「四番イチロー」のオリックスベストナイン。超豪華メンバーを八重樫幸雄が選出

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2020年09月24日 07:11  webスポルティーバ

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「オープン球話」連載第34回

【最強バッテリーは「山田久志・中沢伸二」の黄金コンビ】

――八重樫さんが選ぶ「球団別歴代ベストナイン」。今回は、オリックス・バファローズ編です。もちろん、前身の阪急ブレーブスも含めて、思う存分語ってください!

八重樫 今回は難しかったですよ。1978(昭和53)年にヤクルトが初優勝した時の日本シリーズの相手が阪急だったよね。当時の阪急は黄金時代の真っ只中で、一流選手ばかりで本当に強かったんですよ。だからその時の印象が強烈すぎて、今のオリックスの選手たちが、みんなかすんで見えちゃうんだよね(笑)。パッと頭に浮かぶのは吉田正尚ぐらいかな。




――このベストナイン企画で初めて、外野手から決まりでしょうか(笑)。外野手のひと枠は吉田選手で決まりですか?

八重樫 いやいや。まだ早いよ(笑)。外野手はあとでゆっくり説明するから。

――わかりました。今回は阪急時代が中心の選出となりそうな予感がしますが、まずは歴代ベストピッチャーから挙げてください。

八重樫 ピッチャーは山田久志さんしかいないでしょう。阪急時代には米田(哲也)さん、梶本(隆夫)さん、足立(光弘)さんなど、球史に残る名投手が多いけど、通算284勝の山田さんは飛び抜けて存在感があったと思うんです。テンポもいいし、コントロールもいいし、何よりもアンダースローなのにスピードもあったからね。

――投手としては、他にどんな特徴がありましたか?

八重樫 山田さんは高めの球の使い方がいいんですよ。本当に浮き上がって見えるんです。足立さんからいろいろ教わったのか、それとも見て盗んだのかわからないけど、足立さんの影響は大きかったと思います。堂々たる風格を兼ね備えた「真のエース」という感じがするよね。

――続いてキャッチャーは?

八重樫 山田さんとバッテリーを組んでいた中沢伸二さんかな。"投手王国"の阪急で、安定してマスクをかぶっていましたからね。最初は岡村浩二さんの控えだったけど、60年代半ばから70年代、さらに80年代半ばまでずっと第一線で試合に出ていたでしょう。キャッチャーは過酷なポジションですから、なおさらすごいことだと思います。

――中沢さんはどんなタイプのキャッチャーでしたか?

八重樫 強気なリードでしたね。右バッターにはどんどん内角を突いていったし、シュートを投げるピッチャーに対してはシュートのサインを徹底的に要求していた印象があります。山田さんだけでなく、足立さん、山口(高志)さん、今井(雄太郎)さん、佐藤(義則)といいピッチャーが揃っていたから強気のリードが可能だったのかもしれないけど、中沢さんがいたから、彼らも成績を残せたんだと思いますよ。

◆歴代ベストナインを選んだ記事はこちら>>

【球史に残る、「いぶし銀二遊間コンビ」の誕生】

――では、続いて内野陣をお願いします。

八重樫 内野手も阪急時代ばっかりになっちゃうんだよね(苦笑)。ファーストが加藤秀司さん、セカンドが福良淳一、ショートが大橋穣さん、サードが島谷金二さん。ねっ、阪急の選手ばかりでしょ(笑)。

――確かに見事に阪急選手ばかりとなりました。福良さんを除いては、みんな八重樫さんよりも年上の選手ばかりです。選出の理由を教えていただけますか?

