両目を失い脳梗塞を患った猫「内面も外面も美しい」(米)

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2020年09月23日 05:51  Techinsight Japan

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両目の眼球を摘出する前の猫(画像は『Jasper 2020年3月27日付Instagram「Is throwback Thursday still a thing?」』のスクリーンショット)
米メイン州に住む飼い主のもとで暮らす両目がない猫が話題になっている。飼い主が11年前にクリスマスプレゼントとして受け取った保護猫は、元々体毛がない種類の猫だ。後に角膜潰瘍が悪化したため両目の眼球を摘出し、現在のような姿になった。『Today』が報じている。

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米メイン州に住むケリーさん(Kelli)一家に飼われる12歳の猫“Jasper(ジャスパー)”は、体毛と両目がない姿であることからInstagramで話題となり、21日時点でフォロワーが9万人を超えた。

ジャスパーは2歳の時、飼い主のケリーさんに引き取られた保護猫だ。無毛に見える身体には、実は産毛が生えているスフィンクスという品種である。2013年11月に右目に角膜潰瘍を発症し悪化したことから眼球を摘出したが、5年後には同じように角膜潰瘍を発症した左目の眼球も摘出しなくてはならなかった。2019年には脳梗塞を患ったが、両目がないために回復するのが困難だったという。


ケリーさんは『Today』の取材に応じ、ジャスパーを引き取ったいきさつについて次のように語った。

「私がこの猫を引き取ったのは、11年前の12月でした。クリスマスのプレゼントだったのです。私が無毛の猫を欲しがっていることを知っている友人が何人かいました。」

飼い始めた当時、ジャスパーは健康そうに見えた。しかししばらくすると鼻水が出て、猫ヘルペスウイルスの症状が出始めたという。2013年に右目に角膜潰瘍を発症した際、ケリーさんは動物病院の救急センターに急いで駆けつけたそうだ。

「ジャスパーはとても痛がっていました。私たちはそんな痛みから解放させる時だと決断し、眼球を摘出したのです。5年後には再び同じことが起こってしまいました。」

両眼を失ったジャスパーだが、目が見えない生活に上手く適応しているようだとケリーさんは話す。

「ジャスパーは頑張っています。獣医のところから帰宅した日、ソファに登ったり私の肩の上に乗って、あちこち探索しようとしていました。そんな姿を見て驚きましたよ。」


その後ジャスパーは、2019年に脳梗塞を患った。ケリーさんは「目が見えないジャスパーにとって、脳梗塞からの回復には大きな困難が伴いました。自分が一体どこにいるのかが分からないのです。本当に上手く立ち回ってはいますが、時々混乱することがあるようです」と明かした。

ケリーさんは外出する際にはジャスパーをケージに入れ、限られた環境の中で快適に過ごせるようにしている。そうすることでジャスパーが安全だという安心感も得られるそうだ。最近さらに2匹の保護猫を引き取ったが、そのうちの目が不自由な“Tessa(テッサ)”はジャスパーに大変なついているという。

「私はすべての段階において獣医と連絡を取り合い、『ジャスパーの生活の質について、話し合いが必要な時期に来ているのでしょうか』と確認してきました。奇妙に聞こえるかも知れませんが、ジャスパーは快適な生活を送っています。幸せな猫ですよ。」

ケリーさんは両目がなくても頑張っているジャスパーの姿をInstagramに投稿しており、フォロワーからは応援する声が続々と届いている。

「素晴らしく、美しい猫だわ。本当に素敵なストーリーね。」
「ジャスパー、君は内面も外面も美しい。」
「この猫はとても貴重だ。それに、こんなに特別な世話をしてくれる、素晴らしい飼い主がいるなんて、とても幸運だね。彼の可愛い顔を見るのを楽しみにしているよ。」

画像は『Jasper 2020年3月27日付Instagram「Is throwback Thursday still a thing?」、2019年5月30日付Instagram「Made an appearance at family dinner tonight to get the attention I deserve.」、2019年4月11日付Instagram「Mama says nothing slows me down!」、2019年5月19日付Instagram「Rats! Foiled again.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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