杉田水脈が自民党の“性暴力”議論で「女性はいくらでも嘘をつける」と暴言! 伊藤詩織さん攻撃でも被害女性を貶める差別思想が

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2020年09月25日 21:50  リテラ

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リテラ

写真杉田水脈公式webサイトより
杉田水脈公式webサイトより

 政権が変わっても、この議員の差別体質はまったく変わらないらしい。自民党の杉田水脈衆院議員が女性への性暴力や性犯罪について議論するなかで、「女性はいくらでも嘘をつけますから」という趣旨の発言をしたことが報じられた。



 このとんでもない暴言が飛び出したとされるのは、本日25日におこなわれた自民党の内閣第一部会などの合同会議。女性への性暴力や性犯罪について議論するなかで、杉田議員は、来年度予算の概算要求を受け、女性への性暴力に対する相談事業について、民間委託ではなく警察が積極的に関与するよう主張。そうした議論のなか、「女性はいくらでも嘘をつけますから」などと、女性被害者が虚偽申告するというような発言したのだという。



 日本では、女性が性被害やセクハラ被害を訴えると、必ずと言っていいほど、SNSなどで「嘘だ」とか「ハニートラップだ」とか「売名行為」などと攻撃される。また、性暴力をめぐる刑法や裁判のあり方においても、男性優位目線がいまだ根強く、被害女性は性被害やセクハラ被害そのもの以上に、大きな二次被害を受けているというのが現状だ。



 そんななか、国会議員が「女性はいくらでも嘘をつけますから」などと発言することは、被害者攻撃をさらに助長するもので、断じて許されない暴言だ。



 杉田議員は会議後、記者団に対し「そんなことは言っていない」などと否定しているが、共同通信の報道によれば、会議に参加した複数の関係者から杉田議員の発言が確認されているという。



 そもそも、杉田議員のこれまでの数々の差別発言を考えれば、杉田議員がこうした発言をすること自体は不思議ではない。



 杉田議員といえば、「新潮45」(新潮社/2018年8月号、その後休刊)での性的マイノリティについて「生産性がない」などとする差別論文が有名だが、それ以外にも数々の性差別肯定発言をしてきた。



 今年1月22日の衆院本会議でも、国民民主党の玉木雄一郎代表が代表質問で夫婦別姓を選べず悩んでいる人のケースを紹介し選択的夫婦別姓について尋ねようとした際、「だったら結婚しなくていい」というヤジが飛ばされたが、このヤジの主は杉田議員だったとみられている。



 さかのぼればもっといろいろある。たとえば2014年10月には国会で「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」と暴言を吐き、「週刊プレイボーイ」(集英社)でのインタビューでは、日本に男女差別は「ない」と断言。「あるとすれば、それは日本の伝統のなかで培われた男性としての役割、女性としての役割の違いでしょう」「(基本的人権が守られている上に)そこにさらに女性の権利、子供の権利を言い募ると、それは特権と化してしまう」との驚くべき前近代的主張を展開した。



 また、「保育園落ちた日本死ね」ブログが話題になった2016年には、自己責任論を展開しながら、夫婦別姓や性的マイノリティ支援を一括りにして、保育所問題は“家族崩壊を狙ったコミンテルンの陰謀”なる妄想を垂れ流した。



●BBCインタビューで伊藤詩織さんを「女として落ち度」と攻撃



 どれもひどい発言ばかりだが、なかでも性暴力被害をめぐって「女性はいくらでも嘘をつけますから」と発言した今回に通じていると思われるのが、安倍晋三・前首相の御用記者である山口敬之氏から性暴力を受けたジャーナリスト・伊藤詩織さんに対する攻撃だろう。



 伊藤さんといえば、世界的な「#MeToo」運動の流れのなかで海外メディアの取材にも応じ、抑圧や沈黙を強いられがちな性暴力被害について声をあげつづけ、先日もアメリカ「TIME」誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたばかり。



 しかし、日本では伊藤さんをめぐって下劣なバッシングが広がり、性暴力や女性蔑視をめぐる日本社会の後進性があらためて浮き彫りになった。杉田議員はその急先鋒となってきたのである。



 イギリスのBBCが2018年6月28日に、伊藤さんが受けた性暴力事件を扱ったドキュメンタリー「Japan's Secret Shame(日本の隠された恥)」を放送。そのなかで、伊藤さんに対して行われた安倍応援団やネトウヨの誹謗中傷をクローズアップしたが、杉田議員は同番組のインタビューに応じ、「彼女の場合はあきらかに、女としても落ち度がありますよね。男性の前でそれだけ飲んで、記憶をなくしてっていうようなかたちで」と伊藤さんを批判した。



 さらに杉田議員は、伊藤さんの告白について「日本の司法に対する侮辱」「日本の警察、世界で一番優秀」などとしながら、このように主張している。



「伊藤詩織さんが記者会見を行なって、ああいう嘘の主張をしたがためにですね、山口さんや山口さんの家族には、死ねとかいうような誹謗中傷のメールとか電話とかが殺到したわけですよ。だから私はこういうのは男性側のほうが本当にひどい被害を被っているんじゃないかなというふうに思っています」



●ネットでも伊藤さんを「私が母親なら叱り飛ばす」と攻撃、下劣な誹謗中傷に「いいね」



 また、BBCでのインタビューだけでなく、杉田議員はSNSでも伊藤さんを攻撃していた。



 たとえば、BBCの番組が放送された後の2018年6月29日には、Twitterにこう投稿していた。 



〈もし私が、『仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と2人で食事にいき、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性』の母親だったなら、叱り飛ばします。『そんな女性に育てた覚えはない。恥ずかしい。情けない。もっと自分を大事にしなさい。』と〉(現在は削除)



 こうした発言により伊藤さん攻撃を扇動した上、「枕営業の失敗」「日本を貶めている」「カネを掴まされた工作員」などと誹謗中傷した投稿や、あるいは伊藤さんを擁護するツイートに対して「キチガイ」「屑野郎」などと攻撃する投稿に、「いいね」をしていた。



 今年8月、伊藤さんは、杉田議員が誹謗中傷ツイートに好感を表明する「いいね」を押したことは名誉感情侵害行為にあたるとして、220万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。



 杉田議員のこうした数々の差別発言は、すべて単独で議員辞職に値する重大な暴言ばかりだ。



 しかし、これだけ差別発言を繰り返しているにもかかわらず、自民党はまともな処分や調査をすることなく杉田議員を放置してきた。それどころか、擁護するような発言が出たこともある。



 とくに安倍前首相は、極右差別思想を共有し、自らの本音を代弁してくれる鉄砲玉として、杉田議員を自民党にスカウト、比例単独1位で擁立したことでも知られる。菅首相も、杉田議員の差別発言について官房長官会見で問われても「国会議員の発言の一つひとつに政府の立場でコメントすることは控えたい」などとしてまったく問題視してこなかった。



 そのあげくが、今回の「女性はいくらでも嘘をつけますから」発言である。こんな差別議員を、これ以上のさばらせていいのか。今回の発言を機に、もう一度、杉田議員に強く議員辞職を求め、そうした差別議員を生んだ自民党の問題を徹底追及すべきだ。

(編集部)


このニュースに関するつぶやき

  • 杉田は、世界の100人になれなかったからな。さぞかし悔しいだろ
    • イイネ!16
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  • 『私は嘘つき村の住人ではありません』的な話を相手にするだけ時間の無駄。 愛国がどうたら騙る前に国語がおかしいが主語は『私』よね
    • イイネ!25
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