愛する19歳シニア猫との尊い時間。「長寿表彰」をもらった白猫もも

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2020年09月26日 09:21  女子SPA!

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【○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.20】

 人間と同じように動物も歳を重ねると、病気が現れやすくなったり、身体が思うように動かせなくなったりします。しかし、そんなシニア期も飼い主さんにとっては特別な時間。19歳の白猫ももちゃんと暮らすまりなさん(@JxgC8Fd8osWiXo8)も、その時期を一緒に過ごせることを尊く思っています。

◆生後1か月の子猫を放っておけなくて…

 とにかく甘えん坊で抱っこが大好きなももちゃんは、穏やかな女の子。

「出会ったのは、2000年の10月17日。当時8歳だった私は小学校近くの公園で石を投げられ、いじめられていた生後1か月くらいの子猫を放っておけず、家に連れて帰りました」

 はじめ、ご両親は反対しましたが、無言で立ち尽くす娘の姿に胸が痛んだのか、お父さんは「とりあえずお風呂だけ入れてみる?」と提案。グレーだった被毛がみるみるうちに真っ白になっていくのを見て、まりなさんは子どもながら野良猫として頑張って生きてきたんだな……と思ったそう。

 その後、ご両親もももちゃんの虜になったため、家族として迎えることに。

 子猫のころから手がかからず、習得したお手やゴロンを披露しては家族を笑顔にしました。

◆たくさんの病気と闘う愛猫をサポート

 それから15年の月日が流れたある日、歯周病を患ったため動物病院へ行くと、「肥満細胞腫」であることが発覚。

「実はその2年前、右目の上にできものができたことを別の病院に相談に行ったら、麻酔もなく、いきなりえぐられてしまったことがあって…。ただのできものだから大丈夫と言われたのですが、その話を獣医師さんにしたら、その時点で肥満細胞腫が発症していて、えぐったことで右耳の先端に転移してしまった可能性があると言われました」

 その後、ももちゃんは腎臓病や認知症も発症。甲状腺の数値も高くなり、今年の2月には下半身に力が入らず歩けなくなってしまったそう。

 3月中旬に少しずつ自力で歩けるまで回復したものの、8月に再び歩けなくなったため、まりなさんは現在、鳴き声を聞きつけてトイレに連れて行くなどさまざまなサポートをしています。

「肥満細胞腫は落ち着いています。でも、腎臓の数値は基準値になりません。腎臓病と甲状腺の病気は併発しやすく、治療のバランスが難しいので、療法食をあげています。今は週に2回、皮下点滴に通っていますが、食欲が落ちたり便秘だったりするので、今後は週3回に増やしていくつもりです」

◆飼い主もつらい、薬を飲ませる時間

 闘病生活を支える中で、まりなさんが一番つらく感じるのは治療薬を飲ませるとき。

「とても嫌がるので毎回、ごめんね…と思いながらあげています。あと、肥満細胞腫の治療として分子標的薬を飲ませる時は、副作用で吐き気止めも嘔吐してしまうので、こちらも苦しくなります」

 しかし、まりなさんは希望を捨てていません。

「以前、歩けなくなったときは獣医師から“良くても現状維持”だと言われましたが、諦めたくなくてマッサージなどをしていたら、約1か月後にまた歩けるようになってくれた。だから、今回も諦めず、また歩けるようになると信じているんです」

◆19年間生きてきた証となった「長寿表彰」

 そんなももちゃんは今年の1月に、日本動物愛護協会から「長寿表彰」を貰いました。

 長寿表彰とは、家族の一員として暮らしている高齢の動物たちを表彰しようという取り組み。猫の場合は、18歳以上の子が対象となります。

「表彰してもらえて、涙が出るくらい嬉しかった。生きていてくれるだけで十分ありがたいし幸せなのですが、19年間頑張って生きてきたことを証明できたことで、これからも長寿でい続けられるように大切に想い続けよう、一緒にがんばろうという気持ちになりました」

 表彰されることがすべてではないけれど、たくさんの猫やその家族が表彰を受けることで自分のように幸せな気持ちになれたら素敵。そう思ったまりなさんはより多くの人に長寿表彰の存在を知ってほしいと考えています。

「病気と闘っている猫ちゃんやご家族もたくさんいると思うので、元気な猫ちゃんはもちろん、闘病中の猫ちゃんたちの目標にもなったらいいなと思います。」

◆いつか来る「別れの日」に後悔しないように

 シニア猫と暮らしていると、「死」という現実がどんどん迫ってくるように思え、あとどれくらい一緒にいられるのだろうとつい考えてしまうもの。いつかくる別れの日を覚悟しなければならないとは分かっていても、目を背けたくなってしまいます。

「シニア猫に関する本を買っても、愛猫と重なって泣いてしまうので読めずにいます。長く一緒にいるほど、別れの時を考えたくないのが本音。でも、悲しい気持ちで大事な時間を過ごすのは嫌なので、後悔しないようにたくさん愛情を注ぎ、毎日を大切にしています」

 そうした日々を送っていると、シニア期ならではのかわいさがあることに気づくのだとか。

「最近は隣で眠るのが日課になっているのですが、お腹が空いた時や水を飲みたい時、トイレに行きたい時、ももは顔を近づけてきて鳴きながら起こしてきます」

 それでも要求が通らないと、何度も鳴いたり、顔を思い切り踏んづけたりしてくる無邪気さに、まりなさんは生命力を感じ、嬉しくなるのだそう。

「シニア猫にはシニア期ならではの、言葉では表せないかわいさがあります。ももは、いなくてはならない一番大切な存在。たとえ、介助や介護が必要となり、金銭的負担を感じたとしても何かできることがあるのは幸せ。ももにしてあげられることが、まだこんなにいっぱいあるんだ…と、嬉しくなるんです」

 小さなころから共に育ってきた2人は姉妹であり、親子でもあるよう。今年も、ももちゃんが20歳の誕生日を元気に迎えられることを祈りたくなります。

<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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