日本に失望する外国人を生み続ける。入管の難民申請者の扱いはこれでいいのか

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2020年09月23日 09:10  HARBOR BUSINESS Online

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◆母国いらない、日本いらない

 この母と娘はクルド難民です。仮放免手続きの日に2人とも収容されました。収容されるとき、大勢の職員に腕や指までも乱暴に捕まれて連れて行かれました。その時のショックと痛みが消えないと面会では泣いていました。医務室で痛みを訴えても、職員や常勤医に「本当に〜?」と疑うように言われ、さらに傷ついてしまいました。

 面会では、自分の国も日本もいらないから、どこか別の国に行きたいと泣いていました。

「日本いらない」

 日本人である私にとって、さすがにそう言われるのは辛いです。でも言わせているのは難民として庇護を求めてきた人たちを大事にしない日本なので、彼女たちを責めようがありません。もっと優しい、他国から好かれる国になってほしいといつも願います。

◆日本とキューバ以外だったらどこでもいい

 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の方がパネリストの集会があり、私もそこに一般参加者として出席しました。その集会で、キューバから来た難民の女性が発言をしました。

 彼女は収容経験があり、解放後しばらくしてビザを得ました。入管は「全件収容主義」と呼ばれるやり方で、難民かもしれない人でも問答無用で収容します。収容生活によって心身がボロボロになった後で、やっとビザが出る人もいます。彼女は収容中に日本のUNHCRに助けを求めましたが、「個人のケースは受けない」と言われました。

 難民は個人で来る人も多いのに、その言葉には筆者も疑問を感じます。もう少し、手を差し伸べてくれてもいいのではないかと。

 ビザが出て他の国にも行けるようになった彼女は日本に失望して、別の国に行ってしまいました。これでいいのか、残念な気持ちになりました。せめて今、幸せであることを願います。

◆本当は日本にいたかったけど……

 彼はイラン難民です。母国で拷問を受けた経験があり、イランに戻ることをとても恐れていました。日本では認められず、収容を繰り返し、何年かかかってやっと第三国行きが決まったのです。

 本来、日本でビザのない人が第三国に行くことは、実は非常に困難なこと。よっぽど厳しい審査をクリアしなければできないことです。よく「日本でビザが出なくて、帰れないなら他の国へ行けばいい」と簡単に言う人がいますが、それができればみんなとっくにやっているのです。

 彼は、やっとの思いで第三国行きが決まりましたが、日本に慣れ親しんでいたことから、出国することをとても惜しんでいました。本来なら日本が受け入れればいいのに、本当に残念なことです。

 今のような冷たい国のままでは、日本はいろいろな国の人たちに嫌われていくのではないでしょうか。

【ある日の入管 第5回】

<文・画/織田朝日>

【織田朝日】

おだあさひ●Twitter ID:@freeasahi。外国人支援団体「編む夢企画」主宰。『となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS』(旬報社)を11月1日に上梓

このニュースに関するつぶやき

  • 言っちゃアレだけど自国民ですら面倒見ていない面もあるというのにそれを差し置いて(自称)難民の面倒を見る必要があるかといえば…ない。
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  • こういう人はどこの国に行っても文句ばかり言って嫌われるだろう。難民といえば許されることが隠れ蓑になってはならない。
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