【断捨離のコツ】整理整頓が苦手でも、無理せず身の回りの物を減らす方法

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2020年09月25日 11:42  マイナビニュース

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最近、物を持たない暮らしが話題になり、断捨離やミニマリストといった言葉に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。

必要な物だけを残したシンプルな空間での暮らしは、すっきりと洗練されています。引越しや新生活などを機に、自分の持ち物を見直したい方にも断捨離はおすすめです。

しかし、なかなか物を処分できない、思い切って断捨離をしたくても手順がわからないという方もいるかと思います。本記事では、断捨離はどのような効果が期待できるのか、初心者の場合どのような手順で行うと良いのかなどを、整理整頓のコツと併せてご紹介します。

断捨離とは、人生に良い影響を与えるメソッド

断捨離と聞くと、「物をたくさん捨てる」とイメージする方も多いかもしれません。しかし、断捨離はただ不要な物を捨てるのではなく、持ち物の整理整頓を通して、人生にも良い影響を与えるメソッドとして考えられています。

断捨離は元々、ヨガの「断行」「捨行」「離行」という執着を手放すための3つの考え方を、日常的な片づけにも反映させたことで生まれました。

不要な物を捨てるのはもちろん、なるべく物を増やさず、物に執着しないでシンプルに生きることを目指すことが、断捨離の目的です。
時間的・経済的・精神的に効く、断捨離の意外な効果

断捨離によって得られるのは、「家がすっきり片づく」「持ち物が減る」といった効果だけではありません。ここでは、断捨離によって期待できる、時間的・経済的・精神的な効果について見ていきましょう。
○時間的な効果

社会人が探し物をする時間は、1年のうちおよそ150時間にもなるといわれています。また、米国のZippo Manufacturing Companyが行った「なくしものに関するZippoグローバル調査」によると、日本人は一生のうち、平均で7万5,322分間、つまり約52日間もなくし物を探すために時間を使っていることになります。

ペンや手帳、日用品などの身の回りの物から、書類や鍵、財布といった重要な物まで、探し物をしているときは意識していませんが、実は私たちは日頃から探し物という行為に大きな時間を浪費してしまっているのです。

持ち物が多いほど、探すための時間も増えてしまいます。断捨離を通して、自宅の中や職場のデスク周りを整理整頓できれば、このような無意識のうちに積み重ねている時間の無駄や労力を、大きく軽減させることにつながります。
○経済的な効果

たくさんの物を捨てるとなると、ある程度の時間や手間がかかるものです。しかし、断捨離に成功すれば、持ち物を減らしてきれいな状態をキープしようという思考が働いて、無駄な買い物や収集の防止につながります。断捨離は、節約効果も期待できるのです。

また、「不要だけどまだ使える」「新品と同じくらいの価値がある」といったものが見つかれば、リサイクルショップに売却したり、フリマアプリに出品したりして、家計の足しにすることもできるでしょう。
○精神的な効果

断捨離では、あらゆる持ち物に対して、必要な物と不要な物を判断していきます。この分類は、自分の仕事や生活、将来などと結びつけて考えることになります。今の自分の持ち物を整理することで、自分を見つめ直す機会にもなるでしょう。

断捨離をした後は、必要な物だけが残り、すっきりとした空間でリフレッシュすることができます。物があふれていないため、物探しや片づけに追われることなく、心を落ち着けて生活することができるでしょう。
断捨離のコツ

続いては、断捨離で失敗しないためのコツについて見ていきましょう。
○一度に全部片づけようとしない

いきなりすべての荷物を片づけようとはせず、「今日はクローゼットだけで、次回はキッチンをやる」など、一部分からスタートしてみましょう。

一度に家中の荷物を断捨離しようとすると、途中で挫折してしまう原因になりかねません。断捨離は、予想以上に時間も体力も奪われますので、休日や空き時間を利用して、一部分を少しずつ片づけることをおすすめします。

