肥満妊婦のライフスタイル改善によって子供は健康になる

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2020年09月24日 10:01  妊活・卵活ニュース

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肥満妊婦に対する医療介入の重要性
キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームは、「Pediatrics OBESITY」にて、肥満女性に対して、妊娠中の食事、運動・身体活動介入を行い、ライフスタイルを改善することにより、子供の心血管系に有益な影響をもたらすと発表した。

肥満女性の妊娠中、食事および身体活動を管理することによって、産後3年間、母子の健康に肯定的な効果がもたらされた。

肥満妊婦に対する妊娠中の食事・運動介入による効果
研究チームは、ブリティッシュ・ハート・ファンデーション、トミーズ・チャリティーの協力のもと、UPBEATトライアルを行い、肥満妊婦に対する妊娠中(出産前)の食事介入、運動・身体活動介入による効果を検証した。

UPBEATトライアルはランダム化比較試験であり、イギリス全土の肥満女性を対象に、妊娠中の食事・身体活動を改善することを目的とした。また、産後3年間、母子に対して追跡調査が実施された。

トライアルを通じて、妊娠期に食事および運動・身体活動を管理された肥満女性の子供は、医療介入を受けなかった肥満女性の子供と比べ、安静時心拍数が5bpm低くなった。安静時心拍数が高い場合、高血圧や心不全リスクが高まる。

また、妊娠期に医療介入を受けた女性は、産後3年間、グリセミック負荷(食事にて摂取される炭水化物の質および量を示す指標)低い健康的な食生活を維持していたことが認められた。

産後3年間、摂取カロリーや飽和脂肪酸の摂取量が少なく、タンパク質は多い食事であった。産後の運動・身体活動や体組織は、医療介入のあった妊娠期と大差なかった。

今後、研究チームは、8歳から10歳になる段階にて、子供の心血管機能を改めて測定する予定である。

(画像はプレスリリースより)

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