末期がん患う父の鎮痛剤に手を出し… 悩み多き大学生が死亡

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2020年09月27日 07:21  しらべぇ

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しらべぇ

写真(Paul Bradbury/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)
(Paul Bradbury/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)
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心身の不調、大変な大学生活、そして父に下されたがん宣告。それでも明るく振舞い家族を懸命に支えた青年が、21歳の若さで死亡した。

■家族を支える決断

英国・サウサンプトンで暮らしていたある男子大学生(21)には、いくつもの大きな悩みがあった。

経済的にも裕福ではなく、勉強も難しい。そう悩み落ち込むことが増えたため抗不安薬を飲みながら暮らしていたが、2019年に入ると「お父さんが病気になった」「末期がんだ」という連絡を受け、悩みはさらに増えた。

しかし心優しい青年は、いったん休学することを決意。実家に戻り、病気で苦しむ父親の世話を始めた。

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■薬を忘れ動揺

それでも同年9月には復学を決意したが、手続きが煩雑だったため、青年はずいぶん焦っていたという。

だがそれも終え、久しぶりに大学生活を再開。12月には家族と一緒にクリスマスを過ごそうとバスに乗って家を目指したが、その時いつも服用していた抗不安剤をバスに置いたままうっかり下車。薬に頼っていたためひどく動揺した青年は、悩んだ末に取り返しのつかない行動に走ってしまった。

■父親の鎮痛剤

抗不安剤がないと、やっていけない。すでにそう思い込むほど薬に依存していた青年は、父親ががん性疼痛治療のために使っている鎮痛剤を見つけ、それを服用。薬を切らさないよう数を欠かさず確認していた父親は「薬がなぜか減っている」と気づいたが、息子が服用したとは思ってもいなかったようだ。

しかしこの薬が原因で、青年の呼吸は徐々に弱まり停止。母親が息子の異変に気付いたときには手遅れで、すでに亡くなっていた。

■母の嘆きは大きく

なおこの青年には、てんかんの持病があったという。大学でのストレス、父親の重病と看病、さらには祖母の他界もあり、青年の苦悩がどれほど大きかったかを、家族は気付いていなかった。

母親は、「息子の死で私どもの家庭は真っ暗になりました」「あの子の死については、一生理解できそうにありません」と現在の心境を明かしている。また青年の死に事件性はなく、検視官は「悲劇的な事故」と断定。

「多くの若者は、深刻な悩みもなかなか周囲に打ち明けないものです」とも述べ、何でもひとりで抱え込みがちな若者の傾向にも言及した。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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