アットコスメ上半期1位のアテニアのクレンジング。安さの秘密を社長に直撃してみた

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2020年09月23日 15:51  女子SPA!

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写真アテニア斎藤智子社長 初のファッション取り扱い店舗となるトータルビューティショップ「アテニア ファンケル 銀座スクエア店」でお話を聞きました
アテニア斎藤智子社長 初のファッション取り扱い店舗となるトータルビューティショップ「アテニア ファンケル 銀座スクエア店」でお話を聞きました
 次々に出てくる新しいコスメや美容法。特にアラフォー以上の“大人の美活”は日々進化しています。
 大人なら、ちゃんと理屈をわかって選びたい!というわけで、ヒットコスメや話題の美容法をシリーズで取材していきます。

 今回はアットコスメ“ベストコスメアワード2020”において『上半期新作ベストクレンジング 第1位』と『上半期新作コスメ 総合 第2位』をW受賞した、アテニアの「スキンクリア クレンズ オイル」(175ml・1,700円 税抜価格)に注目。

 黄ぐすみの原因、肌の糖化をケアする新処方で、洗えば洗うほど肌が明るくなるというクチコミで支持された、こちらの商品。一体どのように開発され、なぜ低価格を実現できているのでしょうか……?

 株式会社アテニアへ質問してみると、なんと代表取締役社長の斎藤智子さん直々に、制作秘話を聞くことができました。

◆クスミの原因=古い角質の汚れ『肌ステイン』を洗い流す

 クレンジングオイル『スキンクリア クレンズ オイル』の最大の特徴は、毎日のクレンジングでクスミまで洗い流してくれること。研究を重ねて作られたこの商品、開発のきっかけはユーザーからの声だったとか…。

「昔からアテニアではオイルクレンジングを作っていたのですが、『スキンクリア クレンズ オイル』を開発しようと思ったのは、お客様から、年齢を重ねると洗顔しても美白しても取れないクスミがあるという声があって、その原因を見つけようと研究をはじめたことです。

 研究を重ねていくうちに、クスミの原因である、古い角質の汚れ『肌ステイン』というものが、肌の角質層の中にあることが分かりまして…」(株式会社アテニアの代表取締役社長の斎藤智子さん・以下同)

 ステインというと、歯の着色汚れをイメージしますが、まさか、肌にもあったとは衝撃です。

「そうなんです。クスミの原因である肌ステインを発見し、取り除くためにどうしたらいいの? と研究を進めるうちに、『ロックローズオイル』という、ロックローズの花から抽出したオイルを配合することによって、肌ステインを切り離せることがわかりました。

 また、肌ステインが蓄積されやすい原因として、肌が紫外線を浴びる日中に蓄積されやすい、メイクがしっかり取れていないと蓄積されやすい…という2つの事実も判明。これらの原因を解消するためには、ロックローズオイルをクレンジングオイルに配合するのがいいんじゃないかという結論になりました」

 研究の結果完成した『スキンクリア クレンズ オイル』、2016年の発売当初から話題になりましたが、アテニアのクスミへの戦いはここで終わりませんでした。

◆リニューアルで“糖化”を要因とする「肌ステイン」にもアプローチ

「当然のことながら100人中100人が継続して使ってくれるわけではありません。そこで、商品にもう一歩足りないところがあるんじゃないかと、再び研究を重ねました。

 すると、我々が研究している古い角質の汚れである肌ステインには、酸化を原因とするものと、糖化を原因とするものがあることがわかりました。

 酸化を原因とするステインの除去する方法については最初の研究で解決しているけども、さて“糖化ステイン”はどうやって解決しようかと研究して、バージョンアップさせたのが、2019年にリニューアルして販売した、現在流通している『スキンクリア クレンズ オイル』です」

 発売当初よりパワーアップさせて、クスミの原因の新事実である「糖化」という老化現象にもたどり着いたとは。クスミへの執念深い研究姿勢に感服です。

「“酸化”は、タンパク質が酸化することで変色してクスミになるのですが、“糖化”というのは、糖がタンパク質と結びついて茶色く変色するんです。これが肌の奥の方で起こると、肌に含まれるコラーゲン(タンパク質)に糖がくっついてしまい、クスミ、シワ、たるみの原因になります。

