楽天の苦労人・下妻貴寛が8年目のプロ初アーチ 育成から独立リーグ派遣を経て返り咲き

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2020年09月24日 19:12  ベースボールキング

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楽天・下妻貴寛
◆ 「切り替えて守備も頑張ります」

 楽天の下妻貴寛選手(26)が24日、本拠地で行われているロッテ戦に「8番・捕手」で先発出場。第1打席でロッテ先発・岩下大輝の147キロ速球を完ぺきに捕らえ、レフトスタンドまで運ぶプロ初本塁打を放った。


 山形県の出身、地元の強豪・酒田南高から2012年のドラフト4位で楽天に入団。地元・東北出身の大型捕手候補として、大きな注目を集める。

 プロ2年目の2014年に一軍デビューを果たすと、一軍定着とはならずもファームではレギュラーキャッチャーとして活躍を見せ、2016年のオフには『第1回WBSC U-23ワールドカップ』の侍ジャパン代表メンバーにも選出。控え捕手としてチームを支え、優勝に貢献した。


 しかし、その後はなかなか一軍の壁を破ることができず、2018年のオフには戦力外通告も。結局、育成選手として再契約を結ぶことになるが、昨年はルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズに派遣されるなど、チームを離れての戦いにも挑んでいる。

 それでも、今季は嶋基宏が退団したこともあり、捕手争いが大混戦となったところで支配下に復帰。8月30日に一軍登録されると、9月2日の日本ハム戦では3年ぶりとなる一軍での安打もマーク。この日の前まででキャリア最多を更新する13試合の出場を果たしていた。


 迎えた24日、0−0で迎えた2回裏の第1打席。ここまで好投を見せるロッテ先発・岩下の初球を迷いなく振り抜くと、打球はギリギリでフェンスを越えてレフトスタンドへ。これがプロ8年目で悲願の初本塁打だった。

 初めてのダイヤモンド一周はクールな表情を保ったまま終わったが、ベンチに帰ると仲間からの祝福にようやく笑顔。「打ったのはストレートです。先制できましたし素直にホームランが打ててうれしいです。切り替えて守備も頑張ります」と、ここも冷静な受け答えをしつつ、笑顔で手ごたえを口にした。

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