「圷」…この名字、読めますか? 茨城県独特の名字!低い土地に住む人たちのため、新たな漢字を作りました

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2020年09月23日 12:10  まいどなニュース

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「圷」…この名字、読めますか? 姓氏研究家・森岡浩氏が日本人の難読名字を紹介します。

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   ◇   ◇

「土偏に下」と書く簡単な漢字だが、この読み方は難しい。茨城県独特の名字で、「あくつ」と読む。「圷」は日本で作り出された国字である。

北関東では、低湿地のことを「あくつ」といった。今では低湿地というとあまりいいイメージを持たないかもしれないが、米が経済の基本だった時代には、水はけのいい低湿地は稲作に適した重要な場所だった。そのため、こうした低湿地には、「やち」「ふけ」など各地でいろいろな呼び方があり、北関東では「あくつ」と呼ばれたのだ。

こうした「あくつ」に住んだのが「あくつ」さんだが、方言のため対応する漢字がない。そこで、栃木県では「あ」「く」「つ」に一音ずつ漢字をあてて「阿久津」と書く。一方、茨城県では低い土地という意味から、土偏に下と書く「圷」という漢字を作り出した。

現在では、茨城県でも北部に多く、とくに常陸大宮市に集中している。また、東北南部では「安久津」と書くことも多い。

なお、「あくつ」に対して小高い場所のことは「はなわ」といい、「塙」という漢字をあてることが多い。

◆森岡 浩 姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部卒。学生時代から独学で名字を研究、文献だけにとらわれず、地名学、民俗学などを幅広く取り入れながら、実証的な研究を続ける。NHK「日本人のおなまえっ!」にコメンテーターとして出演中。著書は「47都道府県名字百科」「全国名字大事典」「日本名門名家大事典」など多数。

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このニュースに関するつぶやき

  • 圷、見たことある字です。ちなみにナイツ塙氏は自分と同郷の千葉北部出身。
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  • 圷(あくつ)。東京の人間だけど、小学校時代の同級生にこの漢字の人間いたし、前職の同僚にもこの苗字の漢字の人いたぞ。珍しくもなんともない。
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