最終的には家中すべてをきれいにしたいと考えている場合も、何回かに分けて整理を進めましょう。

片づける場所を限定してから取りかかれば、少しずつでも確実に物を減らすことができる上、家中が物で散らかってしまうこともありません。
○断捨離前に物の適正量を知る

断捨離を始める前に、自宅に置ける物の適正量を把握することも大切です。1シーズンで必要な衣類の数や、棚に収まる食器類はどれくらいなのかといったことを考えてみましょう。

物をどれくらい残せるのかは、自宅の広さや収納スペースによって異なります。物を置く十分なスペースがあるとしても、自分が管理できる物のキャパシティを踏まえて、適正な量の荷物を残すようにしてください。

また、「収納スペースいっぱいの広さは使いたくない」といった場合は、あらかじめ収納ボックスを用意して、入る分だけしか残さないというルールを作る手もあります。収納ボックスを用意してから整理をスタートすれば、どれだけ減らせばいいかイメージしやすくなります。

断捨離をした後は、常に収納ボックスに収まるよう意識することで、買いすぎの防止にもつながるでしょう。
保留にすることも大事! 上手に断捨離を進める手順

片づけは面倒なため、いざ断捨離しようと思っても先延ばしにしたり、途中で投げ出してしまったりすることもあります。ただし、コツさえつかめば、効率良く断捨離を進めることが可能です。

続いては、無理なく断捨離を行うための手順をご紹介します。
○1. 物は「必要」「不要」「保留」の3つに分類する

片づける場所が決まって、残すべき物の量が把握できたなら、本格的に断捨離のスタートです。「必要な物」「不要な物」「保留する物」のいずれかに、荷物を分類していきましょう。

ここでのポイントは、「保留」の選択肢を残しておくことです。その場で判断に迷ったときは、日を置いてからあらためて必要か不要かを考えてみましょう。捨てるかどうかを悩んでいるうちに時間が経つことを防げますし、慎重に判断することで、「やっぱり捨てなければ良かった」という、断捨離による失敗のリスクを減らすことができます。

ただし、保留にした物をいつまでも放置すると、なかなか片づきません。「◯日までに判断できなかったら処分しよう」というように、ある程度、期間を決めておくといいでしょう。
○2. 使用頻度別に片づける

分類をした必要な物は、新たに収納をしていきます。その際、よく使う物は取り出しやすい場所に置くなど、使う頻度別に分けて収納することをおすすめします。収納しきれなかった物は、処分できないか再度検討するようにしましょう。

取り出しやすさを考えずに収納すると、必要なときにスムーズに物を取り出せなかったり、再び収納し直すことになったりと、手間がかかります。
○3. セットで使う物はグループ別に整理する

必要に分類した物を整理整頓する際には、物のグループ別にまとめて片づけることをおすすめします。

例えば、「アイロンとアイロン台」「掃除用具」「洗濯グッズ」など、セットで使用する物ごとにまとめておけば、使うときに探す手間が省けるからです。

ただ物を減らすだけでなく、使い勝手の良い空間となるよう、整理することがポイントです。
○4. 処分品はフリマアプリ等を活用して収入の足しにする

処分する物の中に、新品同然の物やまだ使える物があれば、フリマアプリやリサイクルショップなどを活用するのもおすすめです。少し手間はかかりますが、不用だった物が売れれば、お小遣い稼ぎになります。
フリマアプリは、スマートフォンさえあれば商品の撮影から販売まで手軽に行えますので便利です。
断捨離を進めて、家も心もすっきりさせよう

今回は、断捨離の効果やコツをご紹介しました。初心者の方や整理整頓が苦手な方でも、少しずつ断捨離を進めることで、必要な物と不要な物がすぐに判断できる習慣がつくようになります。身の回りの片づけだけでなく、使い勝手のいい環境を考えることで、思考が整理されます。快適な生活空間にすることで、リフレッシュ効果も期待できるでしょう。

自分にとって本当に必要な物だけがある、使い勝手のいい空間で暮らせるよう、断捨離を進めてみてはいかがでしょうか。(Hatsumi)

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