 そこで、どうやって糖化したステインを切り離したらいいか研究した結果、『珊瑚草(さんごそう)オイル』というオイルにたどり着きました。珊瑚草って沿岸部に生息しているので、紫外線に強い陸の生物と、ストレスに強い海の生物、両方のいいとこ取りの植物。自分で自分の中にミネラルを保つことができるんです。

 そんな珊瑚草から抽出されたオイルが、糖化したステインを分解してくれることが判明しました。甘い物の取り過ぎも糖化を加速させるので注意ですよ」

◆「絶対にあきらめません。できないことなんて、ないんです」

 どんどん新事実を発見していくアテニアの研究所、貪欲すぎる…。また、斎藤社長が、元々商品企画部にいたことで、商品企画部への要求も強いとか。

「アテニアは、商品を“出したら終わり”じゃないんです。発売したあともお客様の声を聞き続けるのがブランドの特徴かなと思っていて。基礎化粧品シリーズなども8代くらいリニューアルしていますし、常に最新のものを出しています。

 でも毎回“これ以上のものはできない”というレベルの商品を死ぬ思いで生み出しているんですけど、不思議なもので3年後くらいにはもっと新しい原料や成分が生まれ研究も進化する。時代とともにニーズも変わってくるので、今がベストではなく、常に良いものを追い求めています。

 できないってきめたらそこで終わり、あきらめたらそこが限界なので、絶対にあきらめません。できないことなんて、ないんですよ(笑)」

「できないことなんて、ない」…名言出ました! また、『スキンクリア クレンズ オイル 』はオイルクレンジングなのに、マツエクをしていても使えるのがありがたいです。

「一般的なマツエクとグルーを使って、クレンズオイルの中にマツエクをつけたまつげを24時間浸して、落ちなければ合格…といった過酷なテストをしているので、マツエクが取れやすいという声は一度も聞いたことがありませんね」

◆オイルの粒子が細かいので水がパクっと抱えてサッと落としてくれる

 そして、開発で一番苦労したところは“使用感”だったとか。

「オイルだけどベタつかず、ちゃんと毛穴の汚れを落としながら洗い上がりの肌を潤わせるって、すごく難しいんです! 加えて、濡れた手でも使えるっていう技術や、洗い流す時に擦(こす)らなくてもスルンって落ちることも重要で、これらを全部詰め合わせるのは大変な作業でした。

 普通オイルクレンジングって、オイルの粒子が大きくて水がなかなかオイルを抱え込めないので、落ちにくいんです。だけど『スキンクリア クレンズ オイル』のオイルの粒子は、大量の水をかぶると、オイルが細かく分散されて、大量の細かい分子になるんです。オイルの粒子が細かいから、水がパクっと抱えて、サッと落としてくれる。ここがすごい技術なんです!

 さらに、珊瑚草オイルをはじめ5種類の高級オイルを、美容液ばりにふんだんに配合しているので、洗い上がりのうるおい効果も得られます。この処方、技術はアテニアにしかできない独自のものなんです」

◆オトナ女性は香りで癒やされてこそ、きれいになる

 高級オイルを5種類も配合とは…原価が高そうで心配になっちゃいますね。洗顔後の使用感もですが、洗顔後の香りも話題です。

「アテニアはアラフォー女性がきれいになるには、ただ肌を潤すだけじゃダメだと思っています。香りだったり、見た目の美しさだったり、心地よさが脳に届いて、脳が癒やされて初めてきれいになれるんです。

 香りって鼻に入って脳に直結する感覚なんです。疲れて帰ってきて、メイクを落とすその瞬間が、一瞬にして脳にやすらぎを与えられるようにと、心理学的研究もしています」

◆クスミを増やさないためには、こすらないこと!マスクの刺激もNG

 心理学まで…。どの角度から見てもスキがない商品に仕上げているのですね。ちなみに洗顔以外で、私生活でこれ以上クスミを増やさないよう気をつけることはありますか。

「ズバリ、擦(こす)らないことです! 日常生活のなかでクスミを引き起こしてるものは、実はみなさんが無意識にやっていることなんです。

 化粧水やファンデーションを塗るとき、パフを使うときなど、強い力でゴシゴシ擦ってませんか? その擦りの積み重ねが肌のSOSになります。洗顔後、タオルでこする方もいらっしゃるけど、擦るってことは角層を壊すということ。

