子どもへの聞き取り調査、LINEで始まる感染者捜し……、保育園でコロナ患者が出たときに起こったこと〜その1〜

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2020年09月22日 14:30  Suits-woman.jp

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一時期より多少落ち着いたものの、半年以上の間ずっと新型コロナウイルスの感染者が出続けています。ここまでくると、堅実女子の皆さんの中にも感染した人がいるかもしれませんし、家族や仕事関係などの身近な人に感染者が出た人も珍しくないのではないでしょうか?

そんな中で身近に感染者が出てしまったとき、どんなことが起こるのか。今回は実際に感染者が出てしまった保育園で巻き起こった、既婚女性の体験談をご紹介します。

コロナ感染者の詳しい情報は明かされず……

田中綾子さん(仮名・36歳)のスマホに緊急メールが届いたのは、8月の中旬ごろ。内容はお子さんが通っている保育園の職員が新型コロナウイルスに感染し、翌日から臨時休園が決定したという連絡でした。

「一瞬驚きはしましたが、すぐに『これだけ感染者が増えているのだから、仕方ないな』と冷静になりました。それよりも気になったのは、自分の子どもが感染していないか?ということ。当時、保育園では熱中症のリスクを考慮し、子どもたちのマスクは任意でした」

綾子さんの居住地は全国で感染者数がベスト10あたりに入る都道府県の地方都市で、市内でも数百人の感染者が出ていました。もし子どもが濃厚接触者だったら、当然PCR検査は必要になるだろう。もし陽性だったら……そんな不安が頭をぐるぐるしたそうですが、翌日に園からきたメールによると、濃厚接触者は接触機会の多かった職員数名のみとなったそうです。

「ホッとしましたが、園で子どもたちはマスクをしていなかったので、『本当に大丈夫?』という気持ちも大きかったですね。そして具体的に誰が感染したのかも明かされてなかったので、ちょっとモヤモヤした気持ちになったのは事実です」

感染者は誰なのか?保護者はみんな気になっていた

子どもへの聞き取り調査、自治体の感染者情報のチェック……加速する犯人捜し

一体誰が感染したのか?綾子さんはその点が気になりましたが、詮索しても仕方がないと思いました。しかし、綾子さんも入っている保育園のグループLINEでは、さっそくこんな発言をした保護者がいたのです。

「感染したの誰かですかね?」

その人は、普段それほどグループLINEで積極的に発言しない人でした。そしてその人が発言すると、次から次へと別の保護者からも発言が相次ぎました。

「分からない。子どもに『最近、お休みしている先生いる?』って聞いているけど……」

「私も聞いた!そうしたらA先生がお休みしているみたい」

「本当?うちの子にも聞いてみます!」

A先生は、綾子さんのお子さんが所属するクラスとは別の担任の先生でした。しかし夏休みシーズンは通常保育とは異なり、担任以外の先生と過ごすことも多かったそう。とはいえ、その先生が感染したとはまだ断定できせん。

その翌日、綾子さんの保育園LINEには、あるスクリーンショットが貼り付けられていました。それは自治体が発信している、新型コロナウイルスの感染者情報のPDFデータ。感染者の職業や年齢層、さらには濃厚接触者の数なども公表されていたのです。

「この感染者、A先生だと思います……」

スクリーンショットを張り付けた人は、その中の「保育士」と書かれた感染者情報について、こう発言しました。確かに年代や感染者の発生日の情報は、A先生とほぼ一致しています。断言はできないけど、おそらく感染者はA先生だろう。LINEの会話はそんな雰囲気になりました。ちなみに、綾子さんはこの一連の会話には一度も加わらなかったそうです。「これは一言も発しないほうがいいな、と本能的に思った」と綾子さんは語りますが、それは後に懸命な判断であることが判明します。

その翌日、園からのメールには濃厚接触者となった職員がPCR検査を受け、陰性だったことが報告されました。さらにすべての消毒作業を終え、翌日には臨時休園は解除されたのです。

急な臨時休園でしたが、コロナ禍で会社の理解もあり、仕事の混乱は少なかったそうです。

臨時休園が明け、保育園で起こった出来事とは……〜その2〜に続きます。

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