ラーメンチェーン「福しん」“ぼっち飲み”最強説。真偽を確かめに行った

92

2020年09月26日 09:02  日刊SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊SPA!

写真福しん
福しん
 新型コロナウイルスの、東京都における感染者数が小康状態にあることで、外に出ようという機運が日に日に高まってきている。それでもまだ、大人数の宴会や会食は忌避されているが「ひとり飲み」が静かな人気を集めている。そんな中、中華チェーンの「福しん」がひとり飲みに最適だという声が。実際に体験してみた。

◆福しんとは?

「福しん」とは東京西部を中心に32店舗を展開する中華料理チェーン。1964年に開業し「あなたの街の食卓」をキャッチコピーに、顧客の要望を次々と実現しながら地元に愛される店づくりで、盛大なチェーン展開はしないながらも根強い人気を誇っている。390円という都内では驚くべき安さの「手もみラーメン」が看板メニューだ。

 この福しん、どんなところがひとり飲みに最適なのだろうか。

◆ひとり飲みに最適な環境とは

 ひとり飲みに最適な店とはどんなものかを考えつつ、福しんの「対ひとり飲みスペック」を確認していこう。食に関する著作をいくつも持つ漫画家でエッセイストの東海林さだお氏によると「居酒屋では、1人客は少数派である。したがって、1人客は目立つ。」という。目立たないように静かに飲むためには、1人客の多い店がよい。

 この日、筆者が福しん新宿ぺぺ店を訪れたのが、平日の20時頃。店内にはすでに、ひとり飲みを楽しむ御仁が4人ほど。そもそも福しんの多くの店舗は、テーブルよりもカウンター席が多く、ひとり飲み向けの店づくりになっているといってもいい。

 また、同氏は「飲食をちょっと休憩しているだけなのだが、これを『黙考』ととられてしまう。(中略)これを防ぐためには、1人客は、絶えまなく飲み、絶えまなく食べなければならない」と、ひとり飲みの苦労を語る。

 その点、ここ(新宿ペペ前店)では店内にラジオがかかっているため、黙考ではなくラジオを聴いている風情が出せるうえに、暇を持て余すこともないのだ。このことからも「ひとり飲みに最適」といっていいだろう。



◆酒飲みには嬉しいサービスが

 では、どんなメニューがあるのか。

 アルコールに関しては、ビールやハイボールなど5〜6種類と居酒屋に比べれば多いとは言えないが、酒類を注文するとザーサイが無料でついてくるというありがたいサービスがある。お酒が来た後に、最初のつまみが来るまでの時間がやたらに長く、焦れてしまうことがままある。そういった場合、複数人で飲んでいれば会話で紛れるが、ひとり飲みの場合は忍んで待つしかないのだ。その隙間を、ザーサイがしっかりとつないでくれる。

 注文したのは、餃子6個に生ビールがついた「生ビールセット(500円)」で、ザーサイで一杯目を飲み干し、餃子をアテに二杯目を飲む。中華料理店だけあって、具のしっかり詰まった餃子は安価でも美味しい。

◆寂しい時は映え写真をSNSにあげろ!

 ひとり飲みにピッタリの福しんだが「つながりの時代」と言われる現代、寂しさに襲われることもあるかもしれない。そんな時、SNSを更新して反応を見るのを楽しみにする人も多いが、普通の廉価な中華チェーンではSNSに映えるような写真は撮れない。しかし、提供されている店舗は限定されるが「福しんサワー」(290円)というオリジナルサワーが存在する。

 深海のような色のそのサワー、かき氷のブルーハワイシロップくらいでしか見られないほどに真っ青。どこか化学的なその色は、体に悪いようにも感じられるが、店内のポップによるとクエン酸が入っているらしく、老化予防や血液サラサラ効果が期待できるという。さらに整腸作用があり食欲増進にもつながるとのこと。

 味は、梅干しとレモンのような爽やかながらパンチのある酸味が第一印象。そのあとに、わずかな苦味がくるが柑橘系の香りにまとまっていて飲みやすい。途中で「トイレ洗浄剤みたいだな」という思いさえよぎらなければ、一気に飲めてしまう一杯だ。

 アテにはウンパイロウ(190円)を注文。もちろん、四川料理の本格的なウンパイロウとは違うが、茹でた豚肉ともやしに醤油ベースの辛味ソースがかかってネギが散らされた一皿は、間違いなくお酒に合う。190円という安さと、ひとりにはジャストなサイズもうれしい。

 噂通り、福しんはひとり飲みに最適なスポットだった。料金もつまみ3品(ザーサイ含)とお酒を3杯飲んで1410円と、安く抑えられる。390円ラーメンをすすって、ここでゴールインしてしまうのもいいかもしれない。<取材・文/Mr.tsubaking>

【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

このニュースに関するつぶやき

  • 生ビールセット(生ビール+ギョウザ)500円を2セットにクーポンの冷奴の合計1000円でかなり満足できる。 --
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • 福しんのあるエリアに都合15年以上住んでいる。自分はひとり飲みはあまりやらないが、店の雰囲気は書いてあるまんまの状態。確かにラジオも掛かっている。
    • イイネ!23
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(53件)

ニュース設定