 私の場合は、タオルでおさえるだけで、絶対に擦りません。一生懸命美白ケアしていても肌が明るくならない方は、擦る行為が原因かもしれませんよ」

 一番効くのは“さわらないこと”だとか。金輪際、ゴシゴシ洗顔は封印です! また、マスク生活が日常になりましたが、マスクの刺激も危ないとか…。

「暑い夏にマスクをはずしたら、フーッ、涼しい〜って思うかもしれませんが、同時に口の周りの肌の水分が蒸散しているので、乾燥するんです。

 意識しないでいると、夏の間に口周りの水分を全部もっていかれて、秋にはショボショボになってるかもしれない(笑)。保湿をしっかりしてあげてほしいですね」

 秋にはショボショボ!? 恐ろしい! ちなみに、メイクをしないで素肌にマスクを付けるのが一番NGだとか。薄くても多少化粧することで、肌に水分を閉じ込める効果があるそうです。

「メイクをしていないからって、クレンジングをしないのもダメですよ! 皮膚、毛穴のつまりは肌ステインの原因になるので、ノーメイクでもクレンジングは忘れずに」

◆エイジングケアは一式そろえて1万円ちょっと

 さて、アテニアにはエイジングケアライン「ドレスリフト」というシリーズもあります。いろいろなブランドがエイジングケア商品を出していますが、ぶっちゃけ、アテニアの強みとは!?

「アテニアみたいに“めんどくさい”ことをしてるブランドって、多分ないです(笑)。アテニアは長寿遺伝子の研究をしていて、肌が衰えていく、変わっていく根本原因はなにかを常に研究し、エイジングと本気で向き合ってます。

 加えて、アテニアって一流ブランドの品質を三分の一価格で提供するっていうことを、ド真面目にやってるんです。“本当に一流ブランドの品質に匹敵してるんですか?”って思うかもしれませんが、いわゆるローションが1〜2万円とかする化粧品とブラインドテストで中身だけを比較して、“こっちのほうが肌に効果があった”と言われるまで世に出しません。

 一流ブランドをお使いの方たちに認められて発売している上に、高級ブランドだとローションだけで1〜2万円くらいのものが多いですが、アテニアは一式そろえて1万円ちょっとですから」

 「ドレスリフト」は、人間がもともと持っている体内時計にあわせて商品を作っているとか。

 日中用の乳液と夜用のクリームで別れているのが特徴で、朝の肌、夜の肌それぞれに合った成分を、効果的なタイミングで使う“時計美容”を提唱しています。

「朝は本来肌にスタンバイしているビタミンDが少なくなっているので、それを乳液で補充してあげることで1日中紫外線を浴びても平気な状態になり、多少ダメージうけても夜に再生できるんです。

 逆に夜は、肌の再生のタイミングなので、それに合わせた成分をクリームでふんだんに肌に入れることと、水分の蒸散を防ぐことが大事。日中は日中で、夜は夜でやるべきことが違うんです」

 商品一つ一つに、研究に基づいた根拠があり、目からウロコの連続です。

◆目の存在を高める「水墨ライナー」

 また、アテニアは、「水墨ライナー」という革新的なアイライナーも最近の話題の商品です。

「『水墨ライナー』めちゃくちゃ売れています(笑)。アイライナーって若い頃は、いかに落ちないか、いかに目を大きく見せるかを重視していて、私もドラッグストアに売っているものを使ってました。だけどある時から、若い頃と同じアイメイクをしていてもどんどんイタい顔になるなって。

 年齢を重ねるとまぶたが下がってくるので、目の周りをアイライナーで縁取ると、逆に目の小ささが際立ってしまうんです。黒く縁取らずに目の存在を高めるべく、水墨画の陰影から発想を得て誕生したのがこの商品。ラインを引いたとき、黒目と水墨ライナーの透明感で陰影を生むことで瞳を大きく際立たせることができるんです」

 濃いものが前に、薄いものが後ろに見える水墨画をアイメイクに応用というアイデアの賜物ですね。マスク生活が当たり前になった今、アイメイクの需要も高まっていて、アイカラー、アイライナー、マスカラの売上が通常より大幅に跳ね上がったそうです。

◆高品質の商品を“一流ブランド3分の1価格”。その秘密は?

