQualcomm Inc.プレジデントのクリスティアーノ・アモン氏。PC分野でのMicrosoftとのパートナーシップを強調した
IFA 2020で講演するQualcomm Inc.プレジデントのクリスティアーノ・アモン氏。PC分野でのMicrosoftとのパートナーシップを強調した

 前回のレポートでも触れたように、例年であれば10月初旬にもMicrosoftがハードウェアイベントをニューヨークで開催し、Surface新製品が発表されるタイミングだろう。



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 実際、2019年も10月2日にSurfaceイベントが開催され、新機軸となる製品として「Surface Pro X」「Surface Neo」「Surface Duo」の3つが紹介されている。残念ながらSurface Neoは投入時期が大幅に延期され、米国で正式に販売がスタートしたSurface Duoの日本国内ローンチについても現時点では不明の状態だが、次なるハードウェアの足跡が迫りつつある。



 MicrosoftやWindows関連の情報に詳しいTwitterのWalkingCatアカウントによれば、2020年のSurfaceイベントの開催日は9月30日または10月1日だという。タイムゾーンの関係でどちらになるか分からないとしているが、2019年が10月2日の水曜日だったので、同じ曜日を選択するのであれば米国時間で9月30日になるとみられる。



 リアルイベントだった2019年とは違い、2020年はバーチャルイベントが予想されるため、報道関係者らに早めに招待状を送る必要がなく、おそらく比較的ギリギリのタイミングまで日付が判明しない可能性がある。1つの目安として楽しみにしておくといいかもしれない。



●発表候補は3つの製品



 2019年のイベントでは前述の新機軸の製品に加え、Surface ProからSurface Laptopまで幅広い製品群がアップデートされたため、PCの購入を考えていたユーザーには比較的豊作といえる年だったかもしれない。ただ前回のレポートにもあるように、現時点で発表が見込まれる製品はやや少ない印象で、このあたりは新型コロナウイルスの影響も含め、世間的に停滞の年となりそうだ。



 新製品に関する開発コード名は前回のレポートで多数紹介されているが、このうち2020年発表の候補となるのは「Carina」「Sparti」「Olympus」の3つが有力とされる。前述のWalkingCatがわざわざエンジニアリングコード名としてツイート群で触れているが、まず「Carina(マーケティング名ではCanon)」「Sparti(マーケティング名ではSilas)」の2つがある。



 そして「Olympus」こと「85インチ版Surface Hub」については最新イメージを添えて投稿が行われている。



●Spartiは12.5インチSurface Laptop、CarinaはSurface Pro X 2



 前回のレポートにもあるように、「Sparti」は12.5インチのSurface Laptopで、最低構成時の価格レンジが500〜600ドル程度を想定するなど、「スペックの割には値段がやや高い」といった評価もあったSurface Laptop 3の999ドル以上という価格帯を見直し、学生などを含む広い層にアピールする製品を目指しているとみられる。



 おそらく、サプライズがない限りはこのSpartiが次のSurfaceイベント最大の目玉になると考えられる。同件をレポートしていたのはWindows Centralのザック・ボーデン氏だが、同氏は最新の記事で第2世代となるSurface Pro Xが新SoCの「Microsoft SQ2」を搭載し、プラチナカラーのオプションを引き下げて間もなく登場すると予告している。



 現行世代となるSurface Pro Xは、「Microsoft SQ1」の名称が付けられたArmベースのSoCを搭載したx64ベースの製品だが、このSQ1はQualcommのPC向けSoC「Snapdragon 8cx」をベースにMicrosoftの要望によって同社がカスタマイズした専用SoCという位置付けになっている。



 ボーデン氏によれば、第2世代のSurface Pro X(便宜的に「Surface Pro X 2」とする)には「Microsoft SQ2」が採用され、マシンの基本デザインこそ変更されていないものの、Type Coverをはじめとして本体のカラーオプションが増えている点が特徴だという。



 このSQ2は、IFA 2020でQualcommが発表した「Snapdragon 8cx Gen 2 5G」がベースとなっていると同氏は指摘する。比較する実機がないのでQualcomm自身のデータとなるが、Snapdragon 8cx Gen 2 5GではターゲットとしているIntelの第10世代Core i5プロセッサと比較して、半分の消費電力でパフォーマンス面は18%上回るとしており、同価格帯のx64 PCにおけるミドルレンジのやや上位のポジションあたりを狙っているとみられる。



 なお、この「Surface Pro X 2」が「Carina」と呼ばれていた製品とみられる。WalkingCatが触れているが、これに対してボーデン氏も肯定しており、3つの開発コード名で呼ばれている製品の概要がまとまりつつある。



 ただ、現状でSurface Pro X 2がブレイクスルーを起こすのは難しいと筆者は考えている。Arm PCはヘビーユーザーでなければ問題ないパフォーマンスには達していると考えるが、アプリケーション面では32bitのx86コードしかエミュレーション動作させられず、64bitのx64アプリケーションはArm64のネイティブコードを現状で要求する。



 将来的にx64アプリケーションのエミュレーション対応もうわさされるが、早くとも2020年時点で実装されることはないだろう。また、Snapdragon 8cx Gen 2 5Gでのセールスポイントの1つとなる5G対応だが、少なくとも日本国内ではインフラがまるで整っておらず、4G LTEとの差別化が難しい。同時に、可搬性と価格面で優れた「Sparti」が同じタイミングで登場すれば、どうしても注目はそちらに移ってしまうだろう。Surface Pro Xのラインが注目を集めるようになるのは、もう少し先の話なのではと筆者は予想する。


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