巨人と阪神、ペナント&本塁打王争いのワンツーフィニッシュが実現すれば「47年ぶり」の出来事に

4

2020年09月24日 23:32  ベースボールキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ベースボールキング

巨人・岡本和真
◆ 岡本和真と大山悠輔が本塁打王争いを繰り広げる

 セ・リーグは巨人が首位を独走し、優勝へのマジックはすでに「28」。2位阪神とは11.5ゲーム差となっており、残り40試合ほどでの逆転はもはや不可能に近い数字だ。

 そんな巨人と阪神はともに歴史ある球団ということもあり、長いプロ野球の歴史のなかで「伝統の一戦」とも呼ばれる名勝負を繰り広げてきた。今年は巨人の優勝がほぼ確定的ではあるが、その両チームが1位、2位でフィニッシュすれば2014年以来6年ぶりのこととなる。

 本塁打王争いでも2チームの選手が激しい争いを繰り広げている。その争いを演じているのが、岡本和真(巨人)と大山悠輔(阪神)の日本人選手2人だ。9月23日終了時点では、岡本が22本塁打で単独トップ。大山が21本塁打でピタリと後につけている。

 岡本は開幕から10日ほど経った6月30日の時点で、すでに5本塁打と量産体制に入っていた。その後、7月は8本塁打、8月は5本塁打、そして9月に入ってからは4本塁打とペースを落としている。

 一方の大山は、6月は0本塁打と出足は遅かったが、7月4日に初本塁打を放つとエンジンがかかる。7月は8本塁打、8月は5本塁打と順調に積み重ねていき、9月に入ってからはすでに8本塁打。9月18日の中日戦では、今シーズン2度目となる1試合2本塁打を放ち、21本塁打で岡本に初めて追いついた。

 その後、再び岡本に差をつけられたものの、最後の最後まで競り合いは続きそうだ。


◆ 巨人・阪神の日本人選手による本塁打王争いは……

 さて、過去の本塁打王争いを振り返ってみると、直近で巨人と阪神の選手が1位、2位で終えたのは2010年となっており、いまからちょうど10年前。その年は、現在DeNAで監督を務めるラミレス(巨人/49本)がタイトルを獲得し、2位がブラゼル(阪神/47本)だった。

 平成の時代に入ってからはこの1例のみしかなく、その前は1986年のバース(阪神/47本)、クロマティ(巨人/37本)までさかのぼることになる。

 日本人選手同士の争いだと、1982年の掛布雅之(阪神/35本)と現在巨人の指揮を執る原辰徳(巨人/33本)以降、一度も巨人と阪神の選手による本塁打王争いのワンツーフィニッシュはない。今年、岡本と大山が本塁打王を争いでワンツーフィニッシュということになれば、実に38年ぶりのこととなる。

 また、巨人と阪神がペナントレース、本塁打王争いともに1位・2位となれば、V9最終年の1973年以来47年ぶり。そのときは王貞治(巨人/51本)が本塁打王に輝き、2位が田淵幸一(阪神/37本)だった。

 甲子園球場は1991年12月にラッキーゾーンが撤去され、本塁打の出にくい球場となった。その影響もあり長距離砲が育ちにくく、1984年の掛布以来、生え抜き日本人の本塁打王は誕生していない。

 今年の大山はその歴史を塗り替える可能性を秘めいる。ペナントレースでは巨人に独走を許しているものの、本塁打王争いでは一矢報いたいところだ。

このニュースに関するつぶやき

  • 大山の本塁打王とか、佐野の首位打者とか開幕前に言ってたら笑われるどころじゃないだろうな
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(3件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定