『ロンハー』ぺこぱ・シュウペイ炎上から1カ月……テレビ業界から「番組MCはムリ」の声上がるシビアな理由

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2020年09月22日 19:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 炎上とは無縁だった人気芸人に汚点がついてしまった。8月18日に放送された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)に出演したぺこぱだが、シュウペイの言動が視聴者の反感を買ったのだ。

 この日の放送テーマは「売れっ子大集合!М-1から8か月 ファイナリスト中間報告」で、かまいたち、すゑひろがりず、ぺこぱ、ミルクボーイが集結。シュウペイが慕ってやまないかまいたち・濱家隆一との共演ということもあり、仲睦まじい掛け合いが見られると思われていたが……。

「この日のシュウペイは、どういうわけか、何を聞かれても素っ気ない態度。シュウペイポーズを番組MCのロンドンブーツ1号2号・田村淳がリクエストしても応じず、それならと濱家が先に披露しても、頑として本人はやりませんでした。また、以前であれば自ら『濱家さぁ〜ん』と甘えていた濱家にも冷たい態度で、話を振られてもまったく応じず、冷淡に対応。田村に『あの不思議な空気感のシュウペイは、もうやらないの?』と聞かれて、まるで他人事のように『いやいや全然、やりますよ』と返していました」(芸能ライター)

 視聴者はそんな姿に衝撃を受けたようで、番組放送中からTwitterではシュウペイに関する書き込みが続出。「感じが悪くてガッカリ」「シュウペイの明るいキャラが好きだったのに、ただの嫌な奴」「嫌いになった」と嫌悪感をあらわにしている。

「『ロンハー』放送後、彼らのファンと思しきネットユーザーからは『ロンハーのときのシュウペイはモードHだっただけ』というような擁護する声も見られました。この“H”はシュウペイいわく『俳優』の“H”だそうで、演技をする際の“俳優モード”のようです。実際、『THE 突破ファイル』(日本テレビ系)や『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)で、シュウペイは演技も披露しています」

 『ロンハー』のオンエア翌日、彼らはYouTubeチャンネル『ぺこぱチャンネル』を更新。「昨日のロンハーは何モード?シュウペイのモード解説」との動画を公開し、松陰寺太勇がシュウペイのさまざまなモードを整理していく内容が投稿された。

 それによれば、シュウペイは“H”のほかに、ランウェイを歩いたり雑誌撮影のときはモデルを示す“モードM”、甘えたがりの弟モードは“モードO”、ラジオのときは“モードR”、サッカーをはじめ解説する仕事のときは解説者の“モードK”、情報番組のコメンテーターのときは“モードC”、大好きなジャニーズを語るときは“モードJ”などと、最終的に10個の“モード”を持っていることが明らかになった。

「では、『ロンハー』のときのシュウペイは何モードだったのかといえば、本人いわく“モードS”だったとのこと。このSは“シュウペイ”ではなく“シュウヘイ”とのことで、『ロンハー』本番中に、自分でも気づかないうちに切り替わっていた、初めて発動されたモードだったとか。シュウヘイモードが一体どんなときを指すのかは不明です。しかし、大半の時間は“モードG”、つまり芸人モードだそう」(同)

 そんな主張に相方・松陰寺太勇は「どれが本当のお前かまったくわからないんだよ」と笑いながら、事前にどのモードになるのか教えてほしいと話していたが、いま懸念されているのは、まさにその理解不能・制御不能な部分だという。

「モードの変化がそこまで激しいと、我々もどう扱えばいいのか戸惑うんです。こちらが“モードG”を想定して準備したところで、“Hモード”などに突如切り替わってしまったら、手に負えません。そんなときの軌道修正を松陰寺さんにはしてほしいのですが……。この状況に改善がないようであれば、ぺこぱには、この先も番組MCや冠番組は持たせられないという結論になってしまいます」(業界関係者)

 いわゆる「お笑い第7世代」と呼ばれる中に、ぺこぱも含まれているが、先頭を行くのは霜降り明星やEXITだ。彼らがレギュラー番組『霜降りバラエティ』(テレビ朝日系)や単発番組『EXI怒』(テレビ朝日系)といった冠を持ち始める中、なぜぺこぱはこの先も無理なのか?

「『霜降りバラエティ』は、せいやが自身のキャラクターの魅力を存分に発揮し、それに粗品がツッコミを入れていくという、まさに彼らの漫才スタイルを踏襲したような企画も多い。また『EXI怒』は、現役高校生の悩みを聞く姿から、2人のハートの熱さを浮き彫りしようという狙いが見えました。このように、番組を作るうえで、コンビの関係性や性格は非常に大切になってくるのです。しかし、今のぺこぱを見ていると、天然キャラのように思えたシュウペイが、実は計算高い“モード”の持ち主で、2人の関係を主導する立場も松蔭寺からシュウペイに逆転して、パワーバランスがおかしくなっているように思えます。こうなってくると、彼らを起用する企画、さらには番組内容までもが見えづらくなるのです」(同・関係者)

 昨年の『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)で鮮烈な印象を残したぺこぱ。ネタもさることながら、シュウペイの天然でおっとりとした様子や“全肯定ツッコミ”という優しい関係に好感を持った人も多いだろう。そうしたお茶の間からの好感度が、いま減点方式でどんどん落ちていっているのかもしれない。果たして、ぺこぱは今後どうなるのだろうか。
(村上春虎)

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