「結婚を決めたのはコロナのおかげ」 ロミジュリ効果で加速した「恋愛欲」と「結婚熱」

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2020年09月25日 17:00  AERA dot.

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写真イラスト:小迎裕美子
イラスト:小迎裕美子
 コロナ禍に人々の「恋愛欲」や「結婚熱」が高まっている。新型コロナの感染拡大を機に結婚に至った女性もいる。AERA 2020年9月28日号から。

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 出会いの場がオンラインに移り、変化を余儀なくされているようでいて、実はコロナ禍を通じ、「恋愛欲」や「結婚熱」が高まった人は多いという。立正大学の川名好裕教授(恋愛心理学)は、人間が持つ生物としての本能が恋愛や結婚への欲求を高めたと指摘する。

「人間は不安を感じたり生命の危機が迫ったりすると無意識にパートナーを求め、子孫を残したいと感じるようになる。特定の相手がいない人はそれを求めるようになるし、パートナーがいる人も結婚など、より深いつながりを持とうと考えるのは自然なことです」

 心理学の世界では「ロミオとジュリエット効果」と呼ばれる心理現象が知られている。恋愛は壁があるほど燃え上がりやすい。コロナ禍は、いわば社会的な障壁だ。その障壁を乗り越え、新たな一歩を踏み出す人もいる。

 実際、「婚活実態調査2020」によると、「恋人がほしい」「いずれは結婚したい」と考えていた人の約4割が、新型コロナの感染拡大を受けてその意向をさらに強めたという。ブライダル総研の落合歩所長はこう分析する。

「自粛期間中に人と過ごすことのありがたみを実感したり、将来を考える機会となった人が多かったのだと思います」

 人材派遣会社に勤める30代の女性は、約6年交際した彼氏とまもなく結婚する。付き合い始めてからずっと、ふたりとも首都圏でひとり暮らしだった。付き合いが1年を超えたころ、「家賃が節約できるから」と同棲を持ちかけたこともある。しかし、「まだひとりがいい」と拒否された。30歳が近づき、過ぎ去っていくと結婚への焦りも生まれた。何度か水を向けたが、のらりくらりとかわされた。

 もう、別れよう。何度もそう思い、3月には本気で決意した。子どもを望むなら、あまり猶予はない。真剣に将来を考えられる相手を探さなくては──。婚活サービスについて調べ、別れを切り出そうとした矢先に新型コロナウイルスの感染拡大が始まった。

 イチから新たな相手を探すのは難しそう。別れを躊躇していると、突然彼氏から一緒に住もうと誘われた。理由を聞けば、「外出自粛で孤独を感じてパートナーの大切さが身に染みた」という。「何を勝手な」とも思ったが、もともと一緒にいるのが心地いい相手ではあった。「結婚前提なら」と同棲をOKし、緊急事態宣言解除後に家を借りた。その後、久しぶりに出かけたレストランで指輪を渡され、婚約。9月末に婚姻届を出す予定だ。結婚する気があるのかないのかわからなかった彼氏が、コロナ禍以降急に積極的になった。

「結婚したい側だった私が戸惑うほど。彼が結婚を決めたのは、ある意味コロナのおかげです」

 一方で、変わらないこともある。川名教授は言う。

「誰かと一緒にいたいと思うのは自然なことで、コロナ禍にあってもそれは変わりません」

 人を愛するという営み、誰かとつながりたいという欲求は変わらずに続いていく。(編集部・川口穣)

※AERA 2020年9月28日号より抜粋

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  • 自己防衛本能ねぇ。「母体」となる女は余計それが強いんだろうと思うが、現代はそこで止まって、子供に活かされない時代だからな。抑々自分が不安だからパートナー依存て。
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