 では最後に、一番気になっていた質問を。アテニアは、一流ブランドと同等の高品質の商品を、3分の1の価格で提供するとうたっていますが、そんなことをして、儲かるんでしょうか!?

「他社よりは儲かってないです(笑)。原価が高すぎるんです、本当に…。

 他社さんの原価をたまに知ることあるんですけど、萎えますね(笑)。アテニアが低価格を実現できているのは、“全部”自分たちでやっているからなんです。研究所や工場も自社ですし、販売も自分たちでやっているので流通コストもゼロ!

 例えば、今5500円以下の送料を350円にしているんですけど、これもかなり無理してギリギリまで抑えているんですが、やっぱり送料を取るのをやめてという声があるんです。それなら、この350円を商品に乗せて、商品を350円高くすることもできます。だけど、商品にそういうものを紛れ込ましたくない。中身に対しての対価にしたいので、価格設定は正直にやっていると強く言いたいですね」

 商品を作るときに原価の上限を決めないというポリシーもあるとか…。

「バカみたいな原価の設定と、バカみたいな限界を決めない商品作りができることに誇りを持っています(笑)。目標を達成するために原価は考えないので、フタを開けたら原価がめちゃくちゃ高いことも…。

 抑えられる努力はしますけど、最終的にできなかったら、それは飲みます。だからといって価格をあげることはしない。だから、びっくりするほどの原価の商品とかあるんです(笑)」

◆40代女性は体力が衰えてくるのに、仕事も、家事も、子育てもやらなきゃいけない

 たとえ原価が高くても、低価格をキープするアテニアの信念には、斎藤社長のこんな思いが込められていました。

「今の日本の40歳以上の女性って、晩婚・晩産化でまだ小さいお子さんがいたり、仕事をバリバリやられていたり、昔の20代女性がやっていたようなことを、40代でやられているんですよね。

 日本って女性がこんなに社会進出をしているにも関わらず、世界有数の男性が家事をしない国。

 40代女性はどんどん体力が衰えてくるのに、仕事も、家事も、子育てもやらなきゃいけないし、責任も増してくる。体型も崩れてくるし、更年期もやってくる、老化もやってくる。そんな状況の女性たちを応援したいんです。

 お金があるなしに関わらず、いいものを安く使えるにこしたことはないって、みんなが思ってますよね。だからこそ、一流ブランドの品質の化粧品を三分の一価格で30年間提供することに挑戦してきたアテニアにできることがあると思っています。

 あとは、忙しい女性が鏡に向かうほんの一瞬だけでは『自分を大切にする時間』にしてほしい、そんな想いもありますね。

 ただお客様のために…ということじゃなくて、変わりゆく世の中に対して、一緒に意見を言い合いながら高めてあって、みんなで立ち向かっていこうよ! っていう気持ちです。みんなが高めあっていけたらいい世の中になると思うし、アテニアがその先駆者になりたいですね」

◆日本の40代女性たちに、日常の中に“上質”を取り入れることを堪能してもらいたい

 アテニアは、実は化粧品屋じゃないとも斎藤社長は言います。

「アテニアは、“品質が同じでもブランドの名前が付くか付かないかでこんなに値段が変わるのか!?”という衝撃からスタートしたんです。

 化粧品の他にファッション、バッグ、ジュエリーなども扱っていますが、バッグやジュエリーはオーダーメイドの受注発注でやっているので、在庫を持たず無駄がないんです。その分、オールイタリアンメイドのバッグを安く提供できる。

 このように、日本の40代女性たちに、日常の中に“上質”を取り入れることを堪能してもらいたいですね」

 なにかと生きづらさを抱える40代女性たちを応援しながら、一緒に高めあっていけるようなブランドでありたいと語る斎藤社長。おどろくような原価を貫き、とことんユーザーによりそってくれ、日常に“上質”をくれるアテニアに、頼もしさを感じました。

<取材・文/満知缶子 写真/山川修一>

【満知缶子】
ミーハーなライター。主に芸能ネタ、ときどき恋愛エピソードも。

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