おぎやはぎ・小木博明、『バイキング』山口達也へのコメントが不愉快だったワケ……転換期迎えるワイドショーの在り方

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2020年09月25日 00:12  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「デリバリーのバイトでもしていたんじゃないか」おぎやはぎ・小木博明
『バイキング』(フジテレビ系)9月23日

 TOKIOの元メンバー・山口達也が、酒を飲んでバイクを運転し、乗用車に追突する事故を起こし、酒気帯び運転の現行犯として逮捕された。「サンケイスポーツ」によると、山口は「一晩中、酒を飲んでいた」と供述しており、呼気検査によると、山口は500ミリリットルのビール7〜8本相当のアルコールを摂取していたことがわかったという。

 山口は警察官の運転する乗用車に追突したことで、酒気帯び運転がバレてしまったわけだが、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)では、防犯カメラに映る呆然としているかのように見える山口に対し、司会の安藤優子が「私、一つ疑問なのは、さっき呆然としている感じが伝わってきたじゃないですか? もし、自分のやったことの重大さを自覚しているのであれば、なぜ(バイクに)乗ったのかということですよね」とコメント。いつもの「じゃないですか?」口調で山口を責めていた。

 私はもちろん医師でも専門家でもないので、山口がどんな状態にあるのかについて書く資格はないが、山口の問題を推測するならば「大変なことになるとわかっていても、飲酒がやめられない」ことではないか。

 飲酒運転をしてはいけないことは、子どもでも知っている。もし山口の飲酒運転が世間にバレたら、芸能界復帰は絶望的だ。フツウの人間であれば、失うもの大きさやペナルティーの重さが、犯罪行為を抑制するのに一役買うが、ある一線を越えると、それは何の意味もなくなってしまうのではないだろうか。そもそも、山口は酩酊するまで飲酒し、女子高生に強制わいせつを働いたことで芸能界を追われている。酒が原因で全てを失ったと言っても過言ではないのに、それでも飲酒がやめられない。かなり深刻な状態だと思われるので、一刻も早くいい専門医にめぐりあって、適切な治療を受けてほしいと思うばかりである。

 有名人の起こした事件というのは、ワイドショーでは扱いやすいネタだろうし、コメンテーターも乗っかりやすい案件だろう。なにせ犯罪者なわけだから、悪く言ってもいいという意識が働くからだ。しかし、その発言には引っ掛かりを覚えることも少なくない。

 山口の芸能界復帰が限りなくゼロになったかだろうか、9月23日放送の『バイキング』(同)で、おぎやはぎ・小木博明の山口に対する物言いは厳しかった。山口は警察の取り調べに対し、「(バイクで)友達の家に行くところだった」と説明しているが、大きなリュックを背負っていたことから、小木は「デリバリーのバイトでもしていたんじゃないか。突然仕事が入って、お客さんのことを思って、飲酒運転をやっちゃったんじゃないか」とコメントしていた。これは冗談だろうが、私にはまったく面白くなかったし、転落したアイドルを小バカにするような言い方は不愉快だった。

 多くの人にとって、リラックスの手段とされるアルコールが、ある人にとっては、人生を破壊しかねないものに変化してしまう。アルコール依存症に限らず、たいていの病気には「発症しやすい条件」があると知られているが、その条件を満たす全ての人が罹患するとは限らないだけに、人が病気になるのは「たまたま」という部分もあるのだろう。

 小木と言えば今年8月に、ステージ1の腎細胞ガンであることを公表したが、この病気が見つかったのは「たまたま」だったそうだ。持病の片頭痛の治療のために入院し、エコーや精密検査をしたところ、がんが見つかったという。病気になることだけでなく、病気が見つかるのも「たまたま」な面はあるだろう。そんな「たまたま」に助けられた小木だからこそ、病気の人を茶化すようなことを言ってほしくなかった。

 が、小木にとっては、それがお仕事なのも事実である。毒にも薬にもならない真面目なことを言ったら、「ギャラ泥棒」と呼ばれるだろう。小木は、忠実に自分の仕事をしているにほかならないのだ。

 でも、ワイドショーは今、転換期に来ているのではないかと思う。昭和、平成中期のワイドショーと言えば、芸能人の熱愛を追いかけ、披露宴を中継し、新婚旅行にもついて行った。しかし、今は、芸能人本人がSNSで交際や結婚報告をし、披露宴をしないカップルも増えるなど、ワイドショーの出番は減っている。

 その代わりと言っては何だが、新型コロナウイルスや、地震や台風といった災害など、生活の安全を脅かすことが次から次に勃発し、視聴者の関心が移ってきている。依存症もどちらかというと、このカテゴリの問題であり、実際の依存症当事者、また家族の依存症に悩んでいるものの、誰にも相談できずにいる人は多いのではないだろうか。

 だとすると、ワイドショーもお笑い芸人でお茶を濁していないで、上記のような問題に「こういう時はこうしてください」などと、はっきり言える専門家を、今よりも積極的に招いていく方針にしべきではないか。ワイドショーというと、司会者の人選やタレントの発言ばかり注目が集まるが、シロウトの意見なんて聞いても意味がないと思う人もいるはずだ。今の視聴者が真に求めているのは「正しい情報を伝えてくれる、しっかりした番組」のように思えてならない。

このニュースに関するつぶやき

  • 自粛生活で広い世代にフジテレビのプロパガンダ洗脳タイムが広く知れ渡ったんじゃないだろうか?
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  • バイキングは見ていません。司会が嫌い。
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