アメリカ4軍共同訓練「バリアント・シールド」退役フリゲートの撃沈訓練

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2020年09月22日 15:01  おたくま経済新聞

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写真アメリカ4軍共同訓練「バリアント・シールド」退役フリゲートの撃沈訓練
アメリカ4軍共同訓練「バリアント・シールド」退役フリゲートの撃沈訓練

 インド太平洋地域に配備されているアメリカ陸海空軍と海兵隊部隊により、マリアナ諸島周辺で実施されている共同訓練「バリアント・シールド」で9月19日(現地時間)、退役したフリゲートを標的とした水上艦撃沈訓練(SINKEX)が行われました。航空機、水上艦、潜水艦が協力し、標的艦を沈めています。


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 グアムを拠点とし、9月15日〜25日のスケジュールで実施されているバリアント・シールド。陸海空の戦力が一体となって作戦を遂行し、相互理解と共通運用性を高めるのが目的です。


 19日に実施された「SINKEX」と呼ばれる水上艦攻撃訓練は、実際の艦船を標的に攻撃し、沈めることで対艦攻撃の感覚を養うもの。対艦兵器の効果を実際に確認し、どのように攻撃すればいいかを学ぶ貴重な機会です。


 訓練に参加したのは、空母ロナルド・レーガンの艦載機部隊のほか、巡洋艦アンティータムとシャイロー、そして潜水艦シカゴ。さらに空軍の空中給油機KC-135とKC-10が航空機部隊のサポートに回っています。


 空母ロナルド・レーガンの艦載機部隊(CVW-5)司令官のマイケル・ロベノルト大佐は、SINKEXについて「我々航空機搭乗員にとって、独特でハイエンドな戦術訓練の機会です。この訓練で得られる経験は、シミュレーションなどでは絶対に得られません。兵装のメンテナンスを担当するチームにとっても、自分たちが取り扱っている兵装がどれほどの威力を持つのか確認でき、充実感があったと思います」と、意義を強調しています。


 今回の標的艦に選ばれたのは、オリバー・ハザード・ペリー級フリゲートの29番艦、カーツ(FFG-38)。1983年に就役後、現役復帰した戦艦ミズーリの僚艦としてイラン・イラク戦争の船団護衛、湾岸戦争や対テロ戦争などに従事したほか、中南米での麻薬密輸取り締まり任務などに従事し、2013年に退役しました。1988年〜1997年には、横須賀に前方配置されています。


 訓練では航空機からの対艦ミサイルや精密誘導爆弾、そして2隻の巡洋艦からは対艦ミサイルで攻撃。第二次世界大戦時に比べて防御面で劣る、といわれる現代の艦艇ですが、対艦ミサイル1発で沈むという訳ではありません。


 このあたりも、実際に攻撃することによって理解できる点といえるでしょう。そして最後に潜水艦シカゴからの魚雷攻撃。これにより、竜骨(船の背骨にあたる構造材)をへし折られ、カーツは沈んでいきました。


 CVW-5のロベノルト司令官は「退役した艦船をミサイルの標的にすることで、参加者は戦闘における最大級のリアリズムを体験できます。また、指揮官にとってはアメリカ軍の有する多彩な統合攻撃力の中から、有効な方法を選択する機会を得られます」とSINKEXの効用についてコメントしています。


 なお、この訓練はアメリカ環境保護庁の基準や関係法令に準拠して実施されています。標的となる艦船からは事前に環境を汚染する恐れのある物質を取り除いており、また訓練の実施場所も海岸線から一定以上離れ、一定以上の水深が確保されたエリアが選ばれています。


<出典・引用>
アメリカ海軍 ニュースリリース
Image:U.S.Navy


(咲村珠樹)


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