【節約】暖房機器「オイルヒーター」を活用して冬の電気代を抑えよう

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2020年09月25日 10:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
寒い冬を快適に過ごすために欠かせないのが、暖房器具です。夏の冷房器具がエアコンと扇風機、冷風機程度しかないのに対し、冬場の暖房器具にはさまざまな種類があります。その中で、最近見直されているのが、オイルヒーターです。

ここでは、昔からある暖房器具であるオイルヒーターについて、特徴や性能、エアコンや床暖房などの暖房暖房機器との電気代の差などをご紹介します。

今注目されるオイルヒーターとは?

オイルヒーターは、古くからある暖房器具で、じゃばらのようにも見える外観が特徴です。エアコンのように壁にかけるのではなく、床に置いて使用します。

オイルヒーターは複数のパネルで構成されていて、それぞれの板の中には、難燃性のオイルが入っています。このオイルを温めることで、部屋の温度を上げることができるのです。

オイルヒーターからは、エアコンやガスファンヒーターのように、温風が出るわけではありません。オイルヒーターのパネル自体が熱を持つことで、自然と部屋を温めます。そのため、オイルヒーターのパネル表面の形は、放熱しやすいようにウェーブやL字、X字などが多くなっています。

また、パネル表面に誤ってふれてやけどをすることがないよう、表面温度は高くなりすぎないように設計されていることが特徴です。
オイルヒーターのメリット・デメリット

近年、再び注目されつつあるオイルヒーターには、どのような魅力があるのでしょうか。オイルヒーターのメリットとデメリットをご紹介します。
○オイルヒーターのメリット

■空気が乾燥せず、音が静か

オイルヒーターの大きなメリットに、風が出ないという点があります。無風なので音がうるさくありませんし、空気が乾燥することもありません。

冬場は、ただでさえ室内が乾燥する季節です。そこに風の出る暖房器具を使ってしまうと、肌がかさかさになったり、喉が乾燥して声が出づらくなったりといったトラブルが起こりやすくなります。オイルヒーターであれば、風が出ないため、室内の乾燥が進まないので安心です。

■火災等のリスクが低く、安全性が高い

オイルヒーターは「オイル」という名前はついているものの、オイルそのものを燃料にするわけではありません。オイルを補充する必要はないので、オイルを買いにいったり、入れたりといった手間がなく、手軽で安全に使えます。

製品によっては、チャイルドロック機能や転倒防止用のキャスターロック機能がついた物もあります。内部で火を燃やすわけではないことから、火災等のリスクは低いでしょう。オイルヒーターは、正しく使えば、総じて安全性の高い暖房器具だといえます。
○オイルヒーターのデメリット

■部屋全体が温まるまで時間がかかる

オイルヒーターの一番のデメリットは、部屋全体の温度が上がるまでに30分から1時間程度の時間がかかるという点です。放熱機能によってゆるやかに室内の空気を温めるオイルヒーターは、スピーディーに部屋の温度を上げることができません。そのため、「今すぐ部屋を温めたい」というときには、あまり適していないでしょう。

・ほかの暖房器具より電気代が高い

オイルヒーターには電気代が高いというデメリットもあります。近年では省エネタイプのオイルヒーターも発売されており、以前よりも電気の消費量が下がっているものの、ほかの暖房器具と比べたときに電気代が高いと感じる可能性があります。

・自治体によってはそのまま廃棄できない

オイルヒーターを使う上でのデメリットではなく、処分する際のデメリットとしては、そのまま廃棄できない場合があることが挙げられます。詳細は自治体によって異なりますが、場合によっては、自分で内部のオイルを抜いてから廃棄することを求められるケースがあります。