八重樫 内野手は松永浩美、T−岡田とか、いろいろ考えたんだけどね。ファーストに選んだ加藤さんは決してスマートな選手ではないです。どん詰まりでも何とかヒットにする技術を持っていて、それでヒットを量産していました。

 失礼ながら、どちらかというと「どんくさいバッター」なんですけど、きちんと振り切るから詰まってもヒットになる。守備だって華麗じゃない。でも、チームの主力として勝負強いバッティングがウリだった。名球会入りも果たして、歴代ベストにふさわしい選手だと思います。

――続いては「セカンド・福良、ショート・大橋」。これまででもっとも渋い、いぶし銀の二遊間の誕生となりました。

八重樫 福良はポジション取りがいいんですよ。これまで、巨人の篠塚和典や、中日の高木守道さんなど、他の球団でも「気がつけば絶妙な位置で守っている名セカンド」がいたけど、福良もそのタイプだったと思います。「抜けた」と思った当たりが、ことごとくアウトになる。野球勘がいいというか、頭がいいんでしょうね。

――ショートの大橋さんは、守備の名手としてならしました。以前の全球団対象のベストナインでも、八重樫さんは大橋さんを候補に挙げていましたね。のちにヤクルトのコーチも務めましたが、守備の指導もうまかったのですか?

八重樫 この人ぐらい守備範囲の広い人はいませんでした。広島の菊池涼介のような派手さはないけど、広岡達朗さんのような堅実さがあったよね。三遊間のヒット性の当たりはすべてアウトになっていた。ヤクルトでも丁寧に指導していた姿が印象に残っています。

【まさかの「現役選手ゼロ」という結果に!】

――そして、サードは島谷さん。個人的には俊足巧打、スイッチヒッターの松永さんを推したいところですが(笑)。

八重樫 僕はやっぱり島谷さんだね。ガッツマンで、どんな打球にも食らいつく。チームに勇気と元気を与えるし、バッターとしては後ろに繋いでいく嫌なバッターだった、というイメージがあります。

――では、外野手3人をお願いします。ひとりは、冒頭で名前を挙げた現役の吉田選手ですか?

八重樫 パッと頭に浮かんだのは吉田だったけど、「歴代」という観点で考えるとちょっと厳しくなってきたんだよ。だって、福本豊さん、蓑田浩二がいて、何よりも「彼」がいるでしょう。

――「彼」とは、もちろん、イチロー選手ですね(笑)。

八重樫 そう。イチローもいるとなったら、申し訳ないけど吉田じゃないなって。ということで、外野はレフト・蓑田、センター・福本、ライト・イチローという布陣かな。3人とも守備範囲が広くて、まさに「鉄壁」という感じだよね。これは他球団と比べても、有数の外野陣だと思いますよ。

――では、指名打者は?

八重樫 ここで長池徳士さんにしようか、現役のT−岡田を入れようか、それとも阪急時代に三冠王を獲得したブーマー(・ウェルズ)にしようか迷ったけど、ここは門田(博光)さんにしたいんだよね。門田さんは南海ホークスの主力だったけど、球団名が「オリックス・ブレーブス」になることに決まった1988年オフに移籍して、そこからの2年はどちらも本塁打を30本以上打っているでしょ。40歳を過ぎての活躍は印象的だったし、「ホークス編」でベストナイン入りしなかったから、こちらで入れたいと思って(笑)。

――わかりました。今回の「八重樫枠」は門田さんということで(笑)。では、打順はどうなりますか?

八重樫 打順については、そんなに迷わなかったな。ポイントは四番バッターだね。

1.福本豊(中)
2.蓑田浩二(左)
3.加藤秀司(一)
4.イチロー(右)
5.門田博光(指)
6.福良淳一(二)
7.島谷金二(三)
8.中沢伸二(捕)
9.大橋穣(遊)
P.山田久志

――前回の日本ハム編では現役選手がたくさん選ばれたのに、今回のオリックス編ではまさかの「現役選手ゼロ」という結果になりました。これで、12球団ひと通り終わったのですが、ぜひ次回は「特別編」として、近鉄バファローズで歴代ベストナインを選んでほしいのですが......。

八重樫 わかりました。近鉄にもいい選手はいっぱいいましたからね。次回までに考えておきます!

(近鉄ベストナインにつづく)

このニュースに関するつぶやき

  • 一年度単位で見ればどうと言うことはないのだが、「歴代オリックス」だととたんに該当者の範囲が分からなくなる。
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  • 吉田正外野手は、まだ実働年数が短いし、通算記録もまだ低いから、外れたのは仕方ないと思います。阪急黄金時代をつくった選手たちは、ヤッパリすごい選手が多い���åɡʾ�����������
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