『AKIRA』第1巻、発売から36年で100刷突破の偉業 度重なる増刷に知られざる“苦労”も

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2020年09月24日 13:28  ORICON NEWS

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写真大友克洋『AKIRA』第1巻書影
大友克洋『AKIRA』第1巻書影
 1984年に発売されて以来、世界中で人気を誇ってきた大友克洋氏の代表作『AKIRA』。そのコミックス第1巻が25日、重版100刷を突破したことが講談社より発表された。発売から36年を経ての偉業であり、同社のコミックスとしては初の100刷到達作品となった。

【劇中画像】4Kリマスターで鮮明によみがえった『AKIRA』

 『AKIRA』の舞台は、2020年の東京オリンピック開催を機に、再開発が進められていた「ネオ東京」。現実の2020年・東京と重なる表現がいくつもあり、「予言の書」として現在、改めて注目されている。

 凝った造本で製造費のかかる単行本が、長らく定価据え置きのまま同じ仕様で増刷され続けてきたのは驚異的なこと。ただ100回も増刷していると、いくつか問題も生じるのだいという。

 一つは製版フィルムの劣化。60刷を超えたあたりから版が荒れだしたため、製版フィルムを高解像度でスキャンしてデータ化。もう一つは、 カバーの色の変化だ。前の刷り色に色味を合わせていたが、わずかな色の違いが増刷を重ねるごとに大きな変化になってしまい、「70〜80刷の頃には海賊版のような装丁になっていました」(同社)とのこと。 そこで、3〜4年前から発売当時の色に戻している。さらに、漫画本文の用紙が生産中止になったが、これはどうしようもなく、100刷から用紙も変更した。

 『AKIRA』はなぜ、これほどまで時代を超えて、読み続けられるのか? それは、「著者・大友氏が、 徹底して「読み手」と「普遍性」を意識しているから」と同社。大友氏は、「漫画なんて所詮、 娯楽なんですよ。パラパラ読んでおもしろいと思ってもらえないとダメなんです」と語っており、映画的なコマ割りや写実的でシャープな筆致に目が行きがちだが、大友氏は普遍的なおもしろさを人に伝えるということを第一に作品を制作している。

 100刷突破に大友氏は「長きにわたりご愛読いただきまして、 ありがとうございます」と感謝。100刷目の第1巻は10月上旬頃から店頭に並ぶ予定となっている。

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  • 恐ろしいことに、当時からオタクだった母が買って蔵書していた。おそらく実家にあるやつは初版本。
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  • うちのは全部初版
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