自社のオイルヒーターを回収してくれるメーカーもありますので、廃棄が心配な場合は、回収を行っているメーカーの商品を選ぶといいでしょう。
暖房器具の電気代を比較

暖房器具には、オイルヒーターのほかにも、エアコンや床暖房、電気ストーブ、こたつなど、さまざまな種類があります。

エアコンや床暖房は、つけた瞬間の電力消費量が大きく、徐々にゆるやかになることから、一概に「1時間あたりいくら」ということはできません。また、オイルヒーターやセラミックファンヒーター、電気ストーブ、こたつホットカーペットなどは、温度調整ができることから、設定によっても電気代が変わります。

とはいえ、こたつとホットカーペットは、どちらも部屋の一部のみを温める暖房器具で、基本的にはオイルヒーターよりも電気代は安くなります。
一方、電気ストーブは、オイルヒーターよりも電気代が高くつくことが多い暖房器具です。
エアコンと床暖房は、電力消費量の幅が広いことから一概にどちらが安いとはいいにくいものの、オイルヒーターの設定を「弱」で使うのであれば、オイルヒーターのほうが安い場合もあるでしょう。

参考値として、エアコンとオイルヒーターそれぞれのメーカーが公表している1時間あたりの電気代を比較してみましょう。

オイルヒーターで有名なデロンギのウェブサイトによると8帖タイプのオイルヒーターの1時間あたりの電気代の目安は、9.6〜14.0円です。エアコンを取り扱うダイキンのウェブサイトによると、8帖タイプのエアコンの1時間あたりの電気代の目安は約2.8〜24.8円。使う状況にもよりますが、オイルヒーターのほうが最安値はやや高い傾向があります。
場所や用途によって暖房器具を変えると節約になる

暖房器具には、それぞれ向き不向きがあります。使用する場所や用途に応じて最適な暖房器具を選ぶようにすれば、それだけで電気代の節約につながります。

どのようなときに、どの暖房器具を使うべきなのかをまとめました。
○すぐに部屋を温めたいとき

朝や帰宅直後、冷え切ったリビングを急いで温めたいというときは、エアコンやセラミックファンヒーターを使うのがおすすめです。温かい空気を出すことで、部屋の空気を素早く温めることができます。

また、エアコンとセラミックファンヒーターを併用したり、サーキュレーターなどで部屋の空気を循環させながら使ったりすることでも、部屋が温まるまでの時間を短縮できます。
○人がいる場所をピンポイントで温めたいとき

人がいる場所だけを温めたいときは、ホットカーペットや電気ストーブ、こたつなどが便利です。ぬくもりを感じながらくつろぎのひとときを過ごすために最適な暖房器具ばかりですから、うまく活用してみましょう。

これらの暖房器具は、全体的に電気代が低めです。部屋でテレビを見ているときなどは、エアコンで部屋全体を温めるのではなく、こたつなどに入ってピンポイントで暖をとったほうが節約につながります。
○部屋全体を長時間温めたいとき

来客時など、部屋全体を長時間継続して温めたいときは、エアコンやオイルヒーター、床暖房などが適しています。

オイルヒーターは、部屋全体が温まるまでに時間がかかりますので、早めにスイッチをいれるのがおすすめです。また、床暖房も最初だけエアコンと併用すると、より素早く効果的に部屋を温められるでしょう。
オイルヒーターを活用して冬の寒さ対策を!

オイルヒーターは、乾燥を防いで優しく部屋を温めてくれる、優れものの暖房器具です。安全に使えるように工夫がされているため、小さな子供がいるご家庭でも、安心して使えます。部屋が温まるまでに時間がかかるという難点もありますが、タイマー機能等を活用することでカバーすることができるでしょう。

用途に合わせて暖房器具を使い分けることで、必要な場所を必要なだけ温めることができます。暖房器具のほか、室内用の防寒グッズなども併用して、無駄な暖房を使わないように心掛けてみてください。

省エネ設計で電気代が抑えられるオイルヒーターも登場していますので、冬の寒さ対策としてチェックしてみてはいかがでしょうか。(Emi.H)

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